好きだと声を大にして叫びたい。

耽美派小説の流れを連想させる、荒削りだけれども随所に詩的な表現の光る文体。
悪魔憑きの題材は奈須きのこさんの『DDD』を想起させます。
彼がまだ若かった頃、『月姫』を始めてプレイした頃の記憶が蘇ります。ネット小説で、このような若い書き手に出会えることが、素直に嬉しかった。
「断りを入れたら胸を揉ませてくれるのかよ?」
一番ドキッとした台詞です。夢果と主人公との関係は非常に危うく、
少しラブコメディの要素も混ざっています。
そういうのが好みの自分としては先の楽しみな作品です。