「暴虐武人」の少女 アヤカシを纏いて 闇を討つ

正義感を人一倍持っているモノのすぐに手が出る少女は、ある日行き過ぎた暴力を見とどめられ、キツネに憑りつかれる。彼女はキツネに言われるまま怪異退治を行うが……一方で彼女の幼馴染が母を亡くした悲しみから長期間立ち直れておらず、元気がない様子だ。しかしそれにはとある事由もあって――

主人公の少女の暴虐さが前面にあり好き嫌いはあると思いますが、一方で親友の少女に弱みを握られていたり、恋を知らなかったり、その暴虐さにも理由があったりと様々な魅力があります。また彼女が現在の性格になった内面の描写もきちんと書かれており、一章一章が長い小説ですが、スルスルと読め、頭の中に入っていきました。
何より彼女を取り巻く登場人物がそれぞれに違ったキャラの濃さを携えており、物語を彩っています。

面白かったです。

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