玖の戦 ≪ ブルーな女 ㊦

 




■ 陽向ケ原高校1年2組の生徒

  高橋たかはし きずな ── 続ける





「浮かない顔だね。仔猫ちゃん」


 と言われたので周囲を見渡してみたが、仔猫なんて1匹も寛いではいなかった。


「その顔も君の武器なのかな?」



 ⇒ 同日 ── 17:XX

   東京都渋谷区神宮前6丁目

   渋谷キャットストリートにて



 宮下公園前を起点に、表参道を横切って心身障害者福祉センター付近にまで続くこの旧渋谷川遊歩道路──確かに、愛称は『キャットストリート』だが。


「でも笑顔はもっと最先端さ」


 愛称の由来は「猫の額のように狭いストリートだから」「猫が多く見られるから」「昔、ブラックキャッツというバンドがこの地に生まれたから」などなど、諸説ある。


「ああいや。僕にはわかるんだ」


 暗喩という説もある以上、必ずしも猫がダイレクトに係っているわけではない。


「君の笑顔は虎のようだ──と」


 ちなみに、意外と知られてはいないが、キャットストリートの真下には川が流れている。正式名にあらわされている通り『渋谷川』という名の小川である。


「笑ってごらんよ。仔猫ちゃん」


 昭和42年に暗渠あんきょとされ、その上に現在のキャットストリートが設けられたのである──とかいう蘊蓄うんちくはすべて、


「さ。秘めたる勇気をお出しよ」


 彼氏からの聞き書きであり、その彼氏もまた、ウィキペディアかブラタモリあたりで情報収集したのだろう。得意になって蘊蓄をお披露目するわりに、最近、とみにヘナチョコな彼氏である。


 もと狂犬グループのくせに。


「仔猫を卒業してしまうんだ!」


「最先端の虎、とは」


 もやっときて尋ねたわけだが、唐突にナンパを仕掛けてきたこの男のことを、実は、高橋はなんとなく知っている。


「まずは名乗ってくださいアガワミカゲ先輩」


「おほぅ。これはこれは。失念。失念」


 名は、阿川美景。


「僕はアガワミカゲ……ってすでに僕を知っているんじゃないかンもうッ!」


 焦れったそうに叫び、ひとつ地団駄を踏む彼もまた、残念ながら狂犬グループの栄えある下層構成員である。


「あはっ。しかし驚いたな。まさか渋谷にまで僕の名前が知れ渡っていようとは」


「先輩と言ったのですが」


 ナンパ師として有名である。


「センパイ? 先輩ってぇことは……」


 通称『アンコンプリータブル』。


「ええと。君は、なん、なに?」


「先輩の反対語を」


 意訳して「成功できない男」。


「先輩の反対語は後輩だ!」


「ええ」


 ナンパ師なのに、成功率0%。


「ええ……? つまり、その、つまり?」


「先輩は何高校の人なんですか?」


 だいぶんイロモノである。


 染めたのか、抜いて染めたのか、ただのウィッグなのかのメソッドはサテ置き、実に不自然な白い髪をしている。白髪よりも白く、スマホのメール機能の背景色を思わせる。ソレが耳に重なる程度のショートレンジにおさまり、マットかなにかで無造作ヘアにされた日には、今いち売り方の定まらないV系ヴォーカリストに見えなくもない。


「何高校だって!? 僕ぁヒナ高だ!」


「あたしもその高校の生徒だということです」


 髪色に負けじと、顔色もまっ白である。片栗粉でもまぶしてパフで押さえつけたかのような滑らかさと肌理きめの細かさがある。


「ソノ、ソノコ、ソノコーコーハイ?」


「そんな推理力でよくナンパしようと思いますね阿川先輩」


 瞳は、赤い。どこから見てもワンデーとわかる、エッジレッドのカラコンである。


「そ、そうかな? いやぁ恐縮だなぁ」


 しかし、どうも瞳に馴染まないらしく、しばしばと忙しく瞼を瞬かせて止まない。


「あたしもヒナ高の人間だと言ってるんですさっきから」


 そして漆黒のローブを上下にまとっている。コートではない。ローブである。


「もっと言うなら、三枝虹子先輩に近しい人間でもあるんです」


 季節感を超越した宮廷魔導師。


「狂犬グループのメンバーが狂犬グループ寄りの人をナンパしてていいんですか?」


 こんな輩にナンパされ、靡く女のほうが稀代の勇者である。


 ゆえに『アンコンプリータブル』。


 もはやこれ以上の説明は要るまい。


「あぁ……」


 そうでしたかとでもいうような感嘆符を絞り出すと、彼は顎をシャクれさせて目を泳がせた。言ってはなんだが、もとからの不細工がさらに不細工となる。まるで凍りついたカマキリのようである。


 呆れ果てた耳が、ヤケに冷静になる。


 どこかから the brilliant green の『冷たい花』が聞こえてくる。趣味のいい、どこぞの店長のアイポッドに落とされた自慢のセレクションだろうか。懐かしい。この曲を初めて耳にしたのは確か幼稚園の年中生のころ。物心がついて間もなくか。だいぶん昔の曲だが、今の流行りの音楽とも遜色なく、古くささを感じないのがスゴい。


 まるで小西香里奈こにしかりなのような曲である。もちろん彼女の過去なんて知る由もないが、たぶん、現在とも変わらず、ちゃんと大人びていられる少女だったのではないか。そして、ならば高橋絆という曲のなんと将来性に欠けていることだろう。このままでは10年後に必ず恥ずかしい思いをすることだろう……、


「で。どうするんですか?」


 焦りを払拭するように、白けたトーンを溜め息に混じらせて放つ。すると、すでに恥ずかしい状態のこの男、瞳をぱっちりと見開き、引きった笑顔で頷くと、


「バーイ!」


 右目のウィンクに閉じたピースサインを添えた。そして、ムーンウォークのように後退すると、やおらに振り返って逃走。


「バーイて」


 しかし、高橋は高橋で余計なことをしてしまったものである。よりにもよって、畏怖する大先輩、三枝の威を借ろうとは。


 こういうところが子供である。口惜しい思いが胸を釜湯でにする。


 小癪で、だから天を仰いだ。


 茜色の溶け始めた暖かな青空である。雲が遠慮ぎみにヴェールを演じているだけで、雑居ビルに囲まれるキャットストリートにあっても広大だとわからせる明瞭なブルー。仰げば矮小な自分を思い知り、だからと項垂れてみれば成長のないリアルしか拾えず、だからまた仰ぐ──そんな、成長のないスパイラルを人間に課そうとする底意地の悪いブルー。


 自然界は救済してくれない。


 人間には憧れが必要である。


「へぎちッ!」

「うわぁッ!」


 不意に、背後、すぐ耳元でクリスタルなクシャミが鳴った。驚いた高橋はとっさに万歳、自転車にハネられたように仰け反ったまま1歩前進。


 ただでさえ酷暑だというのに、さらなる汗が湧出。


「びっく、びっく、びっくりしたッ!」


 左の胸を押さえ、慌てて振り返る。


 眉間に縦皺を寄せ、人さし指を横に引いて鼻の下を擦る少女が立っていた。


「はうん。発色のブルーが目に滲みた」


 JC中学生のようだが、達観しているようにも見える。


「見あげているから気になってあたしまで見あげてみたらこのザマでした」


 紺色の襟を持つ、純白のセーラー服を着ている。紺色のセーラースカートは膝上10㎝のあたりにまでたくしあげられ、その下には、重ね着らしい白いレースのフリルスカートが覗き見られる。襟からさがっているものは、いわゆるリボンではなく、両端に十字架の刺繍ししゅうが入る薔薇色のストラ──カトリックの司教や司祭が首にさげる、ストールの起源とされている帯である。ソレを胸もとで大雑把なネクタイと変え、そのまま細い太腿ももまでだらりと垂らしている。


 いつものお団子ヘアは今日はほどかれ、肩胛骨まで流したツインテールにしている。そして、眉よりもずっと上で揃えられたバングス。


 ロリ属性も満載な、アニメのアイドル風情。


 が、裸足にヒールローファーである。キュートなのかキッチュなのか、あるいはエキセントリックなのかがわからない。


 またもや、風変わりな先輩が登場した。


「……ちわス」


「こんばんは」


 こちらをじっと凝視しながらチョコンとお辞儀をして見せるのは、ヒナ高が生んだアルビノのひとり。


 名を、姉崎記子あねざききこという。


「こ、こんばんはっス」


「あたしのこと知ってるの?」


「ええと、いちおうは」


「なんだぁ。そうだったんだぁ」


 まったくの赤の他人の背後に立っていたつもりらしい。


 狂犬グループの好敵手の、数少ない友人である。しかし、構成員の誰ひとりとして彼女を狙おうとする者はいない。敵としてのみならず、性的対象にもあげられていない。アライグマっぽい愛嬌のある童顔なのに、浮いた話もなければ浮かせようとする男の蛮勇さえも耳にしたことがない。アルビノであるとする一般評価だけである。


 あの三枝でさえも彼女の話はしない。弱者には威嚇するだけにとどめておけ──同じく友人の国仲凛輝美くになかりるみや、ガチ喧嘩をしたことのある次原伊織つぎはらいおりの話はたまにするが、なぜか姉崎の名前を口にして引き締めを計ったことがないのである。


 弱者ではないということなのだろうか。


 弱者、強者を定義できる学力もないが、


「今の童貞くんは阿川くん?」


 弱い人間ではありそうにない。


「どうて……ご友人ですか?」


「いいえ? 赤の第三者よ?」


 腰の左右に手を当て、高高と顎をあげて偉ぶる。偉ぶる場面ではないはずだが、こうも自信満満だと、もしやそういう場面だったのではないかと錯覚。


 高橋の精神はにわかに不安定になった。


 アルビノどころか、アラビキである。


「でもね、ああいう子がいちばん幸せなのかも知れないわよ?」


「はぁ」


「ああいうお坊ちゃまが」


「しあわ」


「ああいう天然ちゃまが」


「せ、ですか」


 なにしに来たんだろう。驚くほどリズムの合わない難敵に、早早と物別れに終わらせてしまいたい欲求が湧くも、


「だって、大人とか子供とか、存在しないUMAなんかに怯えなくて済むんだもん」


「え?」


 早早と、高橋の欲求は殺された。


「存在……しない?」


 高橋よりは大きいが、それでも160㎝に満たない小柄な先輩。わずかなヒールローファーの援助ごときでは巨人に見えようはずもないキュートな女の子。それが、急に、


「うん。そんなものは、マボロシ」


 存在感が増幅し、威圧感になった。


 背伸びでは到達できない、巨大さ。


「この世界は、ほとんど子供だけなの」


「子供、だけ?」


 すると姉崎は、くりっとした円らな瞳を大きく見開いて言った。


「人は、茶寿を過ぎてやっと大人よ?」


「チャジュ?」


「茶寿にして学に志し、皇寿こうじゅにして立ち、頑寿がんじゅにして惑わず、珍寿ちんじゅにして天命を知り、大還暦にして耳したがう」


 チャジュってなんだ?──大混乱。


「そんなものでしょ? 実際」


「そ、あの、え、そ、チャ、て、なん」


「単に愛読者が多いというだけの、たかが論語なの。孔子さんとお弟子さんの個人の価値観が上手にまとまったというだけの話で、現実はもっとシビアなものだし、それに、どうせ目指すのならば目標はもっと天井知らずな高みに合わせるべきだとあたしは思うの。たかだか五十路で天命を知ろうだなんて、孔子さんはセッカチな人、器の小さな人だわ」


 唖然。


「で、孔子さんのことをなんにも知らないまま、儒教のなんたるかも知らないまま、勉強が大嫌いなまま、ただネームバリューを優遇して、ただ盲目的に礼讃して、完全に自我を失ってしまった大人然としたがる人たちよりも、自我の塊である幼稚園児のほうがよっぽど大人的だとも思うの」


 茫然。


「無垢な自我は人の願う神のそれよ?」


 閑話休題──と置き、休みなく姉崎はクリスタルボイスを続けた。


「人間は、茶寿ぐらいの年齢になってやっと大人になれるの。つまり、大半の人間は大人になれないまま死んでいく」


 クレマチスのようににっこりと笑み、


「あなたもあたしも、幼稚園児もビジネスマンも、団塊の世代もオムツのご長寿も、大統領も法王も、みんなみんな、子供よ?」


 ヒレンジャクのように両腕を広げた。


「みんなみんな、ただの餓鬼」


 自慢のアイポッドはすでにノーランズの『ダンシング・シスター』を歌っていた。ずっと目の前では、咥え煙草のギャルが淋しさを埋めてくれる可能性をスマホに検索させている。ロマンスグレーと禿頭とくとうを両立させる中年オヤジは路上に痰を吐き、中学生と思しいカップルは人目も憚らずに近距離で見つめあい、その横をグラサンのドレッドがスケボーで見過ごし、よちよち歩きの幼女がモノクロの北欧モデルの顔を指さして頻りに罵倒している。


 ただの、ガキ……。


 すとん。高橋の心は今、妙におさまりのいい場所へとおさまったようだった。しかしその場所は、遥かな地平線を拝めるような拓けた楽園などではなく、右も左もわからない深海の淵のような秘境。


 希望はなく、でも、おさまりがよい。


 いやいや、この場所ではいけない、このフィット感は危険すぎる──パラダイムの崩壊を予感した高橋は慌ててかぶりを振り、


「と、ところで」


 定まらない視線をどうにか姉崎の平たい胸に合わせると、棒読みで尋ねた。


「ご用件は、な、なんでしょうか?」


 すると、このコスプレの大地母神ガイア


「ん? 別に。ヒナ高の生徒って聞こえたから背後にたたずんでみただけよ」


 ころん。無表情の首を傾げる。さらに、こんなことまで言うのである。


「もう行ってもいい?」


 呼び止めた記憶はまったくないのだが、凄く自信満満なものだから、もしや高橋のほうが呼び止めたのかも知れない。


「これからセフレに会いにいくの」


「は?」


「ご飯をおごってもらって、その見返りとして、肉体で応えてあげにいくの」


「そ、そう、です、か」


 磔刑に処された心地になる。


「じゃあね」と保育士のように優しく挨拶する姉崎、そして「お大事に」と当たらずとも遠からぬ配慮を呟く高橋は、ついに交差して離れた。いや、放たれたと言ったほうが正しいだろうか。


 なんだったんだ──ちらと華奢な背中を振り向くも、触らぬ神に祟りがないことを信じ、すぐに視線を引っこめた。


 それよりも、無性に彼氏とHしたい。


 Hをしている時だけは大人気分でいられる高橋だが、単に小学生の知らないテクニックを習得しているという程度の技術論の産物に過ぎないと、後になって気づいた時の恥ずかしさが痛痛しく、だから大してHが好きというわけではない。相手をしてくれる彼氏に対し、ダイレクトで効果的なお礼をしたいという、ただそれだけのことである。


 だが、今はとにかく無性に抱かれたい。技術論でいい、刹那でいい、稚拙でいい、わかりやすく大人気分に浸っていたい。大人と子供との間に線引きが為されてあることを確認し、安堵したい。たとえ、彼に心因性EDの兆候があったとしても。


「……マヤ」


 スマホを手に、電話帳を起こす。そして彼氏の名前に触れようとして、


「浮かない顔だね。仔猫ちゃん」


 デジャヴが背後から聞こえてフリーズ。


 慎重に振り返ると、15m先で、


「まるで虎のようだ」


「どっち?」


 魔導師が大地母神をナンパしていた。


 浮かない顔が虎だったら笑顔はどんな猫科の猛獣なのだろうかと関心が湧きもしたが、


「でも笑顔はもっと前衛的さ」


「前衛? 意味わかってる?」


 高橋は、聴覚に蓋をして顎を戻した。


 アラビキの2乗こそ精神に毒である。


「まるで、そう……虎のようだ!」


 けっきょく虎かよ──蓋をしきれなかった聴覚がムダなツッコミを生み、それが嫩葉わくらばみたいな感傷に変わり、だからコールもせずにスマホをバッグへと戻した。


「なんにも落ちてなかった」


 ぼそりと呟く。


 小西に叱られた日は必ずひとりで街に出る。子供っぽい友達といれば自分も子供っぽく感じるし、家に帰ればリアルな子供であることを実感してしまうし、彼氏と一緒にいれば大人気分を猛省する未来が待っているし。この焦りを払拭するためには、だから可能性に長けている街へと出るに限る。こんなにも広大な世界なんだもん、大人になれる可能性がひとつぐらいは落ちているような気がして。


 だけど、拾えたことは1度もない。


 今日も、なにも落ちていなかった。


 むしろ余計なモノを拾った。


 奪うように拾えさせられた。


『人は、茶寿を過ぎてやっと大人』


 チャジュってなんだろう。


 でも、調べる気が湧かない。知るのが、知ってしまうのが、とてつもなく怖い。


『無垢な自我は人の願う神のそれよ?』


 大人を目指すぐらいならば、いっそのこと神にでもなってしまえという意味だろうか。どうせ大人も子供もないのだから、いっそ。


「つか神様なんているんスか?」


 泣き言のツイートをもうひとつ。そのせいで無感動のままにシェーキーズの香りを看過。そして、背伸びも賑賑しい表参道へ。


 と──その時だった。


 ぱぁんッ。


 背後で炸裂音がした。近くではないが、遥か遠方でもなく、キャットストリートの中のどこかで鳴ったように感じた。


 ロケット花火の、断末魔のよう。


 しかし、表参道の踵たちは特に気にする様子もない。それぞれがそれぞれの目指すブラッシュアップに多忙であるらしい。


 ガキだなぁ花火なんて──高橋もまた呆れるように他人事を思ってみた。でも、老人が打ちあげたのではないとする証拠があるわけでもなく、すぐにまたブルー。


「お願い。裏切らないでよ大人たち?」


 吐息を囁き、祈りの瞳を天上に預けた。しかし、やっぱりそこに神の姿はなく、いつもどおりの宵闇が、どうせ明日もいつもどおりの明日になるサと皮肉ってばかり。





   【 了 】




 

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