鍋パ1

特に多く話せることもなかった。

俺自身が話すことが苦手なのも原因だが、普段あまり人と話すことがない結果話せることがなかった。



「絵上手かったな……」

模写らしいが印象としては絵がとても上手かった。

覚えてることなんてそれぐらいしかなかった。

人の顔を覚えることが出来ないから、覚えられても5回ぐらい話してからだ。

「明日……土曜か……どうしよ……」

そう思っていると中学のクラスメイトから電話がきた。

「もしもし?」

『もしもし?優月?明日暇?』

「暇って言ったら暇だけど、なんで?」

『いや、遊ばね?つか鍋パしね?』

「いいけど……つかなんで鍋?……いっづ!!」

ボーっと歩いていたせいか駐輪場の柱で頭を打った。

『いや、なんか食いたくなった。つかスッゲェ音したけど大丈夫か?』

「頭打った……」

『アホだ』

中学のクラスメイトは笑いながらそう言ってきた。

そして翌日の朝にクラスメイトの家に集合となり電話を切った。





頭から少し血が流れてきていたが、それは家に着くまで気づかなかった。



















ワン!ワンワン!

「おー、久しぶりだなー、元気だったかー?」

時刻は08:30俺は中学のクラスメイトの家にいた。中学のクラスメイトが飼っている犬を撫でていると家の中から中学のクラスメイトの祖父が出てきた。

「おー、優月君か、久しぶりだな、今日はどうしたんだ?」

「いやー、鍋しようぜって感じで呼ばれたんすけどねー、もしかしてまだ寝てます?」

「おう、寝とるよ、起こしたってーや」

「りょーかいです」

俺はそう言って中学のクラスメイトの家にあがった。

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