第8話 脚を絡める

「パパの今のすごくよかった」


「これは、ソープランドのTさんに教わった。彼女は今までの女性の中で最高のテクニックを持っていた。テクニックというより、天性の素質といった方がよいのかもしれない。両脚に絡めてきて、すごく、一体感と満足感があって、すべてを受け止めてくれているようで、快感と満足感が何倍にも増強される思いがした。


それを、別の女性に試したことがあるけど、こちらから脚を絡めると、大概、脚を外されてしまった。脚を絡めるということは、女性が信頼していない相手だと、受け入れられないみたい。久恵ちゃんは、これを受け入れてくれた。信頼されているから」


「ただ、言われたとおりにしただけ。でも、すごく一体感があって、すごく快感が高まった。とても素敵だった」


「信頼するって、とても大事なことなんだ」

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