【1月刊試し読み】翡翠の花嫁、俳優の溺愛

角川ルビー文庫

第1話

 ずっと、憧れ続けてきた人がいる。

 彼に会えるのはスクリーンやテレビ、雑誌などのメディアの中でだけ。

 国際的俳優である彼は拠点をヨーロッパに置いていて、日本に住む一般人の自分、辻占咲とはなんの接点もない。

 ただ一方的に彼を応援できることが、咲にとっての幸福だった。

 かつて、自分を保つだけで精一杯で家族にたくさん心配と迷惑をかけてしまった頃に、彼の作品に救われたから。そのおかげで立ち直ることができて、今の生活があるから。

 彼を応援できる自分でいられること自体が、咲にとっては感謝に堪えない。

 ずっと、一生、一ファンとして応援し続けていきたい。それだけが願いだった。

 自分の存在に気づいてほしいなんて大それた考えを持ったことなど、一度もない。

 それなのに……。

「晴季、もうひとつ占ってくれるか?」

 憧れ続けてきた彼――佐原悠大が、咲の実兄である晴季とテーブル越しに向かい合って座っている。咲は少し距離を置いて控えていた。

 悠大から目が離せない。琥珀色の髪に、宝石のように輝く褐色の眸。横顔のせいでさらに強調される高い鼻梁。長い脚を持て余しているのか、すらりと投げだし、リラックスした様子をうかがわせていてなお、滴るような男の色香を漂わせている。

「もちろんです。いくつでもどうぞ」

 にこっと笑顔で受け答えできる兄を、心からすごいと思った。もしも自分があの場所にいたら、悠大の艶やかなまなざしに魅了され、彼が零す言葉の一言一句を聞き逃すまいと耳を傾けることだけに夢中になってしまうだろうから。

「サンキュ。衣装合わせで疲れてるとこ、悪いな」

「ぜんぜん平気ですよ。むしろ嬉しいです。最近はなかなか占わせてもらう機会がないので」

 晴季の職業は占い師だ。そして咲はその補佐。

 辻占家には代々伝わっている翡翠の指輪があり、それを『神秘の翠』と呼んでいる。言い伝えでは、江戸時代中期に先祖の女性が、神の遣いである『白馬』からそれを授けられたとされている。『神秘の翠』は不思議な力を持った翡翠で、それを用いて占うというのが、長子が受け継いできた家業なのだ。

 自宅の敷地内に『占いの館』があり、晴季は顧客のみを対象に占ってきた。けれど現在は、ほぼ休業状態になっている。

 なぜなら晴季は、約一ヶ月後、ここ――ヤーデルブルク王国の、王太子に嫁ぐから。

 ヨーロッパの中央に位置するヤーデルブルク王国は、緑豊かな山々と点在する湖が国土の大半を占める美しい国だ。

 古くはローマ帝国時代にまで遡れるほどの歴史を持つが、周囲を列強国に囲まれた立地のせいで、近世まで頻繁に戦乱に巻き込まれてきた。現在の形で独立できたのは約三百年前。先の王家が国を捨てて逃げ出した後、民衆に乞われる形で現王家の祖となる初代王が玉座に就いてからだ。

 かつて良質な翡翠を産出していたこの王国のことは、咲も知識としては以前から知っていた。

 けれど約一年前のある日、王太子が日本の辻占邸を突然訪れた時には、一体何が起こったのかと度肝を抜かれたものだ。

 王太子はなんと、おとぎ話の王子様が絵本から抜け出してきたかのような麗しいタキシード姿だった。

 煌々しい金髪碧眼に黒い蝶ネクタイ。完璧な『王子様』スタイルで、彼は兄の前に跪いた。そして『神秘の翠』を嵌めた左手の薬指にくちづけ、艶やかなバリトンを響かせた。

「偉大なる翡翠の占い師、『神秘の翠』よ。あなたの力が必要なのだ。どうか我がヤーデルブルク王国へ、私とともに来てほしい」――と。まるで映画のワンシーンのように。

 実は王太子には密かに調べている王家についての謎があり、それを解くために『神秘の翠』の力が必要だったのだという。

 それがどうなったのか、詳しいことは聞いていない。

 ただ、その謎を解く過程で晴季と王太子は互いに恋に落ち、そして実らせたのだ。

 この一年の間、王太子は晴季を正式な妃として迎えるために、ありとあらゆる根回しを行ってきた。晴季もまた、ヤーデルブルク王国の未来の后として生きるために必要な、あらゆることを懸命に学んできた。語学や教養、文化理解にとどまらず、政治や外交、公務について、またマナーや社交術も后として欠かせない素養だ。

 占いの仕事は極限まで減らしたとはいえ、寝る間も惜しんでがんばってきた。

 語学に関しては王国の駐日大使が毎日のようにレッスンに来てくれたし、家族で協力し、家の中での会話はヤーデルブルク語のみとしたおかげで、比較的楽しくマスターすることができたが……本当に並大抵の努力ではなかったと思う。

 以前から尊敬していた兄に、心の底から敬意を抱いた。

 この人が自分の兄であることを、誇りに思う。――何度そう感じ、胸が震えたことだろう。

「では、占う事柄を、心に強く思い浮かべてください」

 晴季がそう声をかけると、悠大はテーブルの上で両手を組んだ。褐色の眸を閉じ、ゆったりと深呼吸する。

 ――かっこいい。

 咲も思わず両手を合わせて握りしめていた。たったこれだけのことでドキドキと逸り始める鼓動を持てあまして。

「占います」

 凛と宣言した晴季が、『神秘の翠』を嵌めた左手を悠大の手に重ねる。

 ふっと晴季の表情が変わった。感情がすべて抜け落ちたような、それでいて柔らかく包み込むような雰囲気を醸し出す。それは普段の兄とはまったく違っていた。おそらく『神秘の翠』の力を引き出すほんの一瞬だけ、兄は見知らぬ人になる。

「『是』。……陰りらしき陰りはありません。今、思い浮かべていらっしゃること、そのまま実行されるのがいいと思います」

 それだけ告げると、いつもの兄に戻った。以前確かめたところによると、本人はその変化を自覚していないらしい。

「おっ、マジで? さっき占ってくれたのと比べたら?」

「断然こちらです。数値化することはできませんが、明らかです」

『神秘の翠』での占いは、基本的に『是』か『非』かの二拓で答える。しかし同じ『是』でも、明るさという形で差が分かるのだという。

「なるほど。サンキュ。すごく参考になった」

「いいえ~、少しでもお役に立てたならよかったです」

 晴季がそう言った時、端正なノックの音が響いた。

「失礼する。衣装合わせは終わったかい、私の晴季?」

 ひょいと顔をのぞかせたのは、金髪碧眼の端麗な青年。彼こそ、ヴォルグルフ・ジャッド・フォーンス・ヤーデルブルク殿下。

 晴季の婚約者だ。

「ジェイ!」

 晴季が、パァッと笑顔を閃かせて立ち上がった。キラキラと光を放つような輝かしさに、二十四年も傍にいた弟の自分でさえ、見惚れてしまう。

 晴季はとても綺麗になった。

 容姿だけに言及するなら、兄と自分の造作はとてもよく似ている。

 大きな黒い瞳に、すとんと重力に素直な黒い髪。鼻は高すぎず、低すぎず、唇も特徴があるわけでなく、ごく平均的な日本人の顔立ち。それは末っ子の充希もほぼ同じで、三人並んで兄弟だと気づかれなかったことがない。

 それでも以前から、やんちゃな弟が可愛く見えたり、長男として自分自身に厳しい兄が気高く見えたり、性格の違いからくる表情や雰囲気の差異はもちろんあった。

 それがここ一年で……殿下との大恋愛で、晴季は一変した。内面の輝きがこれほどまで外見に影響を与えるのだということを、咲は驚きと同時に喜びに感じる。

 兄がどれほど幸せなのか、とてもよく分かるから。

 一般の日本人が王家に嫁ぐというだけでもものすごい重圧に違いないのに、その上、男同士だ。王国では同性婚自体に障害はないが、王太子ともなると世継ぎを望む声が上がるのも避けられない。並大抵の覚悟ではなかった……はずだけれど。

「衣装合わせ、終わっちゃいましたよ。また見てもらえませんでしたね」

 ついぞ聞いたことのない、どこか甘えを含んだ拗ねるような兄の口調に、咲はドキッとした。

「残念だ。こうもタイミングが合わないと、挙式当日のお楽しみだと神にいたずらされている気分になるな。……いや、晴季の愛らしさに私が暴走しないようにという思し召しか」

 そう言って、ちゅっと額にキスを落とした。

「ジェイッ!」

 真っ赤になった晴季に、殿下が破顔する。とろとろの蜜が滴るような甘いまなざしで晴季だけを見つめる。

 ――ひゃー。僕まで照れちゃう……。

 熱くなった頬を両手で挟んで、こっそりパタパタと冷ましていると。

「咲~、なんだこのバカップルは? いっつもこんななのか?」

 悠大がたまりかねたというように立ち上がり、ドカドカとこちらに歩いてきた。

 ――ゆっ、悠大さんが……!

 全身が鋼になってしまったように、咲は硬直する。

 知り合ってもう一年になるのに、時々しか会えないせいで、いつも慣れるまで初心に帰ってしまう。咲にとっての悠大は、どうしても憧れ続けた大好きな俳優という意識だから。

 思わず、じりっと後ずさった咲に、悠大はにやりと頬を上げた。

「お? 野生モードか? ほーらほらほら、怖くないぞー?」

 冗談めかした口調で両手を広げ、じりじりと間合いを詰めてくる悠大に、咲は静かにパニックに陥る。

 あの佐原悠大が、まっすぐに視線を向けてくる。間違いなく自分を見てくれている。ここに辻占咲という人間がいることに、気づいてくれている。

 これは本当に現実だろうか。夢や妄想ではないだろうか。今さらそんな疑いを抱いてしまう。

「ちょっと悠大さん、咲は翡翠うさぎじゃないんですから」

「確かに翡翠うさぎじゃねぇな。あいつら意外とアグレッシブだからなぁ」

 翡翠うさぎとは王国の固有種で、国の宝として保護されている小さなうさぎのことだ。

 正式名称は『ヤーデルブルクうさぎ』だが、真っ白な毛に翡翠色の瞳をしていることから、通称の『翡翠うさぎ』の方が通りがいい。

「でも咲をたとえるなら、うさぎだろ。ぴるぴる震える耳が見えるぜ。ちょっともふらせろ」

 ――もっ、もふらせ?

「悠大、私の大事な義弟をいじめないでくれ」

「人聞き悪ぃな。どっからどう見ても可愛がってんだろー?」

「おまえの可愛がるは紙一重だからな」

 しかつめらしい表情をわざと作ったらしい殿下に、悠大は「ひでぇ」と笑って応じる。

 彼らがこれほど気の置けない仲なのは、はとこ同士で幼馴染みだからだ。今、扉の脇で控えている近衛隊長のリヒト・龍・ヒッツェライアーと三人、兄弟のように育ってきたらしい。

 悠大は一人っ子だが、殿下とリヒト、それに殿下の五人の妹たちのおかげで、淋しい想いをしたことは一度もないという。

「ジェイの義弟は俺の義弟でもあるんだから、超優しーくしてるよなぁ、咲?」

 ひょいと顔を覗き込まれて、心臓が飛び跳ねた。

 何か返事をしなければと思うのに、咄嗟に声が出ない。せっかく悠大がこうして気を使ってくれているのに、どうして言葉一つ返せないのだろう。自分がとても情けない。

 密かに落ち込んでいたら、悠大の手が伸びてきて、頭をポンポンと撫でられた。心臓が止まりそうなくらいびっくりした。

「バカップルは放っといて、またお茶しような」

「ティータイムも重要だが、なんのためにここにいるかは忘れないでくれよ」

「分かってるっての。わたくしは王太子殿下の忠実なブライダルメイトですから」

 芝居がかった仕草で恭しくお辞儀してみせた悠大に、見惚れてしまう。こういう時の悠大は、一挙手一投足に華がある。

『ブライダルメイト』とは、結婚を控えた新郎新婦に対して、挙式の三ヶ月ほど前からつけられるお世話係のような存在だ。主にメンタルケアを目的としていて、兄弟姉妹や友人が、新郎新婦当人より指名される。

 そして晴季には咲が、王太子殿下には悠大がつくことになった。

 挙式まではあと一ヶ月。悠大はスケジュールをやりくりして、ほぼ完全なオフをもぎ取ってきたという。悠大ほどの売れっ子俳優にそんなことが可能なのかと驚いたが、悠大ほどの立場だからこそ逆にクライアントに振り回されることなく休暇をきちんと取れるのだそうだ。システムはよく分からないが、難しそうな世界だなと思う。

「ブライダルメイトといえば、実はふたりに頼みたいことが……」

 殿下が何かを言いかけて途中で止めた。扉の脇に控えているリヒトが何かしら合図を送ってきたようだ。そしてその直後、たどたどしいノックの音が響いた。

 リヒトが扉を開けるやいなや、ひょこっと小さな子どもが目から上だけをのぞかせる。

 きらきらと輝く金糸のような黄金色の髪に、澄んだ青空を映しこんだかのような青い瞳。それだけしか見えないのに、天使かと思った。あまりにも邪気のない、愛らしい空気を放っていたから。

『サフィ、そんなところでかくれんぼしていないで、こちらへおいで』

『ジャッドおじたま~!』

 にぱーっと満面の笑みを煌めかせながら、天使が駆け寄ってくる。

 びっくりした。あまりにも殿下にそっくりだから。幼児特有の丸みを帯びた頬をしていても分かる。まるでミニチュアみたいだ。

 ――サフィってもしかして……。

 まふーっと勢いよく殿下に抱き着いてハグを交わした男の子は、次いで傍にきた悠大にも同じことをする。悠大はすかさず男の子を抱き上げて、ぷくぷくの頬に頬ずりをした。なんて愛らしい光景だろう。

『ゆーだい! いちゅ、おーこくへかえったのだ!? ぼく、まっていたのだぞ!?』

 舌ったらずなヤーデルブルク語。ずきゅんとハートを直撃される可愛さだ。

『さっき着いたとこだ。サフィール王子様はお勉強中だっただろー?』

 悠大の言葉に、咲は予測が当たっていたことを知る。

 彼の名前は、シエル・サフィール・シュピッツェ・ヤーデルブルク。王太子のすぐ下の妹の長子、つまり甥だ。確か四歳のはず。

 現時点では王位継承権第三位だが、王太子が同性婚を選んだため、次期王太子は彼になるだろうと考えられている。第二位の妹殿下は年が近すぎるため、継承権を放棄する予定だ。

 婚約が発表されてから、晴季とは違った方向に、彼も注目の的となっている。

『こんにちは、サフィール殿下。今日のお勉強はいかがでしたか?』

 晴季が流暢なヤーデルブルク語で話しかけた。すると彼は。

『殿下ではない!「ちび王子」と呼んでくだしゃいと言ったでしょ!』

 愛らしい声が言い放った言葉に、咲は目を瞠った。今、日本語で「ちび王子」と言わなかっただろうか。

 悠大が噴き出す。王太子殿下もクックッと笑いに肩を揺らす。そして晴季は苦笑していた。

 ひとり意味が分からずにいると、晴季がこちらに視線をくれる。

「王子って単語は、ヤーデルブルク語でもたまたま『おーじ』って発音だろ?」

「うん」

「じゃあ、『ちび』って発音の単語の、和訳は?」

「『ちび』……あっ。『偉大な』?」

 答えた咲に、再び悠大が噴き出す。よほどツボだったらしい。

「初めてサフィール殿下にお会いした時、あまりにもジェイに似てたから、思わず『ちび王子』って口走っちゃって……」

 申し訳なさそうに教えてくれる兄に、だんだん事情が呑み込めてきた。

 つまり日本語では「ちびっこ王子」を意味する「ちび王子」という言葉が、サフィール殿下の耳には「偉大な王子」と聞こえてしまったということか。

「そしたらサフィール殿下が、うっかり気に入っちゃって……愛称にするって」

『はるっき! ぼくの、分かることばで、はなしてくだしゃい!』

『あ、すみません……「ちび王子」』

 晴季がそう言うと、王子は「むふん」と満足そうに鼻を鳴らした。

 悠大はもう声もなく身悶えるように笑い続けている。そのことに対しても、なぜか王子は自慢げだ。笑わせてやったと思っているのかもしれない。

『サフィ、今のは「忍者の言葉」だぞ? 覚えたいのではなかったか?』

 殿下がそう言うと、彼は「ふおぉ…!」と感激したように震えた。青い瞳が大きく見開かれ、キラッキラと輝いている。

『咲、「ちび王子」を紹介しよう』

 殿下に手招かれ、晴季の隣に並ぶ。

『もう気づいていると思うが、彼は私の甥のシエル・サフィールだ。結婚式で晴季が身に着けるヴェールの裾を持つという大役を担ってくれることになった』

 なるほど。だから兄とはすでに面識があったのか。

 式の衣装は、殿下は所属する空軍の大礼服、晴季が純白のフロックコートとウェディングヴェールで臨むことになっている。

『親しい者はふたつめの名前で呼ぶ慣わしだから、サフィールと呼んでやってくれ。……と言いたいところだが、本人が「ちび王子」と呼ばれることを望んでいる。よしなに』

 これはもう、愛称で呼ぶ他ないのでは。

 いいのかなぁ……と戸惑いつつ、ちび王子自身が気に入っているものを否定するわけにはいかない。

『サフィ、彼は晴季の弟で、咲だ。これから親戚になる。礼節をもって接しなさい』

『はい! はるっきに、にているのは、そーゆーわけだったのでしゅね。さき、ぼくは、「ちび王子」だ。なかよくしよう』

 悠大に抱き上げられたままエヘンと胸を反らす姿は、もう可愛くて可愛くて。

 腰砕けになりそうになっていると、隣で晴季もメロメロになっているのが分かった。

『……え、と。……初めて、お目にかかります。「ちび王子」。咲です。……よろしくお願いします』

『ふむ! おぼえて、おこう』

『エラそうだな、オイ』

 悠大が突っ込むと。

『ぼくは、「ちび王子」だからな!』

 この子にメロメロにならない大人がいるだろうか。咲は心からそう思った。

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