アーカイブ44 父からの書き置き

<付記>

 これは父から残された手紙として、森倉文香が持参したものである。

 平凡なコピー用紙にボールペンで記載されているが、その表面には金色の粉が多く付着していた。

 記載された文字に関しては、途中から著しく拙劣になっている。不要な先入観を持たぬよう、判読不能な文字は伏せ字とした。


<本文>

 文香へ


 驚かせてすまない。

 ついに昨晩、奥州金の謎が全て解けた。

 桑津だ。現在で言う葛巻の桑津で砂金は取れていたんだ。あとは現地で確認出来れば全て完璧だ。

 ここまで短期間に研究が進んだのも、文香が支えてくれたのとお××××様の加護のおかげだ。本当にかんしゃいたします。

ではこれから桑づに行ってきます。少しの間、留×にしますが、こわがらないでください。×みだ××さまがおまもりくださいます。おまもり×ださいます。おに×××さまにわすれずに、×ずを捧げてくだ××。おと××んがいない××だも、おにだぶ×さまが、きっとふ×かをおまもりくだ×いま×。

 おとうさんも、××づのえいでんむら×ついたら、もっと×いのり×します。えいで×むらは、すばらし×××ろです。おそろしい、とう××だってはいれま×ん。すば×××ところです。お××××もりっぱに、おしずめ。あれ、えいで×××ってなに。どこでし××××だ××。だめだ、もっ×おい×りを×××××。おい××。×××り。はやく×××××。×××××。あ×の。みず××××の×に。××××ない×××には×に××××××でも×××××


 わからない 


 ふみか たすけて

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