華が開く時

君が笑った 華のように

君が歌った 小鳥のように

君が泣いた 小雨のように

感情豊かな君が 闇の中に消えていく

手を伸ばせば届いた筈なのに

ボクは笑顔で 手を振り払う


そうか

ボクは君が嫌いだったんだ

笑う君も 歌う君も 泣く君も

全て嫌いだったんだ


なのに君の前では 平気な振りして

繕った笑顔で 君の傍に居て

君の言葉に笑顔で返事して

心の中で 文句言ってた

誰にも聴かれないからって……


きっとどうでも良かったんだ

君が死のうが 生きようが

どうでも良かったんだ……



さようなら 大嫌いな君へ

さようなら 二度と逢う事の無い君へ

さようなら 君が愛した全てへ



そうしてボクは

君が落ちた闇へと

身を投げ出した

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