キャラもストーリーも楽しい、なにより笑える物語です

最新の第二章「後輩女子来襲」まで読んでのレビューです。
主人公の一人称視点での物語なのですが、とにかくテンションの高いマシンガントークと、散弾銃のような妄想炸裂でみるみる物語に引き込まれていきます。しかも言い回し、ギャグがバッチリと決まっており、アホな事を言っているのにかっこよく聞こえてくるから不思議です。
物語は作家志望の主人公「新次」のところに未来からやってきたというメード姿の女の子が現れ……から始まり、文芸部所属のやさしい先輩やクールな後輩が現れ、なにやら複雑な恋愛事情をかもしながらもドタバタのコメディーを繰り広げ、とにぎやかな内容となっています。
主人公が小説家志望であり、作家とは、小説家になるには、のようなテーマも根底にあり、そういったところも楽しく読めるようになっています。
とにもかくにも、楽しい言い回しに笑いつつ、キャラクターの行動に引きずり回されつつ、同じ夢を持つ仲間がいることの大事さをかみしめつつ、やっぱり笑える物語です。

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