第8話《魔本導くアナザーワールド》リプレイ③

~オープニングPC1『宿敵消失』~



水島七里:1d10+45

DoubleCross : (1D10+45) → 7[7]+45 → 52

椎名 護:後8でダイスボーナス、うらやましい限り


GM:それでは、あなたは繁華街の高級マンションの一室にいます

水島七里:つまりそこがあの男のハウスですね

GM:長年敵対してきたFHセル「イリュージョンキング」の拠点ですね。うん、ハウス。画像※は寝室です。


※青基調でまとめられ、観葉植物や広いバルコニーが付属するなど非常にラグジュアリーな空間です。ベッドがあるため、ここで寝起きしているのでしょう。


阿東一価:本当に「あの男のハウス」だったw

GM:ちなみに君のよく知っている楠木蓮は、セルのリーダーってわけじゃありません。その上にボスがいるっぽいです

水島七里:あ、そうなんだ

GM:そう……あなたの眼からみても、楠木くんはリーダーをやれるタイプじゃありません

阿東一価:まぁHOからして「出世欲のない春日」みたいな雰囲気はある

GM:遅刻はするし、いろいろだらしないし、人望がないし……

水島七里:リーダーどうこうではなく、人としてどうかと

GM:春日のほうがだいぶ人として優れている。なので、UGNにいられなくなった楠木君は、どっかいっちゃったんですね※


NPC楠木蓮

 支部長のシナリオロイス。

 支部長とは、UGNの加入時期的に同期にあたる。

 けれど、楠木は素行不良が続き、離反してFHに鞍替えしてしまった。

 一重瞼の片目隠れキャラ。決して美形ではない。


※厳密には解雇されたわけではないのですが、素行不良がよくない評判を呼びまくり、居づらい空気になってしまったため、追い出されるように出て行ってしまった、という設定でした。


阿東一価:ようするにFHに入り込んでるだけのチンピラだと

GM:端的にいうとそう

椎名 護:なるほど、チンピラなら無賃労働だね

水島七里:FHでも持て余すタイプだよなぁ……なんだかんだでFHはエリート志向だし

GM:そうそう。でもイリュージョンキングのリーダーは、こういうタイプを積極的に拾って勢力を伸ばそうとしています

阿東一価:猿山になる気しかしない

椎名 護:ヨタモノクラン・ヒョットコを思い出すな

水島七里:ジャーム兵士養成場としてはいいかもなぁ

椎名 護:あー……いい使い方だ

GM:うん。猿山が完成するまえに、一年かけて拠点をつきとめた夏木支部。ようやくセルを叩けるぞ! という時点で、異変が起こりました。みんなの発想が黒い


水島七里:「妙ですね……静か過ぎるような……」


GM:はい。もぬけの空ですね

椎名 護:釣り天井か


籐片木蘭子:「おっかしいんすよ~~誰もいないんすよ~どうしましょう、支部長!」張り込みを続けていた籐片木さんは不安そうな顔をしています。

籐片木蘭子:「今日はクリスマスパーティがあるとかで、メンバー全員が揃うはずだったんす!」

水島七里:「とりあえず何か手がかりが見つかるかも知れませんので、家探しですね。何か怪しいものがあったら報告してください」

籐片木蘭子:「あやしいものあやしいもの……」キョロキョロ……

籐片木蘭子:「あっ!! 支部長! これみてくださいっす!」


GM:机の上に本が置かれているのをみつけたようです

阿東一価:随分とアットホームなチンピラ共だw

椎名 護:まぁ、むしろそこはチンピラのほうが……


水島七里:「……それは?」

籐片木蘭子:「いや~わかんないっすけど、高そうな本っすね~!」


GM:一抱えはある本です。革の表紙に銀色の箔押しが施されています。観察しますか? しちゃいますか?

椎名 護:何の革なんだろうな


水島七里:「どちらかというと本よりは日記帳とかがいいんですけどねぇ……」一応流し見しようかと


GM:表紙には百合の模様が描かれています。触っちゃう? 触っちゃう?

水島七里:煽りよる……。

阿東一価:触らないって言われたらどうする気なんだw

GM:蘭子が触る

水島七里:そんな! 蘭子さんにはこの後幸せなハネムーンが!! あぁ、触っては! 触ってはいけません。私は別の本棚とか見てますので

支部長の意図を汲んだGM:よしわかった!


籐片木蘭子:「どれどれ……おもたっ!!! これめちゃくちゃ重いっすよ! 五十キロくらいはあるっすかね~?」


GM:本の重量約五十キロ。革は、なんだか人肌を触っているかのようなぬくもりだそうです。


水島七里:「そんな重たい本が現代にあるわけないじゃないですか、中にタカのメダルでも入ってるんじゃないですか?」

籐片木蘭子:「タカのメダル? いやいや、支部長持ってみてくださいよ!」


GM:本を押し付けてきます

水島七里:受け取ります


ヒドゥン:パクんちょ※


GM:すげー重たいですし、人肌を触ってる感触がします

GM:(やっと気づいた)パクんちょ!!! パクんちょしちゃった!!!!


※食べちゃった。


ヒドゥン:「ん~、あっ、胃もたれする……重い重い、これ重いよー」

籐片木蘭子:「い、いきなり食べるとか!!」


椎名 護:胃には入らないだろそれ?!

ヒドゥン:折り畳みで体内に収納してみた演出

阿東一価:支部長不思議生物だから……


籐片木蘭子:「も~お腹壊してもしらないっすからね!」

ヒドゥン:「僕のお腹は支部だから、そん時は夏木支部壊滅だねぇ」

籐片木蘭子:「はははは! そんなんあるわけないっすよお! それじゃ、ちょうどいい時間なんでアタシはここで失礼するっす!」


籐片木蘭子:籐片木さんは帰ろうとしています。


水島七里:「はい、お疲れ様です、よい休日を~」

籐片木蘭子:「ハワイ土産楽しみにしててくださいっす~!」


GM:手をふって蘭子さんが帰った直後……。


ヒドゥン:「……アイツ騙されてる気がするんだけどなぁ……」


GM:ヒドゥンさんって、トランクですよね。基本は……

水島七里:トランクというか、バッグというか、まぁ基本的に人としての機能は七里がやってる

GM:じゃあ、お腹がめっちゃ痛くなります


ヒドゥン:「あれ……痛っ、支部が痛い! すっごい支部が痛い!」


GM:腹の内側から「ひっくり返されていくような」感じです。このままだと弱い口の部分から壊れてしまうんじゃないかな。


ヒドゥン:吐き出す

GM:本がベロンって出て、支部長の視界は暗転します。シーンエンド!


水島七里:罠か……

GM:罠……といえば罠ですかね。それではミドルにうつってまいります。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る