目を背けてたのに。ついうっかり、が救うのは。

ちょみっと泣きました。

雨の中は外出したくないの面倒だもの、わかるわかる。と思って読み始めました。
けれど、はなしが進むにつれて、幽霊なの?! それはこわい……! そりゃあ億劫にもなる、と主人公に共感が深かったです。

主人公のお父さんのエピソードも個人的にはヒヤリとしながら読みました。
自分が呪いたくて呪ったわけではないけれど、呪ってひとが死んでしまった、というのはとても重いだろう、と。
お父さんの心境を想像するだに、こころ暗くなりそう……。

このまま救いのないまま主人公もはなしが進むのかな、なんて思ったら、地縛霊と言えば良いのか、ハンカチの女の子を意図せずとも、救って。
女の子からの言葉が、読んでる私も、たぶん主人公も救ってくれたように感じました。

視えてしまうこと、つらかったし、きっとこれからもつらいだろうけれど、虹をきれいに見えるほど、こころが落ち着いたように感じられて、読んでる方も嬉しかったです。

読了後、ホッとしました。読めて良かったです!