七つの大罪と七つの大罰

Episode零〜ある少年の物思い〜

ー如何して？

ー如何してボク（▪▪）が遊べば皆死ぬの？

ー如何して皆ボク（▪▪）を怖がるの？

ー如何して皆ボク（▪▪）を虐げるの？

ーねェ……如何して？

ー如何して如何して如何して如何して如何して如何して如何して如何して如何して如何して？

ー…………嗚呼……孤独だ。

ー…………嗚呼……独りだ。

ー…………嗚呼……誰も、理解（わか）ってくれないんだ。

ー…………独りは淋しい。

ー…………独りは辛い。

ー…………独りは苦しい。

ー…………独りは嫌だ。

ーだから……

ー…………ねェ誰か……

ー…………………………誰か、ボク（▪▪）を殺（こわ）してよ。

少年はそう思いながら手足を拘束されたまま、ぽっかりと口を開けた闇の中へ堕とされた。

ー…………………………誰も、ボク（▪▪）を殺（こわ）してはくれないんだね……。

少年が最期に呟いた言葉は届く前に風と消え、そうして少年は悠久の闇に封印された。

ーーコレは、そう。遠い昔に起こり、ひっそりと闇に埋葬された哀しい物語。