第33話 修了:初心者課程

「そうだな・・サイリ、グレイヌ、サウザン、ドレッセン、ウジン、サーシャは敵を変える。列を離れて待て」


 トリアンの声に、整列した戦士達から、6名がきびきびと歩いて離れた。


「残りは、土人形5000体だ。昼前に片付けろ」


「はっ!」


 戦士達が背を伸ばして声を放った。


「シンノ」


「はいっ!」


 シンノがせっせと土人形を生み出して行く。

 その間に、トリアンに連れられて6名の選ばれた者達が場所を移した。


(そして、それが彼女達を見た最期になった)


 シンノが胸中で手を合わせた。

 後ろでは、5000体のレイ・メン型の土人形を相手に残った戦士達が戦闘を開始していた。

 色々と問題のある状況である。

 いや、訓練の手法などは今更なのだが、問題はトリアンが選んだ6名に、ルナトゥーラの国王と王妃が含まれているという点である。

 ちなみに、ドレッセンが国王、サーシャが王妃である。

 サウザンは近衛長、ウジンは戦士団長であった。

 さすがに、国王と王妃の参加はトリアンが意図した事では無い。初回の鍛錬を目撃した国王と王妃が自ら望んで参加を申し出たのだ。途中参加だったが、今日で6回目の鍛錬を耐えきっただけでなく頭角を現している。国王自らが訓練に参加していると知って、当初200名だった参加者も、一般市民まで志願して3000名近くになっていた。

 あれだけの地獄を見て参加しようとか、


(頭おかしい)


 シンノは確信していた。

 ルナトゥーラ人はみんな頭がおかしい人達だと。

 鍛冶をやる人達も目付きが狂っていたし、どうも、この高地で閉鎖的な環境が人をおかしくしているのかもしれない。

 シンノは、戦士達と土人形達の戦いを眺めていた。

 前回あたりから、緊急で薬を持っていく必要がなくなってきた。各自が互いを補完し合っている。聖光の治癒魔法を使える者も多く現れ、徐々にだが役割分担のようなものも生まれている。

 日の出から日の入りまで、死ぬことを許されないまま「立って戦え」を繰り返され、成績の悪い者は地面に埋められる。5日間それを耐えきった者達の姿がここにあった。

 元からの丈夫な肉体と、内包していた魔力量、そしてトリアンの暗示によって急成長を続けているのだ。暗示と言えば聞こえは良いが、要するに呪術である。声に言霊を潜ませて刷り込んでいるのだ。

 それが出来て当然だという暗示を意識の深層へ植え付け、死に直面させながら生き延びようとする肉体に栄養素となる薬を与える。枯渇する魔力を強引に薬で補填し、魔素で変容しそうな肉体を神光で固めた土に埋めて保護する。

 シンノが時間をかけて鍛錬だけで超えてきた一線を、薬と暗示を使って強引に超えさせ、本来なら魔物化して狂い死ぬところを神光という心身を回復させる技能で抑えきっているのだ。

 鬼の所行である。

 シンノは、ルナトゥーラの人達には優しくしてあげようと心に決めていた。

 自分の国を守るためとは言え、彼ら、彼女達は十分に頑張っているのだから。


「シンノ」


 トリアンが戻って来た。

 やはり、6名の姿が無い。

 どこへ捨ててきたのか。


「師匠・・あの人達は?」


「休ませている」


 トリアンが後方を振り返った。

 シンノが意識を集中して気配を探ると、5キロメルテ先で、今にも消えそうな命の揺らぎが微かに感じられた。


「こちらはどうだ?」


 言いながら、トリアンが土人形との戦闘を眺める。


「もう、お薬は使わずに済んでいるようです」


「弱いが聖光も使えているな・・全体に、属性魔法は良くなった」


「魔法弾の受け流し、魔法弾による攻撃も同時に出来ています」


「うん・・今日で、鍛錬を修了としよう」


 トリアンが小さく宣言した。


「これで、カイナード法国と戦えます?」


「ここからは装備だ。どうやっても人数は増えないからな。装備の質を高めておく必要がある」


「そうですね」


 シンノは頷いた。

 やっと、この人達を休ませてあげられそうだ。


「最期に、おまえとの模擬戦をやらせよう」


「ひょ・・?」


 シンノはぎょっと眼を剥いて師匠を見上げた。


「どうした?」


 不思議そうにトリアンが訊ねる。


「え・・ええと、いやぁ、頑張りまっす!」


 シンノは両拳を握りしめた。


(みなさん、ごめんなさいっ!シンノは師匠には逆らえませんっ!怖いからっ!)


「おれが神光で死なせないようにする。手加減無用だ」


(心が死ぬかもしれませんけどもっ・・)


「わ・・分かりましたっ!」


 手を抜こうとすれば、即座にバレる。シンノの師匠は甘くないのだ。

 トリアンが片手を打ち振るった。

 それだけで、残っていた数百体の土人形が砂塵に還った。

 荒い息をつきながら、突然消え去った土人形を訝しがり、戦士達が視線を巡らせる。

 すぐに、シンノの横にトリアンが立っている事に気づいた。


「回復しながら聴け」


 トリアンの声に、戦士達の間で一斉に聖光が輝き、魔力の回復薬を飲み干してゆく。誰もが、次があることに気づいたのだ。


「おまえ達は魔法の初心者課程を修了した」


 大きな声では無いが、静まりかえった広場にトリアンの声が響き渡る。

 傷の手当て回復を終えた者達は、後ろ手を組んで背筋を正して耳を傾けている。


「初心者課程の最期に、こちらにいるシンノを相手に模擬戦闘を行って貰う。どう頑張ったところで、おまえ達の敵う相手では無い。だが、この先、ルナトゥーラを守って行く中で、そうした強大な相手が現れることもある。これを良い経験として各自の糧にしろ」


「はいっ!」


「はっ!」


 広場に鋭く声が響いた。


「シンノはおれの弟子だ。甘くはないぞ」


 言い置いて、トリアンが後ろへ下がって行く。


(もうっ!)


 師匠にそこまで言われたら、頑張らない訳にはいかない。

 シンノの耳がピンっと尖り、銀毛の尻尾が膨らんで銀光を纏った。


 バシンッ・・バシンッ・・


 ふりふりと動く尻尾に呼応するように周囲に雷光が落ちて来る。

 戦士達が防護の魔法を展開した。

 紅瞳が爛々と輝きを増して、犬牙が鋭く尖り伸びる。

 渦巻く大気がシンノを中心に巨大な柱となって天地を貫き聳えた。


「参ります」


 シンノが囁くように告げた。

 小さな手の平が戦士達に向けられた。

 直後、目の前の数百人が一瞬で穴だらけになって昏倒していた。

 すぐさま、トリアンの神光に包まれて肉体が修復されてゆく。

 そこへ、風刃と呼ぶにはあまりにも巨大な竜巻が襲いかかった。防護の魔法など何の意味もなさずに、全身をねじ切られて散乱してゆく。散乱しながら元通りに再生する。そしてまた砕け散る。

 土人形と何とか戦えるようになり、わずかに芽生えていた自信が根こそぎ消し去られる体験だったろう。

 だが、ルナトゥーラ人は心が強かった。

 属性魔法を撃つ者、武器を手に突進を試みる者、懸命に防護壁を展開する者・・。

 圧倒的な力の差を思い知らされながらも、それでも戦うために何か出来ないかと模索している。

 互いに座り込むことを許さず。

 立って戦うことで望みを繋ごうと必死に足掻く。

 これこそが、トリアンが初心者課程を終えたと言った根拠だった。


「見事です」


 シンノが双眸を微笑ませた。

 そのほっそりとした右手が持ち上がる。白銀の閃光が右手から伸びるようにして天空に輝いた。

 続いて、左手が持ち上がる。右手と同様に白銀の閃光が眩く輝き拡がった。

 そのまま、ふわりとシンノが空へ舞い上がった。

 その間も、不可視の魔法弾が間断なく降り注いでいる。ルナトゥーラの戦士達は、まともに立っている事もできず、這いずるようにして空に浮かぶ銀狐人の少女を見上げていた。

 シンノの右手が振られ、左手が振られた。

 銀光に包まれた、その一瞬でルナトゥーラの戦士達は灰になった。

 灰になった瞬間、元通りの肉体に再生された。

 すぐに、


「・・師匠」


 シンノが空から降りて来た。


「ん・・まあ、ここまでか」


 トリアンがぽんぽんとシンノの頭を叩いた。

 神光は技能枠でありながら聖光の上位治癒術だ。どんな肉体の損傷でも立ち所に治す。ただし、灰になって再生されたのは肉体のみである。つまり、着ていた着衣その他は灰になって消えたままなのだ。

 3000名近いルナトゥーラの戦士達は大変な状況になっていた。

 いや、騒然となったのも一瞬のこと、それぞれが土の魔法で即製の鎧らしきものを作っていた。さすがの即応力である。


「初心者課程の修了者のために、魔法戦闘用の外套と武器を用意してある」


 トリアンの言葉を受けて、シンノが一纏めになった装備類を次々に取り出して、一人一人の眼の間へと浮遊させて送り届けていった。


「使う使わないは、個々人の好きにしろ。それは、あくまで初心者課程を修了した証だ」


 誰が着けても腰丈ほどの長さに変じる黒い魔導のマントと、頑丈そうな短剣であった。


「これは・・」


 短剣を手にした戦士の一人が呆然とした声をあげた。

 魔導銃剣だった。

 土人形が使っていた大剣では無いが、諸刃の短剣の中央に魔導銃の銃身が埋め込まれている。


「一日に一回、全力で魔力を注ぎ込んでおけ。9発分まで充填できる。御守り代わりだ」


「感謝します!」


「ありがとうございます!」


「あくまで御守りだ。頼るなよ?」


 トリアンが見回しながら言う。


「はっ!」


「はい!」


 戦士達が明るい返事を返した。


「よし、明日には魔導砲の調整をやる。お前たちは休息をとれ」


 そう指示をしてから、


「まあ、灰にしておいて何だが、さっさと家に帰って服を着ろ。おれの弟子が困っているらしい」


 トリアンが小さく笑った。

 シンノはとっくに背を向けてツンとそっぽを向いている。

 岩で体の要所を隠した男女が軽く笑い声をあげた。それぞれ、トリアンとシンノに挨拶をしながら早足に山を下りて行く。


「さて・・」


 トリアンは残してきた6人の方へ意識を戻した。

 まだ生きているようだ。


(やはり、サイリか・・)


 一番、生命力が戻っているようだ。


「師匠、何をやったの?」


 シンノが心配そうに訊ねた。


「殴ってから、毒虫に襲わせた」


「・・あの虫?」


「解毒薬はおれしか持ってない」


 トリアンは山道を歩き出した。横をシンノが並んで歩く。


「体力を戻そうと魔法で活性化したら毒が回って即死だったね」


「サイリだろう。影衆の長だから毒の知識がありそうだ」


「でも・・もう保たないかも」


「よく保ったほうだ。治療をしよう」


 そう言ったトリアンの口元をシンノが見上げた。

 一瞬、緊張と混乱が森の気配を乱したが、すぐに静かに鎮まった。遠隔で、6人の解毒を行ったのだ。

 感じる気配も穏やかに回復を見せている。


「師匠、優しくなった」


「そうかな」


「うん・・わたしの時はずうっと放ってたよね?」


「そうだったか?」


「わたし、7歳でした」


「・・そうか」


「三日放って置かれました」


「うん」


「わたしの時の訓練が、間違っていたってことは無いですよね?」


 シンノの双眸がきらりと光った。


「人それぞれだ」


 トリアンは苦笑する。


「・・5年間、どこにいましたか?」


「塔の中だ」


「3年を過ぎても、一度も手紙をくれませんでした」


「デカい骨と殺し合いをやっていた。手紙なんか書けるものか」


「わたしも呼んでくれれば良かった」


「強い毒や呪いを使う連中だ」


「・・だけど、わたしだって呪毒の訓練したよ」


「まあ、そう言うな」


 トリアンは苦笑気味に言って、シンノの頭に手を置こうとした。

 瞬間、シンノが分裂した。

 分裂したシンノそれぞれが分身して増えて行く。その数だけ、トリアンも分身して追う。

 どうやっても逃れられない。

 伸びた手が銀髪の頭に載せられる寸前、シンノが消えた。


「ほう・・」


 トリアンは完全に意表を突かれた。


「もうっ!」


 むくれるシンノの頭にトリアンの手が置かれていた。

 なんと、シンノが空間移動をやったのだ。

 追って転移をしたトリアンに捕まったのだが、とんでもない魔法の才能である。

 まだ連続しては出来ないようだったが、


「凄いな、おまえ」


 トリアンは素直に感心していた。

 ピンっとシンノの耳が立った。ふりふりと銀毛の尻尾が振られる。


「わたしも進化してますからね」


 シンノがツンとそっぽを向きながら言った。

 事実、比喩でもなんでもなく、シンノは種として進化を遂げていた。仙狐という種になっている。


「・・そうだな。おまえには驚かされる」


 トリアンは頭へ置いていた手を放して、シンノの背を叩いた。

 途端、シンノがくるりと振り返った。


「ご褒美を所望します」


 にこりと笑顔になる。


「褒美?」


 トリアンは首を傾げた。


「5年放って置かれた分です。シンノはずうっと独りぼっちでした」


 紅瞳は笑ってはいたが、本気で言っている顔だ。

 トリアンはちらと視線を逸らしたが、すぐに口元を緩めた。


「まあ・・別の機会にと思っていたが」


 スイレンに命じて収納させていた物を取り出した。

 シンノの耳が立ち、紅瞳が驚きと期待に輝く。


「気の利いた物じゃないが・・」


 トリアンが取り出したのは、小さな組木細工の小箱である。

 これには、見ていたシンノの方が眼と口を開けて固まってしまっている。

 断じて、シンノの知っている師匠がやるような所業では無いのだ。

 トリアンはシンノの手を取ると、小箱を載せて蓋を開いた。

 中に入っていたのは、微細な連なりをした白金の鎖に、大粒の深紅の滴石がぶら下がった首飾りだった。


「し・・師匠、これって・・」


 耳と尻尾の銀毛を逆立てて、あわあわと狼狽えるシンノの首に、


「お詫びの品だ。おれが自分で作った・・・ほら、後ろを向いて」


 トリアンはシンノを後ろ向きに立たせて、銀の髪を避けるように持ち上げながら、首飾りを後ろ襟で留めた。

 自分の胸元に揺れる大きな紅玉を怖々と手に取りながら、シンノがぼうっと赤らんだ顔でトリアンを振り返った。


「おまえが、妖狐に堕ちていたら渡さないつもりだった」


 トリアンは、クドウから教えられたシンノの、銀狐人の危うさをシンノに語って聴かせた。

 そもそも進化するまで生き延びる銀狐人が少ないのだが、長く生き延びた銀狐人はその境遇故か、ほとんどが妖狐に変じて、徐々に自我を蝕まれて厄災を振りまく大妖へと成り果てて行く。クドウはそれを防ぐために、シンノを戦いに明け暮れるトリアンの元から引き剥がしたのだった。


「・・お姉ちゃん」


「ただし、これからは、どこまでも連れ歩くぞ」


 トリアンはいつもの癖でシンノの頭に手をやりかけて、ふむ・・と思い直して、まだか細い背中をそっと叩いた。


「師匠・・・嬉しい。シンノは幸せです」


 シンノが紅瞳に嬉し涙をいっぱいに溜めて見上げた。


「クドウさんも会いたがっていた。行って驚かせてやろう」


「・・はい」


 流れる涙をそのままに、シンノがにっこりと笑った。

 トリアンは上着の隠しから真白い絹布を取り出して手渡した。照れながら俯いて、絹布を受け取って涙を抑える。

 トリアンは先に立って山道を歩き出した。


「もう少し、強い毒でも良かったか」


 トリアンの呟きに、泣き顔を伏せていたシンノが顔を上げた。

 山道を外れた木々の間に、6つの顔が並んでいた。

 王妃と王女がもらい泣きに泣いている。

 少し前から覗き見ていた。

 トリアンは気づいていたが放って置いたのだ。

 シンノが小走りに寄って、トリアンの背中に隠れた。


「歩けるなら、少し近づいてくれ」


 6人に声を掛けながら、トリアンは神光の治癒の光を6人に浴びせた。


「御免なさい・・その、邪魔をするつもりは無かったのよ?それで、慌てて隠れたのだけれども・・」


 王妃が取り繕うように言ってトリアンと後ろで見えないシンノを気遣わしげに見やる。

 横で、グレイヌ王女が眼から鼻から色々と流しながら嗚咽で肩を震わせていた。

 どうやら泣きのツボに入ったらしい。


「ああ・・どうも、毒より効果がありそうだな」


 トリアンは呆れ顔でサイリを見た。

 影衆の長までが赤い目元を抑えて顔を背けている。


「すまぬな・・その、ルナトゥーラの人間は何事も真っ直ぐで・・とにかく率直なのだ」


 取りなすように言う国王自身も目元が怪しい。


「まあ、とにかく、おまえ達6人は初歩課程を修了した」


 トリアンは、片刃の短刀を取り出した。緩やかに弧を描いた刀身にはシンノの付与魔術とトリアンの呪刻印が重ねがけされている。切れ味と耐久性をとことん高め、魔導の伝導率も抜群に良い逸品である。


「修了の証となる品だ」


 それぞれに一振りずつ手渡す。

 6名が押し戴くように受け取って、ゆっくりと鞘を払い、魅入られたように短刀の刀身に見惚れてから惜しむように鞘へ収める。


「わずかでも魔法を知った今だからこそ、この短刀の価値が分かります」


 6名を代表して、サイリが低頭した。


「少なくとも、おれが過去に狩った魔物なら全て斬れる」


 トリアンは断言した。

 6名が強い眼差しでしっかりと頷いた。


「明日は休息日とする。おれとシンノは飛空艇乗り場と山しか知らない。少し、ぶらぶらと町中を散策させて貰おう」


 トリアンの言葉に、6人が6人とも表情を明るくし眼を輝かせた。


「陽のある内に町を歩くのは久しぶりなんだ」


 聞こえるか聞こえないかの小さな呟きを、背中に隠れていたシンノの耳が拾った。銀毛の尻尾が忙しく振られる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る