第7話「大ピンチ」

2014年12月18日。


実技試験も2回目を迎えました。



あー、後が全然ないよ。



これで落ちたら、完全に崖っぷちだ。



緊張する。。(汗)





ちなみに、前回試験を受けた後、会社にいくと、



会社の人「試験どうだった?」



と、早速きかれましたよ(笑)



明らかに、あたしが落ちたことを期待している表情です。


笑う準備万端。


こいつ、完全にワクワクしてる(笑)




くっそー。


一発試験に一発で受かって、さっさと過去の出来事として、ネタにするつもりだったのに。


こんなハズでは。。。




私「いやー落ちちゃったっす!w ほんとろくでもないですよねー」




まあ、落ち着こう。


1回目であれば、こんなもんだろう。




だがしかし。



これが2回・3回と続いていけば、あたしがこの会社で築き上げてきた【真面目な女性】のイメージダウンになりかねない。



うっかり失効者というだけで、「うっかり者」ということがバレたばかりなのだ。



会社を半休にした挙句、しかも「落ち続ける人」、というイメージだけは定着しないで欲しい!(笑)




既に免許再取得では、多額のお金を費やしているので、ドライブスクールに通うことはできないだろう。



あたしは、残されたラスト2回の試験で、免許再取得に臨むことになる。




あー怖い(笑)




さすがに何の対策もせずに挑戦するのはリスキーなので、


試験までの間に、同居人を横に乗せて、路上練習を行うことに決めた。





そんなことができるのも、仮免許のおかげだ(笑)


知ってるかい?


仮免許をもっていると、3年以上の免許保有者を助手席にのせるだけで、公道での練習が許されるんだぜ。



凄いだろう?(笑)



ただし、条件がある。



縦17㎝以上,横30㎝以上の白地の紙に、黒文字で「仮免許練習中」と書いて、自動車の前面及び後面に付けること。




恥ずかしすぎるんだがww




レンタカー屋で「仮免許」の標識をつけるのは、あまりにも気がひけて、一旦自宅マンション前に帰宅ですよ。



セロテープでペタペタ(笑)



記念撮影をしなかったことが、今も悔やまれるなー。



せっかくレンタカーで試験コースを予習できるってのに、1~2時間もしない内に早くもあきてしまった(笑)



俺「もーなんとなくわかったから、普通にドライブしようぜ! どっかいこ!どっか!」


同居人「(笑)俺は、まだまだ練習付き合ってもいいんだぜ?もうちょっとやってみればいっしょ」


俺「めんどくせーから、もう終わりにする」



(笑)(笑)(笑)




同居人は、この恥ずかしさの巻き添えになったというのに、なんとも優しく協力してくれたよ。


しまいにゃ、「今日は練習ってことではあったけど1日ドライブできて気分転換になった。ありがとう」って夕ご飯までご馳走してくれた(泣)



やっぱり、持つべきものは友人だな!




実技試験当日。



今回は、1号車の1番目。




トップバッターかよ!(笑)




同乗者の2番手は、きれいめなお姉さん。


おっとり系の雰囲気を醸し出していた。



おっとり、ゆるやかに日々を過ごしていそう。


この人なら、失効するだろうなって感じだった(笑)





問題は、3番目ですよ。


試験の説明中から、支離滅裂な事を連発し、聞き分けのない不良じじい(推定70歳)。



この再試験で、もっとも強烈な印象に残った人物である。



笑いの予感がプンプンする(笑)





早速試験は開始された。




第一滑走ということで、緊張はしたが、前回よりはきちんと運転できていたと思う。


ただ細かいミスはいまだに多かったので、今回もダメかなーと反省。



そうこうしている内に、運転手交代の指示がでたため、路肩に停止することに。




試験管「お姉さん。最後の最後で力ぬいたでしょー(笑)最後70キロ出てたよー。」




まさかの、速度オーバー(笑)




不思議なのが、なぜ力をぬいて、速度があがるのかってところだよな。



まじ謎やw




2番目のお姉さん、順調に運転。


この人絶対合格やー。



どんな非常事態にも、おっとり正確に対応。



やるじゃんか。




話は変わるが、他者の運転中は、同乗者は私語厳禁である。



だが、2人目のお姉さんの運転中、チラチラあたしにアイコンタクトを送る奴が。



例のじじいである(笑)




目があった瞬間、




じじい「この人うまいじゃん!」



とコソコソ話しかけてきました。




もう、勘弁してくれ(笑)





さあ、いよいよじじいの番である。




じじいは、危なっかしく、ふらつきながら運転をはじめた。



確認ミスも非常に多く、出だし5分の段階で、すでに不合格したのは周知の事実だったが、じじいは尚も頑張る(笑)




しまいには、確認していないことを指摘した試験管に怒鳴る始末。




確認もしない。



言うとおりにもしない。



安全運転もしない。



なんだ、コイツ(笑)





最高だったのが、



渋滞している交差点で、無理やり前の車についてったジジイ。



当然ながら、中途半端な状態で赤信号となってしまい、



代わりに青信号になった中央道路を走行する多くの車を、発車不能に陥れていた(笑)




プップーとクラクションの嵐である(笑)




隣の試験管が、左右のドライバーに頭を下げて、誘導していたよ。




さすがのあたしも声を出して笑いそうに。



じじいは平然としてたけどな(笑)



さすが、人生経験豊富なやつはちがうな。






結果は、2番目のお姉さんのみ合格。





いよいよあたしには、ラスト1回のチャンスしかなくなってしまったのである。



絶体絶命の大ピンチ。

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