2016年11月14日 19:54

10年以上前の自分の日記を読み返し、意外にも記憶というものは鮮明であると感じた。


初めての海外で1ヵ月間語学留学するという、自分の人生史上最大の冒険からは、当時にタイムスリップしたような錯覚を覚え、あの時のにおいや感情までもが蘇ってくるようだった。


10年前アメリカにいた僕は、この日記の中では、永遠にまだあの場所にいるみたいである。


そもそもなぜ日記を書こうと思ったかは分からない。

それまで日記なんて、宿題の絵日記くらいしか経験がなかった。

写真も残ってはいるけれど、この日記があったおかげで、人生の記憶の一部が永遠に保存されていると感じる。


たまたま見つけたこの『カクヨム』で、この滞在記を掲載してみたいと思い、

たまたまそれが生活的に可能なタイミングだった。

再度入念に読み返し、誤字脱字を訂正し、記憶の断片を頼りに文章を多少修復した。。


アメリカがくれた奇跡にも似た出会い達を、僕はここでもあることを期待し、日記を閉じる。

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