第11話 作中人物の輪郭の作り方【備忘録】


作中人物(脇役)の輪郭は、

【視点から見た、当人の言動】や

【主人公の扱い】

によって明らかになる。


なら、視点の主人公の輪郭は?


心理を描かないハードボイルドの手法でもない限り、

地の分は主人公の主観だから、

物語世界の構成要素は100%主人公の主観。

なら、このモヤモヤとした、とりとめのない、主人公の輪郭を決めるのは?


この点が、ずーっとモヤモヤしたままだったのだけれど、

ふと、これか、と気がついた。


「主人公」の輪郭は

【脇役からの扱われ方】や

【脇役の言動・振る舞い】

によって明らかになる。


気づけば、実に当たり前のことだが、

これって実は 現実世界そのもの ってことに気づいて戦慄。

創作って深いな……。


  現実の個人の輪郭も、当人の人となりもさることながら、

  周囲によって形作られるもの。

  人は環境によって「王子」にもなれば「乞食」にもなるよって映画、

  昔どこかで見たような?

  (経営者の賭けで無一文に落とされた男が、見事復帰して復讐するって話)


ちなみに、あまりに主人公を持ちあげすぎると、作者の意図が見えてしまい、

執筆中の黒子の顔が見えてしまう、という恐るべき事態に陥ってしまう。

そうなると読者は、一気に冷めて白けてしまう。


物語は、手放しで成立しないと心地よくない。

やっぱり、物語は自走しないと。



あ、上で書いといてなんなんだけど(←重複。メモだから許して (^_^;)

作中の設定はなんとなく「作者が」伝えている、と思ってたけど、

これも「視点の主観」の範疇ってことか。





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