第3話この空を

この空を ずっと眺めている。


どんよりと分厚い雲に覆われた空



この空を どんな人が どんな心で眺めているのだろう


過去は 振り返らず 前向きに生きよう


言うのは たやすい


生きてれば わかっていても とても そんな気持ちになれない時がある。


いや そういう時のほうが多いのかもしれない。


弱さ ふがいなさ 

過去の 失敗 哀しみが渦を巻いて 自分を責め立て


先行きの不安に 脚が一歩も動かなくなることもある。


人は 強いようで 実は 弱いもの


どんな人の上にも この空はある。


この 空に 少しでも慈しみの心があるのなら


その涙の一滴を注いでほしい。


ひび割れた心に  一滴の涙が ほしい。

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