第3話 錯誤

2年もの月日が経ったでしょうか。ある時、アキレスはあることに気づきました。ある問題の答えが合わないのです。なんども検算し、確認しましたが、どうにもその問題だけは答えが合わないのです。そこで、司書に相談しました。

「司書様、相談があるのですが。」

「なんだね?」

「どうしても答えの合わない箇所があるのですが」

「なんと。それは本当かね?君の間違いではないかね」

「それが、どうしても合わないのです。」

「うーむ。3000年の歴史を持つこの書の間違いを見習いの君が見つけたというのもおかしかろう。再度きちんと検討したまえ」

「、、、はい。わかりました。」

アキレスは納得いきませんでしたが、司書様の言うことももっともなので、再度持ち帰って検討することにしました。

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