これは知っておいた方がいいという持論を徒然に

相川青

幸せに関する一考察

幸せについて語る本や文章は多い。


だけど、幸せ幸せとひとまとめに言うが、快楽的な幸せと持続的な幸せは本当は性質が違う。それらをストレスの解消として、これらの幸せで解消することがあるが、これらでの解決は時として刺激が強すぎて毒になることもある。また、それが心が弱っている時には依存の始まりとなりやすいことは分かっておいた方がいい。一緒に話をしてしまうから、幸せに対する研究は混乱して、発展しにくかった。


幸せが、身を滅ぼすとは不思議な言葉だか、事実そういうことは多々ある。これは種類の違う幸せを一緒に考えるからだと言える。

一時の快楽的な幸せが身を滅ぼすと言い換えると、すっきりと腑におちるのではないだろうか。幸せの意味は広く、分類の仕方としては今の状態を判断して、「こんな環境にいて、自分はなんて幸せなんだろう」と表現するような幸せもあるが、それは一旦、ここではおいておく。


快楽的な幸せと持続的な幸せに限定してここでは話を進める。


快楽的な幸せが何故身を滅ぼすことがあるのだろうか。

それは人は急激な快楽には依存しやすいという性質があるからだ。

だから人間は快楽的な幸せに弱いと言える。


抽象的な話ばかりではイメージしにくいので、具体的な例をあげよう。


お酒

タバコ

ギャンブル

ゲーム

薬物

甘いお菓子

ジャンクフードやスナック菓子

暴力

SEX

人からの賞賛

散財 多額の買い物

儲け話

宗教


これら刺激の比較的強い快楽的なものも、(合法的であれば)その多くは自分でコントロールできる範囲で、ほどほどに嗜むのはいい。決していけないことではない。

しかし、それにしても私達は企業の営利的なマーケティングで多少洗脳されていることは知っておいた方がいいだろう。自分が適切だと思う程度は、実は適切の範囲を超えているのかもしれない。


ストレスの解消として、これらの幸せで解消することがあるが、これら刺激の強い快楽的な幸せでの解決は、時として刺激が強すぎて毒になることもある。また、それが心が弱っている時には依存の始まりとなりやすいことは分かっておいた方がいい。


依存による本格的な不幸の始まりになる可能性があるのだ。


続かない幸せは人をどこかで不幸にする。

だから人やものに依存せず、中毒性が低く身を滅ぼさない、副作用の少ない継続できる幸せが必要なのだ。


対比的なものとしては次のようなものがあるかもしれない。

程度の問題ではあるが。


お茶

アロマ お香

努力による達成感

読書

ストレッチ

果物

ほんのり甘みのある健康的な食事

愛情

音楽 運動

ふれあい コミュニケーション

自分での自信

努力

貯金

堅実な商売

哲学


実はこれら持続的な幸せを得るものより、一時的な快楽を得る方がより安価で簡単だということもあるかもしれない。より簡単でスッキリした感が高いとそちらに流れてしまうのは仕方がないと言えるかもしれない。


だから、簡単に手に入るものは危険を含んでいることも多いというのを知っておく必要があるだろう。科学と資本主義は一時的な快楽を安価で大量に提供しすぎるという事実もあるのだ。何故なら科学や資本主義は人の快楽にダイレクトに作用するものを生成して、大量に提供するからだ。


本当の幸せは中庸(ちゅうよう)と呼ばれるような中間地点やバランスの中にあるのであって、突き詰めるものではないのかもしれない。


そういう意味ではなんでもほどほどがいいという、昔からの考えはある意味的を得ているのかもしれない。だからといって何もしなければ「ほどほど」は手に入らない。

本当は「ほどほど」は簡単そうな究極の贅沢かもしれない。


それらを求めるためには持続的な幸せを意識して、毎日を過ごしてみるのがいいのかもしれない。

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