神のいただきで誓う愛。

光のなか交わされた誓いを、忘れることはないのでしょうか。
人生は一瞬で、光の速度で過ぎ去っていきます。
志峰と宜脩。運命に引き裂かれることが決まっている二人の誓いは、
切なく、しかし地方の言葉が巧みに織り交ぜられているせいか、
暗くなりすぎず、明るい日常を描いています。このバランス感覚は、
一見派手で物語の全面に出てくるものではありませんが、作家という人種にとって、絶対的に不可欠な要素だと思います。
両者の橋渡しをするのが、家族という「あたたかさ」なのでしょう。この作品はそんな愛を思い出させてくれます。

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