第9話 ミイラ取りが……



『ミイラ取りが……』


 屋敷の庭には、屋敷よりも高い背高の木がある。

 ひょっとしてと思い様子を見に行けば、その木の上らへんから声が聞こえて来た。


「ご主人様ー、助けてくださいー降りられませんー」

「にゃー」

「……」


 というわけなので、ちょうど通りかかった使用人にタオルを注文し、そしてちょうど手入れの終わった銃を構えて撃った。


 パンッ。


「撃っちゃいますか! きゃー!」


 へし折れた枝と共に一人と一匹が落下。

 下にあるクッションプールに落ちて来た。


 ばしゃーん。ばしゃばしゃばしゃ。


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