第23話 『なんだこいつ』

 謝罪ばっかだけどほんとに遅れてすいません。ちょっと文章の雰囲気が変わってるかもしれないですけど以前より少しは成長できたと思うのでご了承ください……。


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 あら奥さん聞いて「いいぜ、付いてこいよ」でっすって、笑っちゃうわよね~!


 ……って言われてるような妄想をしてしまい2秒前の発言に後悔しかない今日この頃。


 「ではお言葉に甘えさせてもらうとするかの」


 と、声が聞こえた瞬間、数メートル離れても視界に入りきらなかった風竜の巨体が霧状になり、やがて同じほどの目線の、どこか和風なあどけなさの残る少年の姿となった。


 しかし、頭には小さくも品格のある厳かな白銀の角が生えており、暗い金の瞳をしているところを見る限り噂に聞く龍人の姿である。


 「……え、何それ」

 「こいつらの姿は訳あってなりやすいからな、この姿だって偽りという訳じゃない

  んだぞ?」


 ……よく分かんないけど結果的には助かった。ああ言ったはいいものの正直あんな巨体とどうやって同行すればいいのか検討もついてなかった。こっちの方が村にも戻りやすい。幸い龍人族は多種族から嫌悪されたりということは接点の少なさからあまりないようだ。


 「えっと・・・・・・じゃあ俺今、村に友達待たせてるから帰りたいんだけど着いて

  これる?」

 「当然」

 「あ、うん」

 

 なんか前より発言というか言葉遣いが丸くなった感じがする上に見た目も全然変わったから違和感しかない。


 「でもここまで来るのに結構かかったんだよね……皆が起きる前に戻れるかな?」

 「ならばワシに捕まっておけ」

 「…ん?」


 言われた通りさっきみたいに捕まると一瞬体が浮いたような感覚がして、次の瞬間に風景が見覚えのあるものに変わった。村だ。


 「……え」

 「何を驚いている。現代の人間は高速移動疑似テレポートもできんのか?」

 「できねーよ悪かったな」

 「現代人の沸点は低いようだな」

 「おお随分とご立派なブラックジョークじゃないですか」

 「早く家に戻らなくて良いのか……?」


 ……こんなクッソうざい奴だとは思ってなかったよ。

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