第4話 『架空の現実』

 ……鳥のさえずりが聞こえる、柔らかく吹き付けてくる風が気持ちいい。


 ……俺は何をしていたんだろ…朝起きて着替え、顔を洗って朝食をたべて、挨拶をして家を出た、そして何時も通り神生に会って仕方なく神社まで行って……


「……?!」


 そうだ、閃光を受け、床がなくなったと思ったらここにいたのだ。


 しかしここはどこだろうか。そう思いあたりを見渡すと信じられない光景が広がっていた。


 「……なんだこれ……」


 そう、俺の前には信じられない光景が広がっていた、周りはにが生い茂っているのを見る限りここは森のようだが、その木、一本一本がとにかく大きいのだ。


 数メートルでも十数メートルでもない、メートルはあるのだ。


 更によく見ると木の根元にはきのこが生えていることもあり、これまた目分量でも軽く一メートル超えと尋常ではない大きさで、近づいたら食べられてしまいそうだ。


 そんな環境に置かれ俺がただ呆然としていると「キシャアァァァァァ!」という音が空から聞こえてきた。今度は何かと空を見上げると、さっきまでの驚きなんてちっぽけだと思える程の驚きが待ち構えていた。



 「ド…ラ……ゴン?」



 そう、そこにいたのは架空の生物……否、、『ドラゴン』のようなものがいたのだ。


 どれも不思議生物特集の番組でも見たことのない規格外の存在。


 俺の思考は限界寸前だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る