美しく醜い娘が、「夜」と出逢う神話。

イーデルト・クローデリア、という名の語感が美しく、声に出して呼びたくなります。

美しく醜く、人々にあがめられ疎まれる双眸を持つ娘は、神の使い子か、それとも異界の迷い子か。
自らを定められぬ娘は、夜の盟主の神殿を訪れて伺いを立てるが、夜の盟主は答えを返さず猶予を与える。

十五まで屋敷に閉じ込められ、本ばかり読んで育ってきた娘が、姿の見えぬ夜の会話を重ねるうちに抱いた望み。
美しい夜の恋物語です。



あ、あと、夜の盟主の不器用っぷりに萌えます。

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