セクシャルはけだるけ

@roast

男になるとは。

父は包茎だ。僕が小さい頃はよく父とお風呂に入っていた。父は包茎だから僕は皮をかぶってることが当たり前だと思っていた。当時小学6年のあの日までは。


あの日——僕は家族みんなで温泉に行った。僕の両親は仕事で忙しく、休日に家族で出かけることなんてめったに無かった。だから僕にとっては初めての温泉だった。僕はウキウキしながら全裸になり父と一緒に温泉へと向かった。


——そこには男がいた。たくさんの男が。しかし、その男達はアソコの形がおかしかった。になっていたのだ。僕は不思議に思った。なぜズルムケなんだろう?大人達はみんなズルムケ。皮をかぶってるのは僕の父だけだ。なんだろう、その時僕は非常に自分の父をダサく感じてしまった。皮をかぶってるのダサい。僕もズルムケになりたい!そう深く思ったのだ。

その日から毎晩お風呂でアソコの皮をむく練習をした。練習を始めてから二週間後に初めてエロい妄想をして白い液体が出てきたが、それは今は置いておこう。そしてついに一ヶ月くらい経ったある日、むけたのである。ズルムケに。僕は嬉しかった。父親を超えた。真のになったのだと思っていた。


——それから15年、僕は仮性包茎だった。父と仲良く仮性包茎親子だ。つらい。現代人には多いようだ。男になるって難しい。




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