15. アマロ公国近衛騎士団

 孤児院がある教会の前で、エリカお姉さんと孤児達が並ばされている。

 その前に騎士達が殺気だっていて、何やら喚いていた。


 なんかやばそうだな……

 とりあえず、隠れるか。


 そう思って、僕はすぐ近くの建物のでっぱりに手をかけ、一気に屋根の上まで上がる。うん、まるで蜘蛛に刺されて特殊能力を身につけた、あの人みたいだ。


 屋根伝いに移動をして、最後、軽く通りを飛び越え、教会の屋根に腹ばいになってエリカ達の状況を確認する。そういや、前世では高所恐怖症だったんだけど、全く平気だなぁ。あれってやっぱり死の恐怖を前提とした反応なんだろうね。今の僕では、このくらいの高さなら死なないし、そもそも、空を飛んでいるから、何も感じない。


「赤い悪魔がここに住んでいる事は解っているんだ!」

「だから、シャルル君は戻ってきてませんし、彼は悪魔なんかじゃありません!」


 騎士団の戦闘に立って喚いているのは、ヨシュアがいた部隊のいけ好かない隊長だ。


「あいつは逆賊なんだぞ、庇い立てするのか?」

「だから、本当に戻ってきていないんですって。だいたい、4歳の子供が逆賊だなんて、どういう事ですか?」

「うるさい! あいつが公王陛下達をどこかに連れ去ったのだ! ここにいるガキ供を拷問してでも、聞き出すぞ」


 拷問という言葉で、孤児達が軽く悲鳴を上げて身を寄せ合った。

 そして、エリカは、大声を上げて隊長を怒鳴り付ける。


「ふざけるのものいい加減にしなさい!」

「なっ」

「ここは、神聖な教会ですよ! そこにいる子供達を拷問するとは何て罰当たりな! この国の近衛騎士とは思えない発言、恥を知りなさい!」

「うるさい!」


 その言葉に、隊長もヒステリックに激昂し、エリカを殴りつけた。

 よし、あいつ死刑確定。

 さて、僕が出るか……


 そう思って、身を乗り出した時に、隊長の後ろにいた騎士が、隊長の肩を叩き、


「ジュリアン、もういいですよ。敬虔なシスターに暴力はいけません」


 と、しゃしゃり出てきた。


「でもこれじゃぁ、解ってもらえませんね。ああそうだ、拷問なんて無粋な真似などせずに、そこの子供を一人斬り刻みましょう。ああ、これは良いアイデアですね。そうすれば、シスターも我々の真摯な思いを、ご理解いただけるでしょう」

「あ、兄上……さすがに……」

「兄ではありませんよ。副団長と呼びなさいといつもいっているでしょ」


 なんだあいつ?

 副団長? 兄上? 声が妙に甲高い上にオネエ言葉だ。

 他の騎士達とは違って、軽装の鎧を着用し、左右の腰に細い剣の鞘を1本ずつ差している。長い金髪だが、身体付きは、そこそこゴツいので、ハスキーボイスの女性って事は無いだろう。


「す、すみません、副団長。しかし子供を斬り刻むのはさすがに……」

「私がやりなさいといったんですよ。ジュリアン」

「は、はいっ」


 ヨシュアが隊長はコネがどうこうと言っていたけど、身内がいたのか。やっぱり、いけ好かない野郎だ。


 とりあえず、もう駄目だ

 ここにいても事態は悪くなる一方なので、僕は背中からスンを抜き、飛び降りる事に……


「き、貴様ら。早く言わないと、副団長の命令で、あの袋に突っ込むぞ!」


 ん?

 ジュリアンが指差したその先には麻袋に何やらボールのような丸いものがいくつも入っているように膨らんでいる……そしてあちこちに赤い液体が染み出している……けど、まさかね。


「あれは、ジュリアンの指示に従わず赤い悪魔を取り逃がした無能な部下達をしまってある袋です。まだそこのお子様方が入る余裕くらいなら、ありますよ」


 心の中で否定しようとした事を、副団長がご丁寧に説明してくれた。

 

「なんて残虐な……そ、それに……本当に知らないんです、昨日、公宮から迎えの馬車に乗っていったっきり、戻ってきていません」

「そうですか、じゃ、ジュリアン、やってしまいなさい」

「やめてー!」


 エリカがジュリアンにしがみつこうとするが、ジュリアンは、それを蹴り飛ばし、


「……おい!」


 自分ではやらずに、近くにいた部下に指示を出した。


 部下は渋々といった感じで緩慢な動きで前に進み出る。

 それを見て、孤児の中でも最年長の男の子が立ち上がり、涙目になりながらも、みんなを庇うように両手を広げた。そして騎士は、無情にも、その男の子の腕を掴んだ。


 ……そういえば、あの男の子、何て名前だっけ?

 そう思いつつ、僕は下へ飛び降りた。


「ぐぎゃっ」


 落下ついでに、男の子を掴んでいる、男の腕の真上に降りてやった。

 もう一つ関節が出来たように、騎士の腕が肘の手前でブラブラしているが、くっついているだけ、マシだろう。


「僕の事探しているんだよね? ジューリーアーン」


 腕の痛みに、のたうち回る騎士が邪魔だったので、すくい上げるように教会の屋根の上前で蹴り上げた。


 そして、ジュリアンと副団長を睨み付ける。


「シャルル君!」

「シャルルちゃん」

「シャルル!」


 エリカと孤児達がほっとしたように声を上げる。

 僕は騎士団に身体を向けたまま、横目でエリカを見た。頬が赤く腫れている。自分でも沸点が低い事は自覚しているが、まぁ、これはアウトだよね。


「ごめんね。エリカ姉さん、遅くなって。ロランさんからも頼まれたので、僕が後は引き受けるよ」

「シャルル君、無理よ……いくら君だって……まだ子供なのよ」

「あはは、大丈夫だって。僕はロランさんよりも強いよ」


 そういって、僕は視線を騎士達に戻す。


「意味分かるよね? 僕は『全殺しのグランツ閣下』より……ずっと強いよ」


 特に防御力はね。


 ロランが嫌がっていた二つ名を口は、効果があったようで、僕の言葉に呆然とするジュリアンと、状況が解っていない副団長を残して、騎士団達が数歩下がった。


「白面のグランツより強い?」

「そういやロラン閣下が連れてきた赤い小僧がいるって聞いたことが……」


 そして、そんな事を口にしながらお互いの顔を見合っている。


「ふむ、あなたたち。ここにいない『全殺し』と、今ここにいる『皆殺し』、どちらが怖いのかしら?」


 騎士達のとまどう様子を見て、副団長がこんな事を言った。


「は、はい! 失礼しました」


 風団長の言葉に、騎士達は直立不動の姿勢を取る……が、前には出てこない。しかし、「皆殺し」って、こいつ、恥ずかしい二つ名を自分で名乗っちゃうタイプか?


「あら、ワタクシの事を知らないようね」

「オネエに知り合いはいないよ」


「オネエ? どういう意味かしら。とりあえず褒められた訳ではなさそうね。まぁ、いいわ。抵抗しなければ生きたまま捕らえてあげるけど、抵抗するならあっち。好きな方を選びなさい」


 そういって、麻袋の方を指さす。


「あの中にヨシュアもいるのか?」

「ヨシュア? ああ、ジュリアンの所の班長ね。ええ、君の事を随分庇っていたみたいだったので、一番最初にあの中に入って貰ったわ」


 ほんのちょっとした縁だったけど、良い奴だったのに。

 ヨシュア……僕に関わったばかりに申し訳ない事をした。


「あの場にいた騎士達は、みんなその中か」

「ええ、公王陛下ご一家がいなくなった訳だし、団長もいない。ならば残されたワタクシがこの国を護るのではなくて? だったら、反抗的な騎士など邪魔にしかならないじゃない」


 なるほど。

 早速、国を乗っ取ろうとする奴が出てきたという訳か。

 ロランが言っていたのは、他の国の事だったけど、こういう事もキナ臭いって事なんだろうな。


「それにしても、随分、小物が最初に出てきたって事か」

「小物ですって?」

「小物だよ。女子供を剣で脅して言うことを聞かせよう何て、小物悪役が定番。前座でしか無いね」


 僕の言葉に副団長は少し顔を伏せ、


「ふっ、ふっ、ふっ、この『皆殺し王子』ことボナバ・ボナバルドを小物呼ばわりとは、良い度胸ですね。ワタクシの名を、死ぬまでのほんのちょっとの時間、忘れないように刻んであげるわ」


 ああ、やっぱり言っちゃったよ。恥ずかしい奴め。


「ふーん、幼児相手に粋がっている、皆殺しひょっとこさんね。印象も薄そうだし、すぐ忘れるちゃいそうだ」


 そして刀をボナバに向けて平正眼に構える。


 多分、僕の殺気でも感じたのだろ、ボナバは両腰に差していた鞘から細身の剣を抜いた。初めて見たけど、いわゆるレイピアって奴かな?


 まぁ、何であろうと、殺すけど。


 その瞬間、僕からの殺気をモロに浴びたのか、ボナバの横で、ジュリアンがその場で座り込んだ……ああ、股間から何か染み出してきている。あれ、大人がやっちゃいけない奴だ。


 他の騎士達も、教会周囲の建物の壁際まで一斉に下がって、壁にぴたりと張り付いてこちらを見ている。うん、危機管理能力はしっかりあるね。


 巻き込まれないように注意してね。


「あ、あんた達、この皆殺し王子を信頼できないの!」


 ボナバがそうヒステリックに騒ぐが、今度は誰も前に出てこない。

 その隙に、


「エリカ姉さん、子供達と一緒に、教会の中へ」

「え、ええ。解ったわ。シャルル君、無理しないでね」

「大丈夫、すぐ終わるから」


 僕がボナバから目を逸らさずに、エリカに避難するように告げる。

 だが、その瞬間、


「ええ、ええ。すぐ終わるわよ。その首と足と手を、バラバラにして……ねっ!」


 そう叫んでボナバが突っ込んできた……エリカの方へ?


「ちっ」


 ボナバは左手に持っていた剣をエリカに向けて刺突した。

 僕は咄嗟に刀を握っていない右手を伸ばして、手の平でその剣撃を受け止める。


「かかったわね」


 僕が手の平で受け止めた瞬間に、ボナバは今度は水平に右手の剣を僕の首めがけて薙いでくる。最初から首狙いとは、さすがに皆殺しのポンポコリン。


 とはいえ、所詮は人クラス。蒼龍に鍛えられてきた僕にとっては、なんの脅威にもならない。


 僕は右手に当たって・・・いた剣を握りしめ、その刀身を、捻るように力を加えて根元から引き千切り、そのまま、首筋めがけて向かってくる反対側の剣の根元にぶつけえ、そちらも叩き折った。


「へっ?」


 そして、軽くボナバルドの腹に蹴りを入れ、距離を取らす。


「エリカ姉さん、早く子供達を中へ……」


 わざわざ、軽く蹴り飛ばしたのは、子供達が今晩、ジュリアンのように、おしっこを漏らさないように気を遣ったからだ。できれば、血は見せたくない。


 だが、


「エリカ姉さん? エリカ!」


 そのエリカは、ボナバルドが突然襲ってきた事に驚き、固まってしまっている。


「ああ、おい、えーと……あー……そこの少年!」


 僕は孤児院の最年長者に声をかけた。


「シャルル! 俺の名前覚えていないの!」


 最年長の男の子はショックを受けたようだったが、


「すまん、聞いていない」

「そんな……だいたい少年って、シャルルの方が子供じゃん!」

「いいから! 早くエリカ姉さんを連れて、中へ入って」

「ああ、うん、解った! ……死ぬなよ」

「当然。僕は強いからな、少年」


 僕の言葉に男の子は、「だから俺の方が年上なのに……」と、がっくりと肩を落としながらも、エリカの腕を引っ張って、教会の中へ引きずり込み、教会の正面扉を閉ざしてくれた。


 さて、これで心置きなく、潰せる。


「皆殺しのボラキノー○さん、まだ終わりじゃないよね?」

「……」


 痔の薬扱いされたボナバルドだったが、やはり前世の商品名は伝わらなかったようで、特に反応を示さなかった。それよりも、2本とも折られてしまった剣の残骸をポカンと見つめていた。


「おい!」

「はい!」


 僕が叫ぶと、馬鹿みたいな返事をして立ち上がり、状況を把握しなおして、顔を真っ赤に染め上げた。


「き、キサマ……このワタクシに恥を掻かせるとは……許さないわ」

「ああ、そこは大丈夫だ。僕も許す気がないからね」


 ボナバルドは、両手に残った柄だけの剣を捨て、近くの建物の壁際に張り付いている部下の腰から、剣を奪い取った。


「ワタクシはか弱いからレイピアを好むのだけど……直刀でも強くてよ」

「いいから、かかってきなよ」

「お前達も、ワタクシだけに戦わせるんじゃ無いわよ」


「ぐわっ」


 ボナバルドはそう言って、たったいま剣を奪ったばかりの騎士の背中をたたき切った。それを見ていた他の騎士達は、


「もう勘弁してくれ!」

「やってられねぇよ!」


 と口々に叫びながら、ジュリアンと、たったいま斬られた騎士を残して、全員この場から逃げてしまった。そしてーー


「お前、何やってるだよ」


 味方を突然斬ったボナバルドに一瞬呆然とした僕だったが、慌てて、こちらに向けて剣を構えたボナバルドを無視して、今斬られたばかりの騎士の所に駆け寄った。よかった、まだ息がある。


癒やしのvaulak力を借りてraravutim


 回復をさせようと、詠唱を始めた真後ろから、ボナバルドが斬りつけてきた。なんて卑怯な奴だ。だが、あいにく僕にはダメージが入らない。一旦、ボナバルドは無視して、僕は詠唱を続けた。


このもののraravuteb負った傷をn yen s塞げkulakutim


 魔法を唱え終わり、柔らかな光が騎士を包み込んだ。どうやら傷も塞がったようだ。


 僕は詠唱をしながら、どうしてもカーラとの別れの瞬間を思い出してしまい、涙がこぼれそうになったが、なんとかそれを振り切り、背後で息を切らせながら、何度も僕を斬りつけていたボナバルドに向き直る。


「お待たせ」


 肩で息をしているボナバルドの目には、すでに涙が浮かんでいる。まぁ、そうだろう。無抵抗の僕を何度も斬りつけたのに、一切ダメージが入らないような化け物が、刀を持って振り返ったのだ。自分の命日がいつになるか、ちゃんと把握したみたいだ。


「な、なんなの……なんなのアンタは? やっぱり赤い悪魔なの?」

「知らないよ。でも……言ったでしょ。ロランさんよりも強いって」


 その言葉にボナバルドは後ずさりを始めた。


「強いって……そういうレベルじゃないわよ」

「うん、知っている」

「あ、謝るわ。あ、あなたをこの国とトップとしてもいい、ワタクシの近衛騎士団を抑えるから……」


 僕はゆっくり距離を詰めるように足を踏み出す。


「いらない。ロランさんに怒られるし」


 そして、ゆっくり振りかぶり、


「だ、だったらお金? 女? な、なんでも差し出すから」

「僕、子供だよ? そんなもの貰っても、どうしようも無いよ」

「ひっ、助けて……」


「駄目」


 僕はそういって、刀を振り下ろし、そのまま切り戻した。

 一拍おくれて、ボナバルドの両腕が肩から落ちる。


「ひっ」


「ほい」


 さらに、足の腱を斬り、動きを止める。


「た、たす、たす、たす……」

「ヨシュア達に手を出していなければ、殴るくらいで済ませたんだけどね」

「たす、たす、たす、たす、たす……」


 ボナバルドは腹ばいになり、芋虫のように何とかこの場を逃げようとする。


「ジューリーアーン。どうする? お兄ちゃん、こんな感じになっちゃったけど」

「……」


 ジュリアンは、呆然とボナバルドと僕を交互に見るだけで何も反応しない。

 まぁ、いいや。


 僕はゆっくりとジュリアンの方へ足を進めると、ようやく状況を把握したのか、ジュリアンの目の焦点があった。


「あ、あ、あっ……」

「そう、聞きたかったんだけど、なんで僕がここにいるって知っていたの?」


 隠してはいないが、おおっぴらにしたつもりも無い。

 そもそも、王宮で僕がここにいるって知っている人達は、みんなヘドロになったんじゃないかな。僕はそう思い、腰を抜かしてへたり込んでいるジュリアンの前で、少し前屈みになり、自分の疑問をぶつけてみた。アンモニア臭が少し漂っているのは我慢する。


「じ、事務局長を脅したら、冒険者組合が知っているって……」

「ふーん」


 個人情報は大事なのにな。

 一応、後でクレームを入れに行こう。


「解った、もういいや」


 僕は屈めた腰を戻し、軽く伸びをする。エズから一昼夜走った後の戦闘だしなぁ。子供には徹夜は辛いよ。


「い、行っていいのか?」


 僕のその動きにジュリアンの顔は少し生気を取り戻した。だけど、


「なんで?」

「なんでって」

「ヨシュア達を殺して、エリカまで殴った。なのに行っていい? なんか都合良くない」

「で、でも……殺したのは兄上だし」


 そう言うので、僕は振り返って、


「お兄ちゃん、弟がこういっているけど、どうする?」


 ジュリアンと話しているうちに、そこそこの距離までボナバルドは逃げていた。


「ば、馬鹿! お前が責任を取れ! ワタクシは悪くない」

「ふーん、麗しい兄弟愛だね」


 さっき、果敢にも騎士の前で両手を広げた男の子の行動の崇高な事。もう醜悪なものは見たくないな。


「とりあえず、最期くらい二人で仲良くしたらどう?」

「さ、最期!」


 ジュリアンが悲鳴を上げる。


 それを無視して僕は、刀を背中にしまい、少し距離の空いたボナバルドの所へ移動して、腰を掴み上げる。


「嫌だ! 嫌だ! 助けて……助けて!」


 バタバタと暴れるので、一発顔面を殴りつけ、おとなしくさせた後、腰を抜かして動けないジュリアンの所へ戻り、首根っこを掴み上げた。こっちは抵抗をしない。


「えーと、冒険者組合の建物は……」


 僕は二人を抱えたまま、建物のでっぱりを利用して教会の上まで垂直に上り、


「ああ、見えた見えた」

「ひ、な、何を」


 僕はジュリアンの身体を下ろし、まずはボナバルドの身体を公宮の尖塔に向けて、


「ほら、公宮を乗っ取りたかったんでしょ。記念に尖塔の頂上でも見てきな!」


 そういって、全力で投げつけた。

 

「ぎゃぁぁぁ」


 という声も、すぐに聞こえなくなり、しばらくして尖塔の上の方が崩れた。どうやら、ちゃんと当たったようだ。


「兄上……え? え? へわっ」


 続いてジュリアンを、今度は少しだけ見えている冒険者組合の屋根めがけて、投げつけた。こちらもしばらくしてから、冒険者組合の建物の屋根に土煙が上がり、屋根に大きな穴が空いた。


 よし、これで、ヨシュアの仇討ちと、組合に対してのクレーム終了。

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