男の子同士の幻想的な冒険譚。

第1章の記述内容に度肝を抜かれ(は言い過ぎですが)、心を鷲掴みにされて第2章以降に突入し、最後まで一気読みでした。
男の子の冒険譚って良いですよね。これを主人公1人でこなすと違った雰囲気になってしまったと思います。私は、2人の冒険譚にして、良かったと思います。
子供の冒険譚なので、変に真相を追求する事もなく、だからこそメルヘンチックな雰囲気を漂わせたまま、そして、物語としては現在完了形なんですが、大半の読者の年齢からはノスタルジックな趣きを感じてしまう、微妙な匙加減が効いた良い作品です。
短編にはMAX2つの信条ですが、これには星3つを付けました。

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