二人の過去と聖夜を巡る謎が交差する、感動SF系青春恋愛ストーリー。

第15話まで拝読しました。
大まかにカテゴライズすると、感動SF(少し不思議)系の青春ラブストーリーといった風味の作品です。

かなりざっくりあらすじをまとめますと、物語前半部は主にメインキャラの男の子と女の子が陸上競技を通じて親密になるプロセスを軸に進むのですが、ある大きな出来事をターニングポイントとして、そこからやや意表を衝く方向へ事態が展開していく――といった内容でしょうか。
こちらの作者さんの作品には、しばしば社会派ドラマ的な描写が含まれる印象なのですが、その作風は恋愛小説になっても健在ですね。

それにしても、このお話は具体的に見所をレビューするのが難しい。
何しろ、面白さの根幹を成している要素を説明しようとすると、それがそのまま壮大なネタバレに直結してしまうタイプの作品だと思うので……(苦笑)。
せつない雰囲気と童話のようなSF要素、ややミステリ的な伏線回収に惹かれる方は是非! 

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