→入浴しているお姉さんの着替えに【触手風呂END】

 夕方、私と弟弟子以外の弟子達が帰路に着き、お姉さんも自宅スペースに引っ込んだ頃、私達の計画は動き出す。

 お姉さんは皆が帰った後はさっさとお風呂に入ってだらだらしていると以前話していた。

 少し時間を置いてお姉さんの自宅スペースの脱衣所に行き、着替えに触手を忍ばせればミッションコンプリートだ。

 万が一タイミング悪くお姉さんがお風呂から出てきてしまう事もありうるので、弟弟子には脱衣所の前で待機していてもらう。

 脱衣所に忍び込むと、少し開いたドアからお姉さんの話し声が聞こえた。

 電話でもしてるのかと思ったけど、その声が妙に色っぽくて、いけないとは思いつつも、隙間から覗いてみれば、浴槽に何匹もの触手が蠢いていて、お姉さんは楽しそうに触手に話しかけている。

「なっ……」

 思わず声を上げてしまい、湯船の中のお姉さんと目が合ってしまった。

 しまったと思ったが、お姉さんは私を見るとにっこりと笑う。

「あら、一緒に入る?」

 浴槽の中で蠢く触手を見る。

 こうしている間にも触手達が絶えずお姉さんの白い肢体に擦りより、吸い付いている。

 そのどうしようもなく官能的な光景に私は息を飲んだ。

 服の中に這わせるなんて、もはやごっこ遊びにしか思えない。

 気が付くと私は考えるよりも前にお姉さんの言葉に頷き、自ら服を脱いでいた。

 一時間後、私の目標は『お姉さんの服の下に触手を忍ばせる事』ではなく、『触手風呂を世間に広める』事になった。


 あれはいいものである。


 ● おしまい ●



 総投票数は 30票

 「入浴しているお姉さんの着替えに」7票

 「うたた寝しているお姉さんの服に」23票

 でした。


本編は「うたた寝しているお姉さんの服に」ルートで進みます。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881675824/episodes/1177354054881761506

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