どうしてもう◯ことルビを振りたい

士ケンジ

ルビ機能との15分間の格闘の記録

更新した後だった。


いつもは下書きをした後、プレビューを確認していたのに、今日に限って忘れたことに気づく。


ネットに公開して人に見てもらうのだから、きちんとしなくてはと反省。


ランキングが上の人から比べたら、全然少ないんだろうけど、私の作品を読んでくれる方がいるのだ。


私は公開して一週間ほどの自作ラノベ、「史上最強⁈」を開いた。

今回の話ではルビを振ったところがあり、そこは主人公・観音開絃四郎かんのんびらきこうしろうの気持ちを書いた部分だった。


シーンの説明を簡単にすると、主人公が下剤を盛られるが、何とかトイレに間に合う。

主人公はあとちょっとでう◯こを漏らし、人生のトラウマになるところだったというものだ。


そんな怒りを表現した文章である。



だがあと少しで、傷どころか人生の致命傷う◯こを負わされるところだったのだ。



すげぇ、ちゃんと◯までルビになっている。

自分で書いといて何だが、まさか◯がルビになるとは。

カクヨムの機能すごい。


しかし、私の指定した位置が悪かったせいで、理想どおりではなかった。


《》にすると、ルビになってしまうので()で表現すると、


人生の致命傷(う◯こ)


と入力したので、致命傷にしかう◯こがかかっていない。

ひらがなの「の」が入ると、前の言葉にかからないのは前話の、


男子小学生だんししょうがくせい聖剣エクスカリバー


で経験済みだというのに、学習能力がない自分にあきれる。


言葉全体にう◯こをかけたい。

ただの致命傷ではなく、致命傷というのを強調したいのだ。


やり直しだ。

では、どうやるか。


上に均等にう◯こを出すためには、言葉の間にう◯こを1文字ずつにして入れればできるだろうか。


「人生の致命傷」は6文字。2文字の間に入れればいい。

つまりは、



だがあと少しで、傷どころか人生(う)の致(◯)命傷(こ)を負わされるところだったのだ。



とやればいい。

でも、◯単体ってルビとして認識してもらえるのかな。

見てみよう。



だがあと少しで、傷どころか人生命傷を負わされるところだったのだ。



おぉ‼︎ ◯はルビとして認識してくれた‼︎


しかし、だ。


「人生の致命傷」が2行目まできてしまっているから、う◯こが途中で切れちゃったよ。読めることには、読めるけど……。


何か途中で切れてると、硬くて細かく出る便秘気味のう◯こみたいで嫌だ。尻がムズムズする。


もう一回だ。

言葉が2行目にきているせいで、切れてしまうのなら「人生の致命傷」を1行目でまとまるようにすればいい。


そうすると、一番手っ取り早いのは1行目の文を短くすることだ。

「傷どころか」の部分を削ってみるか。

いや、これがないと「人生の致命傷」が強調されない。でも削らないとう◯こが切れる。


うだうだ考えていてもしょうがない。

とりあえずどんな感じか、やってみよう。


こうやって……。



だがあと少しで、人生(う)の致(◯)命傷(こ)を負わされるところだったのだ。



どうだ‼︎



だがあと少しで、人生命傷を負わされるところだったのだ。



何で⁈‼︎‼︎

ルビだけは均等だったはずなのに、何でだ⁇

うと◯の間が長い‼︎

う◯こが伸びてしまった‼︎


あ、そっか。


ひらがな「の」の上にはルビ振れないから、「致」の上に「◯」がきたのか。


間にひらがなが入った状態だと、前後にルビの文字ををズラしても、切れの悪いう◯こが出てしまうわけだ。

切れの悪いう◯こ嫌だなぁ。


どうしよう。他に言葉を考えるか?

でもなぁ、この言葉自体はいいと思うんだよなぁ。

っていうか、他の言葉や文章が全然思いつかない。

自分の想像力や文章力のなさを痛感する。


どうやら、理想どおりの綺麗な一本糞を出すのは不可能らしい。


2つのどっちかから選ぶしかないか。



だがあと少しで、傷どころか人生命傷を負わされるところだったのだ



だがあと少しで、人生命傷を負わされるところだったのだ。



一方は便秘気味で途中で切れ、もう一方は切れが悪い。


う〜ん……。

途中で切れても、バランスがいい方がまだいいかな。

やっぱりルビのバランスを重視した方が見栄えはいいだろう。


でも◯が1行目の最後にきてると、変じゃないか。

読めるけども、◯の伏字はう◯こみたいに間にあるからおもしろいんだし。


じゃあ、いっそ◯を取っちゃうか?

いやぁ、考えてみろよ。

もういい歳だよ、お前。

伏字もなしにこんな汚いこと書いちゃっていいと思う?


っていうか、カクヨム様的にこれってOKなのか?

確か利用規約は過激なグロ、暴力、チョメチョメ系はだめだって書いてあったから……。


まあ、下ネタでも男女間の摩擦運動がなければいいってことか‼︎‼︎‼︎


それにう◯こだって、子どもの頃読んだコロコロやボンボンのギャグ漫画の先生方は堂々と表現していたじゃないか‼︎

くにおくん、ウル忍、へろへろくん……。まだまだいっぱいあるけど、下ネタで最高に笑った、今も大好きな漫画たち。


偉大な先生方のように私も堂々と表現すればいいんだ‼︎‼︎


歳の恥らいなんてここまできて今更だし、もう◯外しちまおう。


レッツパージ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎



だがあと少しで、傷どころか人生命傷を負わされるところだったのだ。



よぉっし‼︎

やった、やってやったぞ‼︎‼︎‼︎

しょーもないことぐるぐる考えすぎてテンション上がってきたぞ‼︎


アラサーにもなって、痛々しい?

上等だ‼︎

これからもうんこって堂々と書きまくってやる‼︎


今回は残念ながら理想どおりにはいかなかったが、これからも恥じらいを捨てさって、綺麗な一本糞を出せるように踏ん張ろう‼︎‼︎‼︎




※ここまで、こんなうんこまみれの文章を読んでくださって、本当にありがとうございました。

もしよろしければ、これを読んで「史上最強⁈」が気になりましたら、ぜひ読んで頂けますとうれしいです。


















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

どうしてもう◯ことルビを振りたい 士ケンジ @velaciela

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ