第29話 本当に大人になったら

「ちょっと、やめてよ!なんで判っちゃったの?」

 闇の中で美蘭みらんが喚くと、彼女を襲っていた梟はようやく攻撃を控え、傍の枝にとまった。

宗市そういちの様子がどうも変だと思ったら、あんた達の下らない遊びにつき合ってるらしいじゃないか。はた迷惑にも程がある」

「白状しちゃったのか。根性ないなあ」

 美蘭がそう言うと、梟は「そっちが図々しすぎるんだよ」と、さっきにも増す勢いで彼女めがけて舞い降りた。美蘭はその鋭い爪と嘴が届く寸前に何とか守り刀を抜き、応戦に入る。といっても莉夢りむを担いだままで、利き手はロープをつかんでいるという、圧倒的に不利な体勢。

亜蘭あらん!」

 ついに美蘭の怒りの矛先はこっちに向いてきて、僕は仕方なくライトを手にすると、焦点を絞った一番強い光で梟の眼を狙った。いくら玄蘭げんらんさんが並外れた鳥の使い手といっても、彼らが持って生まれた習性に逆らうのは難しい。特に不意をつかれた場合は。

 案の定、梟は反射的に身を翻して闇に逃れ、美蘭はその隙に守り刀を咥えると、両手でロープをたぐって最後の数メートルを上ろうとした。僕はガードレールを飛び越えて斜面を下り、毛布に包まれた莉夢をひとまず引き受けた。彼女はルネさんのよろけ具合から想像していたよりもずっと軽く、脇に抱えることができたけれど、それとほぼ同時に、梟の羽ばたきが起こす、音のない風が頬を冷たく撫でた。

「本当に忌々しい。私に逆らう時だけ阿吽の呼吸だ」

 ようやくガードレールに手をかけた僕が振り向くと、梟はまた美蘭に襲いかかっていた。彼女がいまだに防戦一方なのは、いくら玄蘭さんに遣われているといっても、こんなに美しくて立派な梟を手にかけたくないからだろう。僕はその隙に莉夢を車の後部座席に放り込むことにした。でもそれに気づいたらしくて、梟はこちらへと方向を変える。

 しかし次の瞬間、美蘭は跳躍して梟の脚をつかみ、着地と同時に守り刀で片翼の風切り羽を薙ぎ払った。もちろん梟もじっとしているはずがなく、彼女の腕に何度も嘴を突き立ててもがく。かろうじて顔を狙わないのは、商品価値を考えてのことだろうか。バランスを失った美蘭は枯葉に足をとられて斜面を滑り、そのはずみで梟を捉えていた手を緩めた。

 片翼にダメージをうけた梟は、傾きながら低く飛んで着地し、また少し飛んでは着地するということを繰り返していたけれど、ようやく近くに低く張り出していた枝にとまると、枯葉にまみれて体勢を立て直した美蘭の方へ首を伸ばした。

「どうしても意地をはりたいようだね。あの小娘を構ったところで、何の得にもなりやしない」

「別にいいじゃない、親が捨てたも同然の子よ。どうしようと私の勝手だわ。ねえ、見逃してくれるなら、DVDのギャラは全部あげるからさ」

「はした金だね」

「莉夢がもっと大きくなれば、金はいくらでも稼ぐよ。玄蘭さんだって、あの子は上玉だって言ったじゃない。まだ先の話だけど、アイドルに仕立てて、プロデュースさせてあげてもいい」

「それは、少し面白そうだね」

 いきなり玄蘭さんは態度を軟化させてきた。

「楽しいゲームになると思うよ。ただし期間は十五から十七の三年間だけ。あとはあの子の好きにさせる」

「なるほど。そこから先は、人気商売で甘やかされて腑抜けになろうと、小銭目当ての男に食い物にされようと、当世はやりの自己責任って奴だ。で、十五までの餌代はあんたが持つのかい?」

 美蘭は闇の中で大きく頷いた。梟は風切り羽根を切られた翼を確かめるように軽く広げたり、畳んだりしながら、尚も問いかけた。

「とはいえ、子供なんて気まぐれの塊だ。明日にでも、母親のところに帰りたいなんて騒ぎ出すかもしれないね」

「そうなったら、私が自分で始末する」

 美蘭の返事に、梟はまるで笑うように目を細めた。

「好きにするがいい。あの子が十五になる頃には私も優雅な身分になってるだろうし。あんたは寝る暇もないほど働きづめだろうが」

 美蘭は「せいぜい楽しみにしといて」とだけ返すと、枯葉の中からロープを探り出して上り始めた。梟は軽く首を伸ばすと「そうだ、忘れちゃいけない」と呼びかける。

「あの、桃太郎の父親につけたお前の蜂は、うちの鴉がおやつにいただいたからね。よく肥ってて美味しかったらしいよ」

 美蘭はほんのわずか眉間にしわを寄せると、「なるほど」と言った。

「おかしいと思ったんだ。急に消えたから」

「余計な事に首を突っ込むのも、いい加減にするんだね。だいたい、親の目がない方が、桃太郎も気兼ねなく女遊びできるってもんだろう?感謝してほしいね」

 それだけ言うと、梟は翼を広げ、危なっかしくバランスをとりながら滑空して闇に溶けた。


「あとどれ位かかる?」

 美蘭が尋ねると、宗市さんは「半日ぐらいかな」と答えた。二人の視線の先にはパジャマを着た莉夢が横たわっている。部屋はずいぶんと暖かくしてあるのに、彼女の肌は血の気を失ったままだ。

「こういうのは、絶対に急いじゃいけない。遠くに行ったら、帰ってくるのにそれだけの時間がかかるのは当然だろ?焦って薬を増やしたりすると、眼が見えなくなったりするからね」

 そう言うと、宗市さんは立ち上がってキッチンに姿を消した。

 美蘭と僕は回収した莉夢を連れて、猫たちの待つアパートまで戻ってきた。途中で宗市さんと合流したけど、彼が玄蘭さんに口を割ったことは不問。っていうか、絶対に逆らえない関係なのは僕らも納得してる。ただ、今回はうまくごまかせなかっただけなのだ。

 宗市さんは持ってきた薬草を使って、蜂の針に塗られた毒で仮死状態になっていた莉夢を蘇生させようとしていた。猫のサンドとウツボは莉夢のことが気になるみたいで、彼女の足元に並んで蹲っている。そして僕はやっぱり自分の部屋なのに居場所がない感じで、隅っこにおさまっていた。外はまだ暗いけれど、たまに車が通ったりして、すでに早朝だということを教えてくれる。

「美蘭、これ飲んで」

 キッチンから戻ってきた宗市さんは、コーヒーみたいに濃い色の液体が半分ほど入ったマグカップを差し出した。離れている僕にもわかるほど、ひどい匂いがして、当然ながら美蘭は「何それ?」と明らかに嫌がっている。

「何でもいいから。山にいる鳥や獣からうけた傷は甘く見ちゃ駄目だよ。これを飲んでおけば、こじらせずに早く塞がる」

 美蘭はしぶしぶマグカップを受け取ったけれど、Tシャツ姿の彼女の腕は梟にやられた生傷だらけだ。あの時着ていた服はあちこち派手に引き裂かれていて、すでにゴミ箱の中だった。

「ちょっと、この距離でもすでにアウトって匂いなんですけど」

「いいから」

 宗市さんは有無をいわせない。全く、どうしてこの毅然とした態度で、玄蘭さんの追及をかわしてくれなかったんだろう。美蘭は一気にカップの中身を飲み干すと、鬼瓦みたいな顔で「まっずい!」と唸り、傍においていたペットボトルの水をごくごくと飲んだ。猫たちは美蘭が叩きつけるように置いた空のマグカップに寄ってくると、競って鼻先を近づけた。

「何だかこれ、猫のおしっこみたいな匂いだと思ったけど、本当に入ってたんじゃない?」

「そんな恐ろしいもの入ってないよ。薬草だけだから安心して」

 美蘭は何も答えずに肩をすくめると、まだ匂いをかいでいるウツボの背中を撫でた。宗市さんは莉夢のお腹のあたりにかかっていた毛布を肩まで引き上げると、「この子に新しい名前をあげるつもり?」と尋ねた。

「そうね」と頷いて、美蘭はウツボを抱く。

奈々ななって名前にしよう。夜久野やくの奈々」

 それを聞き、僕は思わず声をあげて失笑してしまった。猫少女ニャーニャからとったに違いないけど、あいかわらず安直で、つくづくセンスないなと呆れたのだ。すぐにしまった、と気づいたけど手遅れで、美蘭は凄い勢いでウツボを投げつけてきた。

「美蘭!」と宗市さんがたしなめた頃には、ウツボは四肢の爪を僕の腕にがっちりと食いこませてぶら下がっていた。セーター越しでもけっこう痛い。

「可哀想なことしちゃ駄目だよ」と言われても、「猫ダーツ。腕は三点、顔面は五点」とうそぶく美蘭は、更にサンドに視線を向ける。宗市さんは先回りしてサンドを抱き上げると、「奈々って、いい名前だと思うよ」と言った。

 美蘭はもう猫ダーツに興味がなくなったみたいで、片膝を立てると、そこにかるく顎をのせて「ねえ、宗市さんはどうして名字変えないの?」と尋ねた。

「はっきり言って、夜久野宗市って名乗る方が今の状態に合ってると思うんだけど。血筋なんて誰も気にしちゃいないし、薬のことは玄蘭さんより詳しいでしょ?」

 宗市さんはサンドの喉元を撫でながら少しだけ微笑んで、「僕は夜久野と名乗れるほど、強くないからね」と答えた。

「意味わかんない。まあ、うちの連中にロクな奴はいないし、そんなのと一緒にされたくはないか」

「美蘭、僕は本当に、自分が夜久野を名乗るに値するとは思ってないんだ。それとあとは、自分が何者か忘れないでおく必要があるから」

「自分が何者か?」

「そう。知ってるとは思うけど、僕は東京の人間じゃない。地方の、そこそこ人口のある、そうだな、特急列車が停まるぐらいの街で生まれた。

 僕の父親は腕のいい料理人で、母親も手伝う小さな店はいつもにぎわってた。でもね、彼は店では陽気で気さくな人物なのに、家では妻と息子に当たり散らす暴君だった。僕はいつも殴られていて、階段から突き落とされたこともあるけど、何の偶然だか、命に係わるような怪我はしなかった。

 ひどい生活だけど、僕にとってそれは日常だったし、父親とはそういうものだと思って我慢していた。でも、母親は耐えきれなかったんだろうね、ある日、何の前触れもなく出ていっちゃった。後になって判ったのは、店のお客さんと逃げたらしいって事。僕が中学に上がってすぐの時だ。

 それから父親の暴力は一段とひどくなった。僕は怪我を隠すために学校にほとんど行かなくなったけど、店の仕込みはよく手伝った。少なくとも、店にいる間の父親は別人だったし、僕も中学を卒業したら料理人になろう、そうしたら家を出られるって、漠然と考えてたんだ。母親が出て行ってすぐの頃は、迎えに来てくれるんじゃないかと期待していたけど、三か月たっても半年たっても連絡はなかったから、捨てられたって認めざるを得なかったからね。

 今になって思うと、あの頃の僕はかなり奇妙な外見をしていた。服はほとんど洗濯してないし、何故だか髪があちこちごっそり抜けちゃって生えてこないし、顔と首のどこかにいつも赤い発疹が出ていた。そして背が少しも伸びなくて、腕も足も細くて、よく小学生と間違われた。判りやすく言うと、みすぼらしい捨て猫みたいな感じだね。

 それで、母親が出て行った翌年の冬だったかな。玄蘭さんが来たのは。あの人の印象は、まあ今とほとんど変わらない。いきなり店に現れて、この一角にビルを建てる計画があるから売らないかって、単刀直入に切り出したんだ。僕はちょうどその時、仕込みを手伝ってたけど、父親に言われて外に出た。子供心にびっくりしたよね。この黒ずくめで威圧感のある人は一体何者だろうって。

 外に出たところで、下手にうろついて学校の友達やなんかに見つかりたくないから、僕は店の脇にある細い通路に入って、空いた一斗缶に腰掛けて時間をつぶした。携帯なんか持ってないし、ただぼんやり座って、通りを歩く人を眺めて、数えるだけ。それは僕なりのゲームで、家から閉め出された時でも、二十七人通ったところで、何かの動きがあるっていうのがジンクスだった。

 でもその日は、もっと早くに変化があった。十六人目の通行人が玄蘭さんだったんだ。彼はいったん通り過ぎて、僕に気が付くとまた戻ってきた。そして通路の中まで入ってくると、こちらを見下ろして「あんたの父親はまだ店を売るかどうか決めてない」と言った。

「それでも売らせるのがこっちの仕事だし、私は失敗なんかした事がない。だから、あんたの父親は店を売る」

 僕は呆気にとられて、何も言えなかった。とにかくその場から逃げたかったけど、何せ玄蘭さんが立ちふさがってるから動きようがない。仕方なく俯いてると、彼は「あんた、食事は作れるかい?」と尋ねた。何だか漠然とした質問だけど、僕は咄嗟に「はい」と答えていた。本当の事言えば、カレーとか野菜炒めぐらいしか作れなかったけど、僕にとっての食事はその程度だったから、嘘ってわけでもない。

 玄蘭さんは頷いて、「いいだろう。うちじゃ、この前雇った料理人をクビにしたところなんだ。男を顔と身体だけで選んじゃ駄目だって、判っちゃいるんだけど、つい趣味が出ちゃっていけない。あんたならそんな心配も無用だ。ついておいで」と言った。

 そのやり取りだけで、僕は玄蘭さんの所に行った。父親には何も言わなかったし、荷物を取りに戻ったりもしなかった。

 君たちも知っての通り、玄蘭さんは世間一般の意味での優しさなんて欠片も持ち合わせていない。でも僕にとっては、父親といるよりずっと過ごしやすい相手だった。僕は料理人というよりは、雑用係という感じであれこれ手伝わされたけれど、理不尽に当たられた事は一度もない。まあ、へまをすれば思い出したくもない言葉を頂戴したけど、原因は僕にあったし。

 それよりも厳しく叱られたのは、僕が自分の頭では何も考えないって事だった。それはもう、僕にとって生存戦略みたいなもので、父親の言う通りにしていても当たり散らされるんだから、自分で考えて動くなんてありえなかったんだ。玄蘭さんにはよく、「あんたの耳と耳の間には空気が詰まってる」って言われたけどね。

 でもまあ、僕は少しずつだけど新しい生活に慣れていった。何か判らない事があれば、まず自分で考えてみるようにもなった。抜けてた髪はいつの間にか生えそろって、自分でも驚くほど背が伸びたし、赤い発疹も消えてしまった。何をどうやったのか知らないけど、玄蘭さんは必要な書類を揃えて、大学受験の資格もとらせてくれた。役立たずに用はないってのがあの人の口癖だけど、僕はそれに後押しされて大学の薬学部に入った。

 本当のことを言うと、玄蘭さんは僕が受験する前に一度、名前を夜久野宗市に変えないかって尋ねたことがある。すごく世話になってるんだから、当然かなって、そうは思ったんだけど、受験票に貼る写真を見て気持ちが揺らいだ。自分の顔に、父親の面影を見つけたんだ。そして考えた。顔立ちが似てるって事は、あの乱暴さも受け継いだはずだって。

 正直いってそんな事、考えたくもなかった。僕は暴力なんて大嫌いだし、誰かを傷つけるなんて絶対にしたくない。でも、もしかしたら、条件さえ揃えばやってしまうかもしれない。それと同時に僕は母親の事も思い出していた。自分の子供を置きざりにする身勝手さもまた、僕という人間の一部に違いないってね。

 結局、僕は氷水ひみず宗市のままでいる事にした。自分に潜んでいるものを忘れないために。でも両親にはずっと会ってないし、生まれた街に戻ったこともない。ただ、名前だけが僕と過去とを結びつけているんだ。

 玄蘭さんは別に僕を束縛しなかったから、大学を出た後は一人暮らしをして、製薬会社で何年か働いた。少なくとも学費は全部返せたし、それはよかったと思ってる。でもまあ、会社勤めで見聞きする事より、玄蘭さんの傍にいる時に出会った事の方がずっと面白いような気がして、結局僕は仕事を辞めてあの人のところに戻った。「あんたも酔狂だねえ」って呆れられたけど。

 小学校に上がった君たちがあの部屋に出入りするようになったのは、ちょうどその頃だよね。初めて会った時、君は後ろに亜蘭を隠すようにして、僕をじっと睨んでた。僕はきょうだいがいなかったし、親戚づきあいもなかったから、まるで新しい家族ができたみたいで、すごく嬉しかったのを憶えてるよ。その気持ちは今でも変わらないけど」

 そう言って宗市さんが微笑むと、美蘭は大きな欠伸をして、「やっぱ徹夜明けは眠いわ。ちょっと帰って寝ようかな」と唸った。

「ねえ、この子と住むつもりなら、ホテル暮らしは無理だろう?玄蘭さんに頼んで、ちゃんとした部屋を見つけないと」

「この子とは一緒に住まない」と答えて、美蘭は彼女の髪に軽く触れた。

「東京じゃ誰に見つかるか判らないし、三重の山奥に知り合いのご夫婦がいるから、そこに預けるわ。寂しがってる暇なんてないわよ。お利口で綺麗な猫がいっぱいいるから。金目銀目の黒猫専門のブリーダーなの。」

「なるほど」と、宗市さんは頷いた。

「ではもう一つ質問するけど、君はまだ一人暮らしを続ける気?その理由は?」

 美蘭はしばらく黙っていたけど、「重たい女になりたくない」と低い声で答えた。

「それは考え過ぎってものだよ。今はまだ一緒にいて、互いにわがまま言ったり、助け合ったりすればいいと思う。本当に大人になったら、自然と離れていくものさ。どんなに仲がよくてもね」

 どうして一人暮らしに体重が問題なのか判らないし、宗市さんのアドバイスも右斜め上四十五度。徹夜明けのせいか、二人とも頭がうまく回ってないみたいだ。そして僕は美蘭がその後どう返事したのか知らない。眠ってしまったのだ。こういう時に目を閉じるのは最高に気持ちいいから。

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