第8話秀吉の顔

秀吉には子がなかった。

浮気もし、側室ももったができなかった。

茶々に子ができた。

今まで正室にも側室にも何人も考えられなかった。

秀吉は嬉しく振る舞った。

黄金を配り朝鮮出兵を中断し

国内の安泰を図った。


我が子の正当性を人々に信じさせるには

どうすれば良いか。

秀次は甥であり身内である。

茶々はしきりに秀次の廃嫡を言ってくる。


良いではないか茶々よ、次の関白は秀頼じゃ。

秀次もそういっておる。


それではだめなのです。

太閤秀次となり何か言いがかりをつけられては。


そんなことを気弱な秀次がするわけなかろう。


わかりませぬ。殿下が死んだのち、わらわは

どうすればよいのですか。


秀吉は考えた。

甥の秀次と茶々の子どちらか。。


秀次を日の本、茶々の子を唐の王とするか。

秀吉は唐入りを継続させた。

やめると言ったり継続と言ったり。

秀吉は老いていた。

昔であれば備中松山の水攻めも

小田原も、命を大切にしたものだが。。

焦りといってもいい。

老害とは自らは良かれと思っている

ところが双方悪くない所以であるが。。

秀吉のサル顔は頬が一層老けこけていた。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る