第13話 魔法対策(1)

こちらは久しぶりの更新です。

ハードモードの読者のみなさん、あまりに間隔の開いた更新申し訳ありません。

これからは、こちらも少しづつ更新していきたいと思います。


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 5回戦をどうにか乗り切ったキールは魔法について考えていた。

この世界にはどんな魔法があるんだろう。とりあえず回復魔法があることは分かっている。攻撃魔法はあるのだろうか?あるとすればどのような形だろうか?

昔から架空の世界で語られるような火の玉を飛ばすような、あるいは雷を落とすような魔法があるだろうか。それとも風をまとい空を飛ぶような魔法があるだろうか?

それとも精神支配のような魔法が・・・

可能性は様々だが、データが足りない。そもそも奴隷であるキールには魔法の知識がなかった。勇三にはゲームやライトノベルからの知識はあるが、それがこの世界の魔法に当てはまる保証はない。そもそもこの世界での経験自体1ヶ月に満たない。キールの記憶こそ引き継いでいるが奴隷の幼子の記憶でしかなく判断をするにはあまりに不足だった。



「ほう、魔法について知りたいのか」

「はいクーフェン様。先日の試しでは回復魔法の使い手でした。他にも魔法というものがあるのであれば、どのようなものがあるのか。そういったものを使う相手と戦うにはどうしたら良いのかを考えたいと思いますので、お教えいただけると助かります」

「ふむ、それならばユラが良いだろう」

「は?ユラ・・様?」

「そうだ。ルフト様配下の魔術師第2席でな。今回の試しに同行している。ユラならばキールの知りたい内容を説明してくれよう」

「では、ユラ様にお取次ぎをお願いします」

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