第三話 幼馴染

 ちらちらと灰のような粉雪が舞うなか、目の前で繰り広げられる非日常。僕は、未だ夢の中を彷徨っているのだろうか。


 巨大な二体のシェイドが破壊と捕食の限りを尽くしている。故郷の街並みはすでに僕の記憶とは、かけ離れていた。


 多くの住民が消えてしまった。きっと、あと数時間だ。その後、ここは首だけが転がる死の街へと変貌を遂げていることだろう。


 シェイドを中心にして血飛沫と下半身を失った丸い塊が周囲へ飛び散っていく。まるでスプリンクラーのようだな、とどことなく滑稽に見えてしまう。僕の感覚はすでに麻痺していた。


 そうだ。僕も、みんなの所に逝かなくては――。

 狂気にあてられた僕はシェイドに向かってふらふらと足を踏みだした。


 二、三歩踏み出したところで、右肩を後ろから強く引かれた。


かける!」


 耳に届いた聞き慣れたフレーズ。それは僕の名だ。振り返ると同年代の少女の姿が映った。


 背は僕よりも少し高い。僕は男としては平均的な身長だと自分では思っている。なので、彼女の背がとても高いのだ。


「ねえ、翔、ほんとに、大丈夫?」


 心配した彼女が顔を近づけてきた。透き通るような張りのある白い肌。相変わらず、すらりとのびた鼻筋だな。


「だから、指噛むの、駄目」


 そう言って、彼女は僕の指を口から引き剥がした。人差し指から血がでていたが、痛みなど感じなかった。


 整った顔立ちだが、目尻は釣り目がちなので見る者に気の強そうな印象を与える。実際、とても気が強い女だよな。僕は何ともなしにそんな事を考えていた。


「ずっと、探してた」


 肩にかかるほどの黒髪に僅かに積もっていた雪を払う。


 そんな彼女の後ろから、一人の少年が駆け寄ってきた。


「はぁ、はぁ、か、翔くん、無事で良かった……」


 黒髪の癖毛、大きな目に分厚い黒縁のメガネ。丸顔の少年は見た目通り運動が苦手で気が弱い。いまも涙目だ。ほんと彼女とは対照的だよな。


 そんな少年と少女にも共通点があった。深緑色を湛える瞳だ。


「クーが、翔のとこまで連れて来てくれた」


 少女が僕の足元を指さす。十五センチほどのリスが二本足で立っていた。


 一見するとエゾリス。でも明らかに違うところがある。ふさふさの尻尾が根元から二つに分岐しているのだ。新種のリスだと思う。小さな頭にはトレードマークの白い鉢巻。僕が結んであげたのだ。


 クーは幼少からの僕の相棒だ。円らな深緑色の瞳で心配そうに見上げていた。そういえば、こいつの瞳も目の前の二人と同じなんだよな。頭部からピンと伸びる二つの長い耳。それをぴくぴくと動かす仕草が、とても愛らしい。


「ああ、エリカと秀人ひでとか……」


 幼馴染の名を呟く。正直、足元のクーにまで声をかける精神的余裕は無かった。


「翔、ぼーっとしてると、死ぬよ」


 エリカが僕の腕を掴みシェイドの反対側へと連れて行こうとする。が、僕はその細腕を振りほどいた。


「でも、おばさんが!」


 脳裏に深く刻まれた残酷な光景。それが僕の頭から離れなかった。


 エリカが僕の顔を両手で挟み、顔をさらに近づけてきた。


「私、わかってる。母さんは、やつらに殺された」

「だったら――」


「でも、いまは、逃げるしかない。一緒に、生き延びて。お願い。母さんの死、無駄にしないで」


 エリカは僕を見つめてそう諭す。普段は無愛想な奴なのに。必死に言葉を紡いでいた。彼女の瞳もまた揺れ動いていた。強く噛み締められた桜色の唇にうっすらと血が滲んでいた。


 しかし、それでも僕は動かなかった。いや、動けなかった。もしかしたら錯乱していたのかもしれない。


「時間ないの」

「あっ――」


 痺れを切らしたエリカは強硬手段にでた。僕の腕を先ほどよりも強く掴み、引きずり始めた。近くの建物を目指しているようだ。

 放心状態の僕は、それに抗うことができなかった。いや、そうでなくても変わらないか。エリカは華奢な見た目だが馬鹿力なのだ。こうなったら、足掻いても仕方ないか。


 気づいた時には、建物と建物の隙間に引きずり込まれていた。立ち続けている気力すら湧かない。コンクリートの外壁に背中を預け、ずるずると床にへたり込む。


 ふと顔をあげると、エリカの背中が見えた。壁の外に顔を覗かせて、周囲の状況を覗っているようだ。

 時折り聞こえるのは、建物が崩れる音とシェイドのうなり声。それが間断なく地面を震わせていた。その音は、遠くに行くことはない。が、逆に、近づいてくるような気配もなかった。


「ああ、これからどうしよう」


 目の前で俯く、秀人。顔を青褪めながら、ぶつぶつと何かを呟いていた。

 もうどうだっていいじゃないか。

 大好きな、おばさんも居なくなってしまった。あんな化け物相手に何ができるっていうのだ。


 避難してから十分ほど経過した頃だろうか。シェイドのうなり声が少しずつ遠ざかっていった。


「二人とも、シェイドが、遠くに離れた。今がチャンス。さ、行こ」


 細く長い指先が、僕らを手招きしていた。


「どこに行くっていうんだ。これ以上、足掻いたって無駄だろ……」


 僕は、俯いたまま動かなかった。自暴自棄になっていた。

 胸元が急に掴まれたかと思うと乾いた音が響いた。一瞬、何が起きたかわからなかった。時をおいて左頬がひりひりと痛みだす。エリカが僕をぶったのだ。


「何するんだよ!」


 頬を押さえ、エリカを睨む。


「ちょ、エリカちゃん!」


 秀人が突然の出来事におろおろと戸惑っていた。


「翔、お父さんと、お母さんに、誓ったこと、もう忘れたの?」

「――ぁ」


 僕は、無意識に首から提げていたペンダントの石を握りしめていた。



     ***


 僕には両親の記憶がない。産まれて直ぐに二人揃って他界したのだ。両親は、ともに有能な軍人だったと聞いている。


 シェイドの北都大襲来の戦いの最中、命を落としたのだ。当時、ゼロ歳の遺児だった僕をエリカの父親が引き取った。

 僕とエリカの父親は古くからの親友であり、戦友であった。どちらか一方が先に命を落としたら、互いの子供の親代わりとなって養う。親友同士の男の誓い、それを守ったのだ。

 そんなエリカの父親も、その一年後に戦死。失意に暮れた彼女の母親は、二人の小さな子供を連れて北都を出た。そして母親の実家であった北部域東部の、この街へと移り住んだ。


 僕は、三歳の誕生日に、実の両親の事を聞かされた。その時、二つの遺品が手渡された。

 一つはペンダント。銀白色のチェーンに赤紫の楕円形の石がぶら下がる。石の表面には幾何学的で複雑な模様が刻まれていた。

 もう一つは写真。まず目を引くのは健康的に日焼けした大柄な青年の姿。白い歯がこぼれ落ちそうな満面の笑みを浮かべて立っている。逞しい腕が隣の小柄な女性を抱き寄せていた。女性は柔らかな微笑を湛え、赤ん坊を抱えている。誰がみても幸福に満ちあふれた親子の写真であった。


 僕は毎朝、起床すると両親の写真に挨拶する。三歳からの日課としていた。両親の愛情で心を満たしてから一日を迎えるのだ。形見のペンダントも肌身離さず常に首から下げている。この二つが、僕の世界で一番の宝物だ。

 写真の裏にはメッセージが遺されていた。父親はその職務柄、万一の時を常に想定していたのだ。


『最愛の我が息子、翔へ。苦しい時こそ、俯かずに空を見ろ。父さんはいつも空と共にある』


 男らしく、力強い字だった。


   ***


 気が動転して、僕は大事な事を忘れていた。一体、何をやっているのだ。

 我に返って空を見上げた。生憎の曇天の空模様だった。しかしそんなものは関係ない。父さんと母さんが僕を見ているのだ。

 それに、思い出した。僕は、おばさんとも約束したのだ。エリカを守ると。

 僕は、ゆっくりと立ち上がる。


「エリカ、ありがとな」

「もう、大丈夫? 瞳にも、光が戻ったみたい」

「大事な言葉を忘れるなんて、どうかしてたよ」

「じゃ、いける?」


「ああ。例え腕を一本失おうが、足を失おうが関係ない。最後まで絶対に諦めない! そうじゃないと、見守ってくれている父さんと母さんに合わす顔がない」


 そんな僕を、エリカが黙って見つめていた。そして柔らかく微笑み、こくりと頷いた。

 普段と異なる彼女の仕草に戸惑った。当たり前か。エリカは実の母親を失ったんだ。俺より辛いのに無理しやがって。


「なんか、エリカちゃんも緊張が解れたみたいだね。やっぱり、翔くんは、そうじゃないと」


 安堵の表情を浮かべる、秀人。


「おい、くすぐったい。わかったから、止めろって!」

「あはは、クーちゃんもご主人様が元気になって嬉しそうだね」


 クーが僕の頬を、これでもかと舐めまくっていた。いつの間に肩に乗ったのだろう。


「ところで、どこを目指せばいいんだ。なにか当てがあるのか?」


 自分を取り戻したのはいい。しかし、これから何をどうすべきか、正直、皆目も見当がつかなかった。


「駅かな……。残念だけど、この街はもう長くは持たないと思う。第一種災害の避難指示が発令しているからね。北都へ避難するための軍用列車がすぐに来るはずだよ」 


 眼鏡のブリッジを中指で押さえながら、秀人がそう告げる。俯きがちに話す言葉は、自信を微塵も感じさせない。しかし、僕はエリカに目配せし、無言で頷いた。

 秀人の弱々しい発言は毎度のこと。しかし、その判断は僕らよりも遥かに適切なことが多い。これまでの経験が証明していた。


「よし、わかった。駅へ向かおう。まずは、この道を駆け降りて突き当りの大通りまでいくぞ。大通りまでいければ、あとは西に三十分も歩けば駅だ。ただ一番の問題は――」


「やはり、アレ」とエリカが指さす。


 下り斜面の道路の二、三百メートル先。巨大なシェイドが見える。いまだ逃げ惑う人々の殺戮を続けていた。奴が、大通りまで続く道を閉ざしているのだ。


「幸いと言えばいいのか、もう、獲物がほとんど残っていないからか」

「小さなイソギンチャクの群れ。どこかに消えた。これは、チャンス」

「だな」


「え、えっと、百パーセント自信があるわけじゃないんだけど……」


 俯きながら話す秀人。語尾が蚊の鳴くような掠れた声だった。

 今この時、完全な安全なんてあるわけがないだろ。その言葉が口をつきそうになった。が、なんとかそれを堪えた。

 これまでの決して短いとはいえない秀人との付き合い。その経験が、ここは黙ってその先の言葉を待つのが得策だと訴える。当然、エリカもそれを心得ていた。

 秀人は急かすと、パニックになる事が多い。一旦そうなると、正気に戻すのに大変な時間を要してしまうのだ。


 だから、何も言わずに待った。秀人がもごもごと再び口を開く。


「僕もシェイドを目の当たりにしたのはこれが初めてだよ。でも、その生態等について詳細に記述されている研究報告には何本か目を通しているんだ。おそらく、あのシェイドの進行ステージはⅣだと思う。遠方から人類を選択的に発見して襲ってくるメカニズムは、まだまだ解明できていない部分が多いんだ。でも、近接時においては、ある程度のことが判明している。ステージⅣ、かつオリジナルの生物に目が存在しない条件……。この場合、人間の体温をなんらかの手段で感知し、攻撃してくる可能性が高いと考察されていて――」


「で、一体、何が言いたいんだよ!」


 あ、やってしまった……。つい、苛々した口調で合いの手をいれてしまった。この状況下、あまりにまわりくどい説明。結論がなかなか見えない話に、さすがに我慢できなかった。


「え、えっと……」


 慌てる、秀人。このままではまずい。それを察したエリカが、落ち着かせるように声をかける。


「ね、ヒデは、どう考えてるの? シェイドに、発見されないで、無事、あそこ、通り抜ける方法、思いついた事でいい。それ教えて」


 相変わらず、たどたどしい話し方だ。でも、声には秀人への思いやりが込められていた。でも、僕にはその猫なで声が気持ち悪かった。そしてその言葉とは裏腹に、切れ長の瞳が僕を睨みつけていた。秀人に余計なことを言うなということだろう。


「えっと、要するに……」

「うん」


「この場合、シェイドに体温を感知させなければ、襲われないと思う。あそこに立てかけてある、大人用のソリを使うんだよ」

「ソリを?」


「うん、そう。あれに寝転んで、体の上に雪をかけて、この坂を滑り降りるんだ。雪が体温を一時的に遮断してくれると思う。ただ、本当にうまくいくのかどうか、自信ないけど……」


 秀人が指差した先は、雪まつり会場入口付近の仮設小屋。その壁には数台の木製ソリが立てかけられていた。子供達のソリ遊び用に準備されていたものだ。

 エリカの合いの手が止まった。こちらを見ている。おそらく、何て言ったら良いか判断がつかないのだろう。僕も何と答えていいかわからない。


 暫らく沈黙が続く。

 ふと、突き刺さるような視線に気づく。やべ、また無意識に人差し指の第二関節を噛んでいたようだ。

 駄目だ。黙っていても他に良い案なんて思いつくはずがない。


「よし、わかった。ヒデ案で行こう!」

「え! 翔くん!」

「それで、俺が首人形になったら、腐り果てるまでずっと、ヒデの首を睨み続けてやるからな」


 秀人の案を採用することにした。お道化た口調になってしまうのは、僕のキャラクターなので仕方ない。

 ソリ置き場へと向かう背中に、睨みつける視線を感じる。そんなのは気にも留めない。留めてもしかたない。いつもの事だ。


 僕は迷うことなく青色に塗られたソリを手にとった。お気に入りカラーなのだ。木製のソリを持って、大通りまで繰り出す。手荒に雪面へソリを転がした。うん、あそこがいいかな。近くに積み上がっていた雪山に歩み寄り、手を突っ込む。ああ、良かった。上部はまだ柔らかいな。両腕に雪を抱きかかえソリまで運ぶ。

 あっという間に、雪で満たされたソリが出来上がった。足を潜らせるようにして、そこに座ってみる。まだ少し雪が足りていないか。でも、この程度ならなんとかなるな。今度は座りながら手の届く範囲の雪をかき集めていく。

 よし、こんなもんだろ。集めた雪を下半身側へと押しやり、小さな山を作る。ソリへ寝そべった後、その雪山を上半身側に引き寄せる。


「うん、ちょうどいい塩梅だ」


 仰向けのまま全身の状態を確かめ、そう呟いた。

 滑り始めると、当然ながら雪を確保する余裕はない。事前に体を覆う十分な雪の量を確保するのが重要なのだ。その体勢のまま顔を横に向けた。エリカはすでにソリに座り、僕と同じように周りの雪を集めていた。

 問題は秀人だった。緑色のソリを手にして未だ迷ったように立ち尽くしていた。


「おい、何してるんだよ! 置いていくぞ」

「で、でも! 成功する保障なんか、無いんだよ」

「今更、そんなこと言ってもしょうがないだろ。ヒデの言うことは、これまで大概当たっているし。大丈夫だって、なるようになるさ」


 僕は雪に埋めていた右手を上げた。皮製のグローブは雪塗れだった。親指をぐいっと上げる。出来るだけわざとらしく、にかっと笑った。実際は不安で仕方なかった。本当にこんな作戦で大丈夫なのだろうか。


「よし、俺が先に行く。ヒデは二番手で、エリカは殿しんがりを頼む」


 了解とばかりに、エリカも親指をあげて応じた。秀人は運動神経も心許なく、失敗したときにフォローが必要となるのだ。

 これは普段からの暗黙のフォーメーションなのだ。

 ここに至り、秀人は慌ててソリに雪を詰め出した。このままでは置いて行かれると理解したのだろう。


 うー、さむっ。全身を雪に埋めているので体が芯から冷えてきた。


 上半身を起こし雪を再び足側へと寄せる。そしてソリの外へと両手を伸ばす。

さあいくぞ。左右の手の平で交互に雪面を掻いていく。ソリが少しずつ前へと進む。お、下り坂の勾配が少しずつ強くなってきたな。

 新雪の積雪量は十センチにも満たない。その下は固まった雪だ。なので、そろそろだ。

 ソリは重力の推進力が働く一方で、雪面からの抵抗を受ける。ある地点までは雪面から受ける抵抗の方が滑降力よりも強い。しかし、それを超えたようだ。何もしなくてもソリが加速していく。

 

 勢いがついたソリに小さな影が飛び込み雪煙が舞う。雪の中から抗議の視線が現れた。あ、やべ、すっかり忘れてた。


「お前が悪いんだぞ。雪の中を跳ねまわって遊んでばかりいるから」


 恐らく、置いてきぼりにされると気づき、必死で追いかけて来たのだろう。


「い、いや、それにクーだったら、いつだって、飛び乗れるじゃないか」


 苦し紛れの言い訳は、通用しなかった。これはあとで、ご機嫌をとらないといけないな。


 気を取り直して進行方向に目を向ける。シェイドは道路の中央から左寄りに移動していた。

 これは都合が良い。ソリの外に手を伸ばし、右手で雪面を強く押さえた。進行方向を右に微調整したのだ。

 道路の右端に到達したところで、今度は左手で雪面を押さえる。ソリの進行方向が再び直進に切り替わる。これ位の操作はお手の物。毎日のように近くの裏庭でソリ遊びしているのは伊達じゃないのだ。


 シェイドの姿が次第に近づいてきた。漆黒の巨大なイソギンチャクが蠢くその姿。周囲に舞い上がる血飛沫。正直、恐くて、震えが止まらなかった。


 シェイドの二十メートルほど手前で、ソリに完全に身を横たえる。足元に積んであった雪を掻き寄せ、上半身を覆った。


 ここまで来たら、あとは運に身を委ねるだけだ。雪に顔を沈め、最後にソリの中へと両手を潜らせる。


 僕は腹を括って、目を閉じた――。

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