これは、エンディングの後の物語。

「前に進む者のみが、勝利を手にする」
そう言って人類の平和を取り戻した彼らが手にした栄誉は、ほんの一瞬だった。

超能力によって怪人を打倒したヒーロー、スレイブたちだったが、待っていたのはヒーロー同士のいさかいでもさらなる強敵の出現でもなく、ただ自分たちの居場所のなくなっていく無為の日々。

鬱屈した生活のなかで、彼の見出した意義とは……?

一見しても、切れるようなセンスの言葉のチョイスがあふれる、魅力的な名作。
孤独なヒーローが世界に対する答えを得るためのストーリーは、切ないまでの寂寥感にあふれていますが、同時に風が吹いているような不思議なさわやかさをも感じる、非常に魅力的な短編作品です。

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英雄

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