第7話 3回デートして進展ないなら諦めろ

「ダメやな。諦めろや」

先輩から厳しい話をされた。いつもにない感じの雰囲気だ。

「コレは俺の自論やけどな。3回デートして手を繋ぐとか、キスするとか、何かの進展がない場合は、それ以上の進展はほとんどないよ。君はおそらくその子にキープにされてるんとちゃうかな」


それから先輩は僕らのデートの内容を詳しく聞き始めたけど結論は変わらなかった。

しかし、あくまで先輩の自論だ。


先輩にはっきり言われて気が付いたけどそんな気がする。

3回目のデートの時に夜景の綺麗な公園で手を繋ごうとしたら、触った途端に手を離されたのだ。

その時は、まだ機会ではないのだと思っていたが、ただ単にシャイなだけだった気もするし、悩んでいた。

先輩は僕の心を見過ごしたようにこう言った。


「確かめる方法があるけど、どうや試してみるか?」



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