タナカが末期すぎてドン引きした話


〔思いつき設定その2〕


 隣の席の田中たなか奏太かなたが突然腕に包帯を巻いて学校に来た。

 ここは私立秀駿しゅうしゅん高等学校二年B組の教室。

 最初はケガでもしていたのかと思った。

 しかし、そんなことはなかった。

「う、右腕が。出てくるんじゃない!」

 頭がおかしい奴が、この県下一の私立進学校にいるとは思わなかった。

 ただ、こいつはただの厨二病ではなかった。

 変な生物に襲われた私は、目の前で大きな黒い右腕を振り回すタナカを目の当たりにした。

 それは、悪魔の力。体に悪魔を植え付けて手に入れる禁忌の力。

 とタナカが語っていた。

 この物語はそんな悪魔の力を植え付けたタナカの隣の席に座る、私。野山のやま真弥乃まやのの物語。


ーキャラー

野山のやま真弥乃まやの

 私。タナカの隣の席。

田中たなか奏太かなた

 悪魔を体に植え付けた変な奴。目的は、冥王めいおうとかいう奴を倒すことらしい。

戸佐とさ美郷みさと

 私の幼馴染み。私が宇宙人に毒されていると勘違いしているっぽい。

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