17 道案内②・買い物・ア◯バ①

【道案内②】


 おばあさんを助けたメイドさん、やっとのご帰宅です。

 お夕飯が遅くなって、五月先生のお腹はペコペコです。


「五月様、お待たせいたしました」

「ん。罰として、アワアワシュワー二本」

「ダメでございます」

「ケチ」

 メイドさん、厳しいですね。


「五月様、わたくしよく道を尋ねられるのです。どうしてでしょう?」

「可愛くて、優しそうに見えるからであろう」

「やっぱり五月様もそうお思いですか?」

 メイドさん、お世辞お世辞。


「ああ、私が一番そう思っておる」

「うふふぅ、アワアワシュワー、も一つどうぞ」

「へへへ、単純……」

 五月先生、してやったりですね。




【買い物】


「さて、最近調子に乗っているメイドを置き去りに、買い物に行こう!」

 五月先生、今日は一人でお出かけのようです。

 メイドさん、ちょっとかわいそうですね。


「そ、そんな……どうか、わたくしも連れて行ってくださいまし」

 メイドさん、懇願です。

 五月先生のズボンにすがりついています。


 ズルズル、ズルズル……。

「今日は連れて行かない」

「一人でお留守番はイヤでございますぅ〜」

 五月先生、重くて足が動きません。


「しょうがないヤツだ」

「やったでございます」

 五月先生、根負けです。




【ア◯バ①】


 おふたり、電気街にやってきました。

 五月先生は新しいプリンターがお目当のようなのですが……。


「五月様、可愛いメイドさんたちがいっぱいです」

「そんなにはしゃぐな」

 ほ〜、ここがかの有名な。

 さすがに賑やかですね。


「だってぇ〜」

「恥ずかしい」

 聞いてるこっちも恥ずかしい。


「あっ、五月様、ここメイド喫茶ですよ!」

「ほー、話のネタに入ってみるか?」

「やったぁ〜」

「お前女子だろうが……」

 五月先生、可愛いものや好きなものに、男女は関係ないのですよ。

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