どう

ある日、東京都のとある中学校一年三組で理科の授業が行われていた。それは、物質についての勉強中のこと。

「金とか、銀とか、銅とかは金属という類に入るわけだ。そのほかは、非金属に分類される」

僕は、真剣に先生の話を聞き、ノートをとる。


金・銀・銅など→金属

その他(ガラス・プラスチック)→非金属

二種類に分かれる!!

赤で書いたり、周りを囲ったりする。


自分で言うのも何だが、僕は普段の授業から真面目なほうで、理科の鬼塚先生が怖いから、きちんとしているとか言うわけではない。そんな時、やんちゃな篠原くんが先生に向かって、「先生、こんな銅、ですか?」と言った。先生は、静かにしろ、とでも言うように篠原君を見つめている。篠原君は、自分のした事に気付き、冷や汗をかいている。ほーら、いわんこっちゃない。危なかった、危なかった。僕は、自分が怒られなくてほっとするとともに、篠原君に呆れてこう言った。

でもいいことをいうな」

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500文字物語 82% @asagohan

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