第13話 隣にいたいのに


高宮くんの前に突然現れた女の子。


「皆、舞香も一緒に良いか?」


「えっ?あ、うん」


「やった!」


「桜木と綾斗は知らないよな。こいつは舞香。俺の従兄妹だ」


高宮くんが私と綾ちゃんに彼女を紹介した。


従兄妹さん・・・。


「舞香、この2人が前に話した桜木と綾斗」


「よろしくね!舞香って呼んでね」


「よ、よろしくね!あたし・・・僕は橘綾斗」


「さ、桜木蜜葉です。よろしくお願いします」


「へぇ?貴方が蜜葉ちゃん」


彼女は私をじろじろ見る。


何?


「おい、陸斗。なんでこいつが?」


「今日突然遊びに来たんだって。母さんからLINE来てたの気付かなかった」


「ちっ・・・」


姫島くん?


「結斗くん、ひさしぶり!舞香の事、覚えてる?」


「ああ」


姫島くんは素っ気なく返す。


「相変わらずつっけんどんなんだから!」


あれ?


姫島くんは舞香さんと仲良く無いんだ?


知り合いではあるみたいだけど、彼女が来てからあんま良い顔をしていない。


「急にどうしたんだ?舞香?」


「陸斗に会いたくなって!陸斗、全然舞香に会いに来ないから舞香から会いに行かなきゃいけないんだよー?」


「悪い。バイトしてないからそっちまで行く金が無い」


「えー?」


胸が苦しくなる。


高宮くんが他の女の子と親しげに話しているのを見たのは初めてだったから。


「陸斗の馬鹿野郎」


姫島くんはイラッとした表情をしている。


「にしても、人たくさんだねぇ!」


「ああ」


「はぐれないようにしないと!」


舞香さんはいきなり高宮くんの腕に自分の腕を絡ませる。


えっ・・・


「おい、舞香・・・」


「はぐれないようにしてるんだよー!」


うっ・・・


もしかしたら、舞香さんは高宮くんの事が好きなのかもしれない。


「見てー!あのカップル超お似合い」


「高校生カップル可愛い」


高宮くん達を見て周りの人達が言う。


か、カップル!?



そうだよね。


そう見えるよね。


2人、お似合いだし・・・。


高宮くんはどうなんだろう?


好きなのかな。


「陸斗ー!たこ焼き食べたい!」


「ああ」


「買ってくれるの!?」


「ああ。こういうのは男子が払うもんなんだろ」


「デートみたい!」


「皆いるからデートではない」


「えー?」


本当にカップルみたいなんだけど。


「みーっちゃん」


「綾ちゃん・・・」


「見て見て!冷やしパインだって!パインって美容に良いわよねぇ。みっちゃん、パイン好き?買ってあげる」


「あ、ありがとう!綾ちゃん、オネエに戻ってるよ?」


「あら、やだ!今日は男子の姿なんだった」


「そうだよ!浴衣着て見た目はすっかり男子なんだから舞香さんにびっくりされちゃうよ?」


「そうだね。オネエモードだとみっちゃん、僕を女子としか見てくれないし。今日は男子出しちゃうかな。邪魔な陸斗もいないし」


ん?


今、綾ちゃん声色が変わったような?


「俺もいるぞ?忘れんな」


姫島くんが綾ちゃんの頭を叩き、言う。


「いったぁい!もう、ユイユイは乱暴なんだから」


「桜木、かき氷買ってきてやる。いちご好きだろ?」


「えっ?あ、うん。ありがとう・・・」


「陸斗はたこ焼き皆の買うらしいわ。はぐれたら大変だからみっちゃんは屋台が途切れたとこにいて?」


「あ、うん」


「あ、舞香も行く!蜜葉ちゃんと話がしたいし」


えっ・・・


男子達は食べ物を買いに行き、私は舞香さんと人が少ない場所で皆を待つことに。


後で綾ちゃん達にお金払おう。


「蜜葉ちゃんの事は陸斗からよく聞いてるんだ。同じクラスで同じ部活なんだって?」


舞香さんが私に聞いてきた。


「は、はい。大変お世話になっています」


「陸斗があんなによく話す女の子、舞香以外にもいたんだなぁって思ったよ」


私と同じ事を!


「高宮くん、女子苦手ですからね」


「・・・勘違いしないでね」


「へ?」


「確かに陸斗とあなたは仲良いみたいだけど、陸斗の彼女になるのは舞香なんだから」


「あ、あの?」


「小さい頃、舞香達結婚の約束をしたの」


「え・・・」


「ねぇ、貴方は陸斗とキスした事ある?」


「っ・・・」


高宮くんが舞香さんと結婚の約束を?


しかも、キスも?


胸が苦しい。


嫌だ・・・受け入れられないよ、そんな事実。


「お待たせ。舞香、桜木」


「陸斗ー!」


「お、おかえり」


高宮くんはたこ焼きを持って来た。


「桜木?どうした?何かあったか?」


「な、何でもないっ!」


胸をえぐられたような痛みがある。


「みっちゃーん!お待たせー!」


「待たせたな」


綾ちゃんと姫島くんが来た。


「あ、ありがとう」


この場にいたくなくなっちゃった。


高宮くんと舞香さんが一緒にいるの見たくない。


「かき氷うめぇ!やっぱイチゴだよな」


「ユイユイって甘いの大好きだよねー!女の子みたい」


「オカマに言われたくねぇよ」


「あ?誰がオカマだ?誰が」


「桜木、美味いか?かき氷!」


「う、うん。キーンとしちゃうね」


「そりゃあな。でも、甘くてめちゃくちゃうめぇ。俺、かき氷好きでよ。原宿のかき氷屋にも行きてぇんだわ」


「ひ、姫島くんって情報通だよね」


前デートした時もおしゃれなとこ知ってたし。


「まあな。琴莉連れてよく出かけるからよ。あいつが楽しめそうなとこよく調べてる」


「ユイユイはひどいシスコンね」


「ひどいとは何だ!綾斗」


「琴莉ちゃんだってお兄ちゃんじゃなくて男子とデートしたいかもしれないよ?今の小学生ませてるし」


「ふん。うちの琴莉に限ってそんな事あるわけねぇよ」


「わからないわよ?」


「ぜ、絶対ねぇから!」


姫島くんは綾ちゃんにからかわれている。


「ねぇ、みっちゃん。ユイユイのシスコン凄まじいわよね?」


「え?あ、そんな事無いと思うよ?」


「どうしたの?みっちゃん。随分と暗い顔してたけど」


「え?そ、そうかな?」


「わかるよ。僕、みっちゃんの事よく見ているし」


綾ちゃんはにっこりと笑って言う。


「だ、大丈夫!ちょっとネームの事考えてちゃっただけ!」


「もう!みっちゃんはすぐ漫画に熱中しちゃうんだから!今は忘れようね?」


「ごめん、ごめん!」


今日、高宮くんと全然話せてないな。


高宮くんの隣に行きたい。


いつもみたいに。


だけど、今の高宮くんの隣にいるのは舞香さん・・・。


私達は食べ物を食べると、再び回り始める。


「陸斗!あれ、欲しい」


「射的か」


高宮くんは舞香さんの事好きなのかな?


あんまそういう話してないけど。


「きゃあああ!陸斗、すごい!!」


高宮くんは舞香さんが欲しがっていたマスコットを射的でゲットした。


高宮くん、射的上手い!!


良いなぁ。


私もとってもらいたい。


でも


「舞香、本当好きだな。その猫のキャラ」


「うん。すごく嬉しい!陸斗がとってくれた物だから大事にするね」


「大袈裟な奴だ」


舞香さんは高宮くんにマスコットを貰うとにっこりと笑って言った。


あぁ、良いなぁ。


あんなに素直に自分の気持ち、話せて。


私も高宮くんにあれくらい素直になれてたらなぁ。


やっぱり素直な舞香さんの方が可愛いよね?高宮くんからしたら。


ますますへこんできた。


「桜木、俺も何かとってやるよ。何が欲しい?」


姫島くんが私に聞く。


「わ、私は大丈夫だよ」


「遠慮すんなよ?桜木」


「ありがとうね。ほら、早く行こ?私、チョコバナナ食べたいな」


本当は箱に入った大きなうさぎのぬいぐるみが欲しいんだけど、とるの大変だし、姫島くんに悪いよね?


「甘くて美味しいね、陸斗」


「あ、ああ」


私達はチョコバナナの屋台へ。


「ピンクのとかあるんだな、チョコバナナ」


「最近はカラフルだよね。僕はブルーにしようっと」


「じゃ、じゃあ私はピンクかな」


私はチョコバナナを食べる。


甘くて美味しい。


「チョコバナナを食べる桜木か・・・って痛ぁ!綾斗、いきなり殴るなよ!?」


「ユイユイ、みっちゃん見てハレンチな事考えたでしょ?やーねぇ、これだからエロゲーマスターは」


「ポ〇モンマスターみたいな言い方やめろ!何も言ってねぇだろ!?」


「ユイユイすぐ顔に出るから」


姫島くんと綾ちゃん、楽しそうだなぁ。


私はこの場にいたくないな。


だって


「あははっ!陸斗、口元にチョコレートついてる」


「どこだ?」


「とってあげる」


っ!


舞香さんは高宮くんの口元を舐めた。


「ま、舞香!?」


「とれたよ!」


「びっくりした」


「もう!陸斗は可愛いな」


勝ち目無いのかな。


私は高宮くんにガンガンアプローチできないし、舞香さんほど可愛くないし、結婚の約束もキスもしてない・・・。


私には無理なのかな・・・。


「おい!今から花火だってよ!」


っ!?


「みっちゃん!?」


いきなり人の数が増え、私は波に流される。


えっ・・・


「桜木ぃ!」


私は人混みに流され、側にいた綾ちゃんと姫島くんと離されてしまった。


「な、何か散々だなぁ。今日の私・・・」


でも、大丈夫!


こんな時の為に携帯がある!



だけど


巾着の中を探ると、中にはハンカチと財布しかなかった。


「わ、忘れた・・・」


多分、家かな。


ついてなさすぎだよ・・・。


「見てー!ママ!あの飾り綺麗!」


「本当ね。みーちゃん、短冊に御願い行こっか?」


「うん!」


そういえば、短冊にまだお願いできてなかったな。


七夕祭りなわけだし、大きな立派な笹に短冊を吊るせるんだよね。


でも


私の願いは叶わない気がする。


高宮くん、舞香さんと楽しそうにしてたなぁ。


もう、あの二人を見ていたくない。


先に帰って携帯で皆に連絡しようかな?


携帯ない今、合流するの厳しそうだし。


だけど


「桜木!」


え・・・


いきなり呼ばれ、私は振り向く。


えっ・・・


「高宮・・・くん?」


どうして・・・


息を切らせて高宮くんが私の元へ。


夢?現実?


「良かった。すぐ見つかった!」


高宮くんは笑って言う。


「み、皆は?」


「悪い。桜木がいなくなったって気付いたら走ってた。置いてきちゃった」


「ご、ごめん。私、ぼーっとしてたから流されちゃった」


「桜木、今日おかしい。ずっとぼーっとしてた」


「へ?」


「見てたから、俺。桜木の事」


見てたって・・・


「皆にメールしないとね」


皆、心配してるよね?


「忘れた。携帯・・・」


「えっ!高宮くんも!?」


「桜木も無いのか?」


「う、うん」


「じゃあ、2人で回ろ」


「えっ?」


「行きたいとこある」


「た、高宮くん!?」


高宮くんはいきなり私の手を引き、歩き出した。


「桜木とまたはぐれたら嫌だから、離すなよ?」


っ・・・


やっぱり私、高宮くんを好きでいたいよ。


例え、難しい恋でも。


「射的?」


高宮くんは射的の屋台へ。


さっきやったのに?


「ん。欲しいのがあって」


なんだろ?


やっぱり男子だからライフルとか?


だけど


えっ?


高宮くんが当てたのはさっき私が見ていた箱に入ったうさぎのぬいぐるみ。


1発で!?


「はい、桜木にプレゼント」


「えっ?」


「桜木、このキャラ好きだっただろ?桜木、さっきずっと気にしてた」


「ば、バレてたんだ」


でも


「あ、ありがとう。嬉しいです」


「元気出たか?」


っ・・・


「う、うん」


「良かった。桜木が嬉しいと俺も嬉しい」


高宮くん、私の事心配してくれてたんだなぁ。


やっぱり優しい。


でも


やっぱりまだもやもやする。


高宮くんに聞いても良いのかな?


舞香さんの事・・・。


「桜木、短冊書きに行こう」


「あ、うん!」


何を願えば良いのかな。


「すごい立派な笹だな」


私と高宮くんは笹の前へ。


笹の横には机が並べられ、短冊とペンがたくさん置いてあった。


「桜木、何を願う?」


「えっ?」


「俺は桜木の漫画がアニメ化してそのアニメに俺が出演できますように」


「た、高宮くん!長いよ!?神様びっくりしちゃう!」


「でも、この願いなら桜木の夢も俺の夢も叶って一石二鳥だ」


「そ、そんなにたくさん神様叶えてくれるかなぁ?」


「でも、俺が一番叶えたい夢だから変えるつもりはない」


「一番・・・」


「ああ。桜木と将来は酒をかわしながら夢が叶って良かったって笑い合えたらすごく嬉しいから」


「すごく素敵だね、それって」


「桜木は?何を願う?」


「私は・・・」


私が願う事は・・・


(高宮くんにとって特別な女の子になれますように)


「桜木、教えて」


「内緒だよ」


「教えてくれ、桜木」


「だめ!」


高宮くんが私を探して走ってきてくれた事がすごく嬉しかった。


舞香さんの事でまだもやもやはしてるけど。


私達は短冊を書くと、笹に吊るす。


「今年は晴れたから叶うな、願い事」


「う、うん。叶うと良いな」


「桜木、これからどうする?まだ何か食うか?」


「さ、さすがにお腹いっぱいかな」


「じゃあ、花火見に行こ?まだギリ間に合うはずだ」


「う、うん!」


高宮くんと2人っきり。


デートしてるみたい・・・


神様ありがとう!!


「人いっぱいだね」


私達は河川敷へ。


「皆、早めに場所とりしたみたいだな」


「花火、見るの久々だからドキドキするなぁ」


「桜木」


「ん?」


「そ、そのさ・・・浴衣!ずっと似合うと思ってた」


「へ!?」


「さっきちゃんと言えなかった気がするから」


「あ、ありがとう。高宮くんも浴衣姿かっこいいね。色っぽい!」


「あ、ありがとうな」


高宮くん、顔赤い。


照れてるのかな?


私も顔が熱いー!


「なぁ、桜木」


「ん?」


「俺・・・」


あ・・・


いきなり携帯の着信音が聞こえる。


この着信音って確かライアスのテーマの・・・


「悪い、俺の携帯だ」


「あっ!携帯あったんだね!良かった!」


「あ、ああ」


高宮くん?


「もしもし?結斗?」


『こんのバカ陸斗ぉー!てめぇまで迷子になりやがって。連絡ぐらいしやがれ!』


すごい。


姫島くんの声、私にまで聞こえる。


「ごめん。携帯の存在忘れてた。でも、大丈夫だ。桜木も一緒だ」


『さっさとてめぇらの場所教えろ!』


「うん。河川敷にいる」


姫島くん達も来るんだ。


心配かなりかけちゃったよね。


「結斗達も来るって」


「そ、そっか!良かった」


舞香さんも来るんだよね・・・。


嫌だ・・・。


高宮くんの隣にいるのは私が良い。


他の女の子にとられたくないよ・・・。


「桜木ー!」


あ・・・


姫島くん達が来た。


「陸斗ー!探したじゃない!」


舞香さんがいきなり高宮くんに抱きついた。


っ・・・


「泣くな、舞香」


「だって、陸斗いきなりいなくなるから!」


「大丈夫だ」


高宮くんは舞香さんの頭を撫でる。


やっぱり見ていられないよ。


「陸斗がいなくなんのはいつもの事じゃんよ。ふらふらしてっし」


姫島くんはボソッと言う。


「みっちゃーん!心配したよ!」


「あ、綾ちゃん!?」


綾ちゃんはいきなり私に抱きつく。


「みっちゃんが無事で良かったよー!」


「高宮くんが来てくれたから大丈夫だったよ?だから、安心して?」


「陸斗に任せる方が心配よ。あいつ、ぼーっとしてるし」


「だ、大丈夫!はぐれないようにちゃんと手を・・・」


「手を?」


「な、何でもないっ」


「おい、カマ野郎。さっさと桜木から離れろ」


「もう!ユイユイは!」


すると


いきなり花火が打ち上がった。


わ・・・綺麗だなぁ。


「すごく綺麗・・・」


「さ、桜木の方が綺麗だぞ」


「へ?ひ、姫島くん?」


「うわぁ!俺、何言ってんだ!バカか!キザすぎるだろぉ!」


「あ、ありがとうね?姫島くん。でも、私は全然だよ。舞香さんのがずっと綺麗だし」


「お、俺は桜木が一番可愛いと思ってる。浴衣の美少女はたくさん見てきたけど」


「えっ!?」


「だから、自信持ちやがれ!」


「あ、ありがとう」


なんかすごく照れちゃうな。


「どいつもこいつも抜け駆けし放題なんだから」


ん?


「綾ちゃん?どうかした?」


「なーんでもない。あ!見て!みっちゃん!あの花火ピンクよ!超可愛くない!?」


「わっ!本当だ!すごい可愛い!」


「ね、知ってる?みっちゃん!あの花火を見たカップルは結ばれるってジンクス」


「えっ?」


「今、みっちゃんの隣にいたのは僕なわけだし、みっちゃんと結ばれるのは僕だったりして」


「ふぇっ!?」


「僕、みっちゃんが彼女になってくれるなら大歓迎だから」


「も、もう!綾ちゃんはすぐ人をからかうんだから」


「ふふっ」


だけど


「陸斗。舞香、陸斗と花火見られて嬉しいな」


「そうか」


やっぱり胸が強く痛む。


高宮くんに聞きたい。


高宮くんは舞香さんが好きなの?って。


でも


怖くて聞けないまま。


私の意気地無し!




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