かつて屋根裏部屋から見た月と、小さな思い出。人は皆、心の支えになるイメージとともに生きているのだと思います。
古典作品の訳やオリジナル小説、現代語の古語訳などを書いています。 [Site] https://yamanekoya.net
話の中にある主人公の生活が変わるとき、それを象徴するのがタイトルの通りの月。見事にはまるタイトルだと思います。とても寂しくて、悲しい月。パチッと嵌った時代の主人公の移り変わりを感じました。
情景描写がたいへん美しい作品でした。というか、ぱっとイメージが浮かぶような比喩、語彙や表現の豊かさに支えられた描写は、単なる情景描写を飛び越えて、語り手の心象風景として浮かび上がってきたように思…続きを読む
うっとりとため息をつきなくなるような、とても美しい情景描写が特徴の作品です。かつて暮らした街。かつて住んでいた家。引っ越し経験者の私も、あの窓から見えた景色は、子供時代の思い出とともに、今も心…続きを読む
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