くるくるあるくる

新吉

第1話 くるくるあるく

くるくる、歩く


来る来る、ある来る


くるくるくるくる


回ることはきっと何かで決められた法則


回転の不思議


巡る、廻る、輪のつながり、戻ってくる


くるくるまた帰ってくる


星が回る


僕たちはどうして目が回らないのか


また来年が来る


また1日が来る


また朝が来る


また夜が来る


明日も来る、あの人も来る、郵便も来る


きっと何かがどこからか誰からか、


くるくる


歩く


回るように歩って


歩くように回って


いつか歩けなくなったら


いつか回らなくなったら


そんな時はくるくるあるく誰かを見つめて


いつか見えなくなったらはしゃぐ声を聞いて


いつか聞こえなくなったら想像して


いつか考えられなくなったら


そんな時は生まれたところに帰ってくる


くるくるあるく


いつかまで

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る