4-地獄の始まり
そして、冬のある日。帰宅すると母がいなかった。
もしかしてと思って、自分の部屋に走った。予感は的中。
母があの日記を見つけてしまったのだ。予想通り母は学校に行っていた。
その日からさらに地獄のような日が続くことになる。
その日、母の帰宅後、兄弟たちが寝てから、真相を尋ねられた。でも、なんと答えていいかわからなかったし、母に答えたことが、先生に伝わったとき、なにを言われるのか、されるのか、わからなかったから、なにも言えなかった。そして、その日の夜、先生からも連絡がきていた。これから周りに問いただされたときの答え方となぜ日記になんか残したのかという話だった。これから、いろんな人にいろいろと聞かれたときは、僕も先生に恋愛感情があって、同意の上だったと答えるようにと言われた。
それから、毎日のように家では母からの追求が続いた。とりあえず学校には行っていたけど、もちろん行きたくなかった。
ある日の朝、家を出ようとしたとき、母に行かなくていいと止められた。
でも、学校だけには行かなきゃとずっと思っていたし、母が学校に抗議しにいってから、1週間もしないうちに先生は自宅謹慎になって、学校に来ていなかった。
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