第2章 不規則なセイカツ 第4話 清き一票を投じる構え

ニノと付き合い始めてもう5年も経つのか、。


かれこれひと月は顔を見ていない気がするが、

ちょっと感慨深くもなるくらいの年月を、私はニノと共にしている。


その間に、2ケタを超える浮気をされているのだからニノはもう病気だとしか思えないが、。


結局別れないで付き合ってる私も同病なのだろう。


ミーコとの出会いは、このニノとの乾いた関係を仕切り直し決別するには十分過ぎるほどのキッカケとなったのは確かだ。


しかし、私はなんて弱い人間なのだろう、。


次に私を必要としてくれる人がいなければ

何も行動を起こすことが出来ないなんて、。


私は自虐的な気分に浸りながら、

ニノとの待ち合わせ場所に向かっていた。



ッドン!!


背後から突然何かに飛びつかれた、!!


困惑して振り返ると、そこには


ニノ『久し振り!!!』


と、満面の笑みを浮かべたニノがいた。


私『お、おう、久し振り!』


、、驚いた、。


飛びつかれたことには勿論驚いたのだが、それ以上にニノの変化に驚いた。


いつもスポーティな印象だったニノなのだが、、髪も、メイクも、ファッションも、とても女性らしく大人っぽい雰囲気になっていた。


思わず、


私『なんかあったのか??』


と聞いてしまうほどだったが、


ニノ『どう?ヤレばデキるでしょ?』


と得意気だ。


、、ポーズまでとりやがった。



私『、、確かに。スゴイな、。』


と、つい憚らずにジロジロとニノを見てしまっていた。



ニノは私の腕に自分の腕を絡ませ、


『行きましょ♪』


と、歩き出し、


『もっと見せたいから♡』


と続けた。



中略



、、、、、、、


、、、、、、、、


、、、、、、、、、


、、ッアーーーーーーッ!!!!



、、、、、、、、


、、、、、、


、、、


こんなのはじめてなことされたりした、、。


なんというか、、めくるめくスゴかった、、。



、、、、女性には本能的に危機を察知する何らかの能力でもあるのだろうか?


呼び出された際のメールや声色から読み取るのだろうか?


今日のニノの気合の入りようと、男の願望を殆ど叶えてくれるような女神対応ぶりには、私の心も下半身も大きく動かされてしまい、ニノに対して決定的なことが何も言えなかったばかりか、スッキリ。


いや、、スッカリ骨ヌキにされてしまい、


【気持良いし勿体無いからこのまま継続!!】


に、清き一票を投じる構えだった。



皆、この決定に異論は無いね?



アッハイ。


『『『ないデーーーーーース!!!』』』

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