第1章はじめての彼女ができるまで第12話 ニノ

さて、どーしたものか。



まずは親友に会いに行こう。


会って事実を告げて、問題なさそうならニノと付き合ってしまおう。


ケンカになるようなことはないだろうが、親友の彼女に私が好かれているなんて告げるのは、やはり気まずい。



私は夜中の公園に親友のオチを呼び出した。


私『、よお。』


オチ『おう、なんだ、どしたよ?』


なんせオチは親友だ。

ウダウダ言うのもなんだから率直に伝えることにした。


私『ニノのことなんだけどさ、。』


オチ『おう、どした?なんかあったか?』



私『、、いや、なんか私のこと好きだって言われたわ』


オチ『、、まじかー。そっかー、わかったわ。』


私『軽いな!?おい!?』


オチ『、ん〜、実は俺さぁ、好きな子が出来ちゃってさぁ、ニノのことどーしよーかなーって思ってたトコだから。』


私『まじか!?どーすんだ?』


オチ『まぁ、お前が良ければだけどアイツもすぐに次が出来て良かったんじゃね?』



私『、、オーケー。じゃ、

私がニノと付き合っても問題無いんだな?』


オチ『ああ、むしろ助かるかも。ってもニノいい子だよ。お前の方が合うと思う。俺もたまたま他に好きな子できたってだけだし。』


私『、そっか、了解。じゃあ、付き合ってみるわ』


オチ『おお、頑張れよ。』



私『、、ちなみに、、お前の新しい好きな子ってどんな子だ?』


オチ『、、中学2年生。』


私『、、そりゃ、、犯罪だな。』


オチ『、、だな、。』


私『まぁ、、頑張れよ。』


オチ『あぁ、お前もな。』


私はオチと別れて帰宅した。



、、あ、、あっけねぇ〜ッ!!!



まぁ、、よかった。


誰も傷つかないってあるんだな、、。



あ、、


オチの中のモンスターが大きくなる前に、!

中2の子、、早く逃げ、、ッ!!、!



〜翌日〜


私はニノを呼び出し、事のあらましを告げた。


ニノは少し泣き、放課後にオチに話をつけに行った。



、、、、、、



オチとの話が終わったと、ニノは私に連絡をよこし、近くの公園でまた会うことになった。



待ち合わせ場所にニノがやって来た。


泣き顔を見せながら、少し笑って、また泣いた。


ニノ『、、ニノは汚い。、、だからすぐにあなたと付き合うとか、、しちゃいけない、、。』



はぁ、、、。


私は人とちゃんと付き合った経験も無いし、正直女子の相手は苦手なんだけれど、2つの年の差と、泣いて弱ってる風の子と、向こうが私を好きっていう確証からなのか、、


なんだかとっても気楽だった。



私『【しちゃいけない】、、ってことは

、、したいんだよね?』


ニノ『、、、、うん。』


私『私と付き合いたいんだよね?』


ニノ『、、、うん。』


私『私のことが好き?』


ニノ『、、うん。』


私『私もニノのことが好き。』


ニノ『、うん!?』


私『だからニノ、私と付き合って欲しい。』


ニノ『いいの!?、、嬉しい!!』



、、、ちょろい。


なんだろう、このお膳立てされたかのようなユルいルートは。


好きな子に好きと伝えて付き合うのと、好かれている子に対して付き合えそうだから、好きと言うのでは、結果は同じかもしれないがこれほどまでに達成感が無いものなのだな、、



ニノも横を向いてる時は泣いてなどいないのだろうな、、とも思ったが、、


何はともあれ、、


彼女が出来た!!!


なのでここまでが、

はじめての彼女が出来る【まで】 となる。



やった!!



高校三年の5月のことでした。

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