第14回 障がい者は自分の欠点をフル活用する?


 お久しぶりです!

 忘れていた訳ではないのですが、何となく見つかりそうだったので少し隠れておりました(笑)

 しかし、私の事ではないと判明したので、またひょっこり書き始めるとします。

 

 今回はタイトルからわかるように、障がい者の部分に触れていきます。

 人によっては不愉快になるかもしれません。

 もし不愉快になったら、回れ右をお願いします!


 さて、有名3キャリアでは障がい者に対して割引を行うサービスを行っています。

 もちろん障がい者である彼等もその存在を知ってはいるものの、サービス内容までは把握していません。

 ですが、彼等は恐ろしい事に、「自分達は障がい者だから、きっとかなり安くしてくれるに違いない」と思っている方が大半なのです。

 よくしきりに「私は障がい者です。何処まで安くなるか教えてください」と言われ、値段を提示したら舌打ちをし、「私は障がい者なのです。なんで安くならないんですか?」と実際にクレームになった事がありました。

 もう自分の障害を武器に使っている人が本当に多いです。

 これ、本当にマジです。


 でも、売り手である私達からしたら、自分から障がい者と名乗る時点で卑しい存在にしか思いません。

 だって、本来なら言わないでしょう?

 私だったらいくら安くなろうが、普通の人達と同じ扱いをされたいと思いますから。……そう思ってるのは私だけでしょうかね。

 しかし彼等は自ら進んで名乗り出る。心臓に毛が生えてて逞しくなっているのか、はたまた厚かましいのか。私には理解出来かねます。

 では、私が受けたクレームの中で数が多いものをピックアップしましょう。


-----------------------------------------


 一人のお客様が来店しました。

 その方は左の膝から下がない、一目で障がい者の方である事がわかりました。

 あぁ、きっと面倒なんだろうなと思ったら、その通りでした。

 開口一番でその方は――


「俺は見ての通り障がい者だ。お前らの所にも障がい者割引あるんだろう? その値段を見せてみろ」


 随分上から高圧的に仰ってくる方です。

 何ででしょう、最近私が接客する障がい者の方は皆上からです。


 とりあえず、希望の機種を伺って障がい者割引の説明をして値段を提示すると、どうやらお気に召さないご様子。


「何故こんなに高いんだ? わかるだろう? 俺は障がい者だ! お前等は障がい者にそんな値段を吹っ掛けるのか!!」


 もう怒髪天です。

 松葉杖を指代わりにして、先端を私に向けて怒鳴り散らします。

 たまにブンブン振り回してくるので、私は射程範囲外に逃げて話を続けます。


「申し訳御座いません、我々の料金設定が昔からこうなっておりまして、決して障害をお持ちの方だからという訳では御座いません」


「嘘だな、お前等は差別をしている! 俺達障がい者から金を巻き上げたいんだろう、そうなんだろう!?」


 何でしょう、社会的不利によるネガティブが一周回って吹っ切れてしまったのでしょうか?

 でも金を巻き上げるなら、障がい者の方ではなくて裕福層を狙うんですけど。……理由は詳しく言いません。察してください。

 兎に角、差別ではない旨を必死に伝えますが、相手は聞く耳を持ってくれません。


「いいか、俺は障がい者なんだ! 店が俺達に格安で携帯を使わせるのは当たり前なんだよ、なんでわからないんだ!!」


 わかりません。

 携帯業界は良くも悪くも平等です。

 相手が犯罪者であろうと障がい者であろうと、本当に困っている人であろうと、決められたルールに則って販売をします。

 皆、同じ料金なのです、残念ながら。

 私はひたすら謝ると、ついにしびれを切らしたのか奇声を上げて退店していきました。


-----------------------------------------


 これが一例と思うでしょう?

 いいえ、複数例です。

 本当にこういうお客様が増えています。

 というか、夏になるとこういう方が増えて、寒くなるに連れて少なくなります。

 面白いサイクルですね、冬眠でもする習性があるのでしょうか。

 馬鹿にしているのでも、茶化している訳でもないですが、スタッフ皆障がい者の方を相手するのを心底嫌がります。それ位自己主張が激しい方々が増えているという事です。


 お願いです、おとなしくしてくれれば、こちらも普通に対応します。

 もし酷い接客をされているのならば、きっと会話の節々に「私は障がい者だから」というキーワードを散りばめているのかもしれないですね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る