第5回 携帯屋スタッフは営業マン


 皆さん、おはこんこんばんは!

 最近白○プロジ○クトにはまっているふぁいぶです。

 やっぱりゲームは荒れた心を癒してくれますよぉ、仕事から帰ってきてゲームと執筆……。最高の一時ですね!


 では、今回は売り手側の部分を紹介しましょう。

 無知なユーザーが増えてしまった諸悪の根源と言って間違いないです。

 でもね、我々も売らないとだめなんです。だって、営業マンですから!


「は? お前らが営業マン? 営業マンは足で稼いでるんだ、勝手に客が来るのが営業マンな訳ないだろう?」

 

 ってな意見を頂くかもしれませんが、こちらはお店から出られません。その為『どうやってお客様にご来店していただくか』という部分から始めないといけません。自宅訪問できるならやってみたいよ、本当。




 さて、皆さんは他者乗り換え、やってますか?

 高確率で料金の安さ目当てで乗り換えの旅をしているユーザーが多いと思います。しかし今年2月になってから法律上過度な値引きが出来なくなりましたので、安さを求めるユーザーにとっては手痛い出来事だったんじゃないでしょうか。

 ……手痛いのは携帯屋もそうなんですけどね。

 では乗り換えを頻繁にされていた方ならお分かりになると思いますが、『何が』安かったでしょうか?

 基本料金?

 本体代?

 答えは両方なんですけど、全体の安さの割合で言ったら、本体代を下げて月額を安くしているのです。

 もちろん基本料金も安くはなりますが、そこは比べる必要はないでしょう。

 何でかって?

 パッカーン社も、白い犬社も、Dタケ社も基本料金は全部一緒です!

 内容は少し違いますが、結局は全部一緒です。あっ、パッカーン社には大容量プラン(予めギガ数を親回線が購入し、子回線が親回線からギガ数をもらうプラン)はないですね。

 なので各店舗が独自の施策を取り入れて身を削って、本体代の価格を下げているのです。

 つまり、3社共に同じプランなのに、本体代を削るだけでそれぞれの会社からユーザーを取り合おうとしています。3社の中でプラン価格を大幅に変えてはいけないという取り決めでもあるんでしょうか? と思う位、一緒です。


 ……談合臭くね?

 私がこの事実を知った時に思った事でした。

 そうなったらCMとかで好印象を得て、集客を呼び、親切丁寧に接客をしてファンを掴んで逃がさないようにする。商売としては何か泥沼だなぁっと感じます。


「じゃあ格安SIMに転向するよ!」


 うん、賢い選択です。

 ですが、自分で調べる事が出来ないユーザーは、この格安SIMは出来ないんです。

 理由は簡単、まず自分でSIMフリーの本体を調達しなければいけない所が多いんです。あっ、イ○ンさんやY社等一部は別です。さらにその本体に合う回線を調べる必要がある。本体の修理も自己責任。

 1~4回を読んで頂いた読者様は分かるかと思いますが、ぬるま湯に浸かって脳みその皺をさらに増やしてしまっているユーザーが、そんな事を調べられる訳がない。だから、ある程度購入後のサポートをしてくれる大型3社から抜け出せない、これが現状です。

 もちろん、今格安SIMを販売している会社でも、徐々にアフターサービスをし始めている所が増えているのですが、後5年位はこの流れは続くんじゃないかなと予想します。


 話剃れちゃいましたね。

 とりあえず現状は、大型3社でユーザーを取り合いして、横からY社とイ○ンが漏れちゃったユーザーを引き抜いている状態です。

 こんな談合状態の一番の犠牲者は、ショップスタッフです。

 携帯屋というのは各メーカーの直営店ではなく、名前を借りて営業している『代理店』が大半です。

 詳しくは末端社蓄社員である私には判りかねますが、売った分だけメーカーから報酬的な形で現金が支給されているようです。

 では現在一番何が見られているのか?

 新規、他社からの乗り換え。後はあまり携帯とは関わりがない副商材です。

 機種変更?

 ……報酬的には微妙らしいです。

 これが、ショップスタッフが苦しんでいる最大の理由です。

 機種変更だけで返すな、何かを売れ!

 売らないと給料が下がる、ボーナスカット!

 売れなかったらその原因を改善するまで残業して、トークの練習!!

 日付が変わっちゃった。

 酷い代理店は上記のような所もあります。これが、スタッフの入れ替えが激しい現状です。

 生憎私が勤めている代理店は上司共に優しい所で、ある程度融通が利きます。本当ありがたいので私も勤められている状態です。

 それでもどんどん増えていく無駄な商材。だって、保険まで取り扱うようになったんですよ。何屋だよ、俺ら!! というスタッフからの怒号が飛ぶレベルです。

 たまに、お客様に色々提案している内に、


「あれ、俺って携帯屋で働いてるんだよ……な?」


 と疑問を持ってしまう位です。

 成績が思わしくないと店長がさらなる上席に怒りをぶつけられる、店長が精神的に追い詰められる、末端のスタッフにも強要する。そして生まれる犯罪スレスレの押し売り。

 どうです? 立派な営業マンでしょう?

 ノルマはないという甘い言葉で求人をやっていますが、あります。めっさあります。本当、自分のプライベートの時間や精神を全て犠牲にして、販売に注力しています。

 なので、途中でリタイアした人は賢い、長く続いている人は精神的にとっても強いか何かしら拠所があるかのどちらかですね。私は後者で、自宅に帰ったら好き放題やってます。

 それ故に、こんな馬鹿げた談合に付き合わされているスタッフこそ、一番の苦労人で被害者だと、売り手立場にいる私は思っています。

 だって、ユーザーはいざとなったら怒鳴ればいいんですもん、スタッフが折れたら後はハッピー! お終いですから。

 えっ、押し売りされた?

 契約した時に聞き流したんじゃないですか? 面倒臭いと思って。

 サインを書いた時点で納得したっていう事になりますから、ショップに有利になっていますよ。


 これも褒められた行為ではないですが、一度私のこのエッセイに付けてくれたレビューをご覧になってください。結構元携帯屋さんの方がいらっしゃるみたいです。その方々の心の声、ちょっと垣間見えます。

 本当はやりたくないんです、でもやらないとお金が貰えないんです。

 心の中では「この糞が!」って思っているのは内緒ですよ?


 今回の文を読んで頂いて、ショップスタッフに悪い印象を抱いている方に少しでも私達側の状況を知ってもらいたくて、執筆させて頂きました。

 私は押し売りせず、「俺が本当にお客様にとって得になる!」と思っている物しか勧めてないです。だから上司から「もっと頑張れ」と怒られるんでしょうけど、私は生活の為に誰かに辛酸を舐めてもらうような売り方は、人間としてしたくありませんから。


 おっと、最後に私の好感度が急上昇したのを察知しましたよ!

 結局私の素晴らしい、本当に素晴らしい所をアピール出来た所で、今回は終わりにしたいと思います。




※結構きわどい内容かもしれないので、ご指摘を受けて削除する可能性が高いです。なくなったら「あっ、怒られたか」と思ってください。

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