第13話 国が変わる日

 それから、クリオと僕の仕事は、大忙しとなりました。


 金本位制から管理通貨制度への移行は、当然、魔王の一存だけで実施できるようなものではありません。

 魔物の国の法に従えば、国政の根幹にかかわる制度の改変を行うためには、閣僚会議を開き、全閣僚の3分の2以上の支持を集める必要があります。

 エテルナ様は、この閣僚会議に提出する政策案の作成を、クリオと僕に命じたのです。


 閣僚会議は、2か月後。草案はその1か月前に提出する必要がありますから、実質的に僕たちは1か月で草案を完成させなくてはなりません。


 しかも恐るべきことに、国外への情報流出を避けて秘密裏に政策案をつくるためには、人員がまるで足りないのでした。




「クリオ、ギルモア銀行からの資料が届きました。24番から26番のデータもチェック終わっています」


 クリオの席にどさりと書類の束を置きながら、僕は汗をぬぐいます。今日も朝から魔法学院法学部研究室とギルモア銀行、そして魔王府の倉庫の一角に割り当てられた特務官席の間を跳び回っているのです。


「ありがとう、エル。では、この草稿を法学部に持って行き、法的な妥当性を確認してきてください。現行法の改正が必要であれば、それも確認です」


 クリオはペンをガリガリと走らせながら、僕に書類の束を手渡します。


「了解です……しかしクリオ、大丈夫ですか? 目の下の隈がひどいことになっていますよ……」


 僕が声をかけると、クリオはペンを止め、僕の方を向いて答えました。


「そんなにひどいですか?」


「え、ええ。また徹夜ですか?」


「そうなんです。他国の資料は翻訳されていないものが多くて、辞書を引きながら読み込まなくてはならないのですけど、中には構文が理解できないものもあって……でも、さっき15分くらい眠ったから平気です」


 そう言って、クリオはまたガリガリとペンを走らせ始めました。




 僕は、そんなクリオに解決策を示せるはずもなく、渡された書類を抱えて魔法学院に向かいました。

 魔王城では、なんだか人々が慌ただしく動き回っています。人の数は魔法学院に近づくほどに多くなり、学院の入り口には人だかりができていました。


 ふと見ると、その中にベベの姿があります。


「ベベ、久しぶり。この人だかりは何かな?」


 僕が声をかけると、ベベは僕のほうを見て、困った顔で言いました。


「エルさん……魔法学院で爆発事故なんです。何かの実験が失敗したみたいで、僕の職場が立ち入り禁止になっちゃいました」


 ベベは魔王城に着いた後、言語魔法研究室に住み込みで書庫整理のバイトをしていました。それがどうやら、事故で書庫自体が立ち入り禁止になってしまったようなのです。


「それは災難だね。これからどうするの?」


「まだ決まってません。学食で皿洗いのバイトでもしようかと……」


 ベベの話を聞いて、僕はよいアイデアを思いつきました。


「ベベ、それならしばらく魔王府でバイトをしない? ベベにぴったりの仕事があるんだ」


 僕がそう言うと、ベベは目を輝かせて快諾してくれました。これでクリオの負担も少しは減るでしょう。ベベなら情報漏洩の心配もありませんし、なにより、彼は優秀な翻訳家でもあるのです。きっとクリオも喜んでくれるでしょう。




 ――それから僕たちが草案を完成させるまでの地獄のような日々については、あえて語らないことにしましょう。言いたいことは山ほどあるのですが、これは愚痴以外の何ものでもないし、きっとそんなことを聞いても楽しくはありません。


 ともかく、僕たちは閣僚会議のひと月前に中央銀行法草案の作成を終え、残りの1か月も、会議でのプレゼンテーションに向けた準備に忙殺されつつ、無事、この日を迎えたのでした。

 魔王城閣僚会議の日です。


 クリオがこの国にやってきてから、まだ3か月も経っていません。まさかこんなにも早く、国政に具申する日が来ることになるとは、僕は想像もしていませんでした。




 審問会同様、今回も議長を務める魔法学院長リヒテル老が、厳粛な声で、閣議の開始を告げました。


「これより、魔王の名のもとに招集された臨時閣議を開催する。この度の閣議では、魔王府より提案された管理通貨制度の導入と、これに伴う中央銀行の設立についての決議を行うものである。魔王府特務官クリオール・クリオール君より、まずは政策要旨を述べてもらう」


「はい」


 リヒテル老の声に応じて、クリオが立ち上がり、議場の中心に進みます。その姿に、あの審問会の日の頼りない様子はもうかけらも見られません。

 議場の中央に立つと、クリオは落ち着いた声で、しかしはっきりと言いました。


「皆さん、私はこことは違う世界から来ました。私の世界では、住んでいる人々の様子も、こことは少し違います。けれど、大きな目で見れば、その制度や経済の構造は、極めて似通っているのです。思うに、経済というものには原理があり、多少の環境の違いを超えて、同じように働くものなのではないでしょうか」


 よどみなく語るクリオの様子に、議場の雰囲気が変わったのが感じられました。


「その原理に従って言えば、金本位制は国際的な通貨制度として、大きな欠陥のある制度です。各国の自由な通貨政策を制限し、これによって不況を長期化させ、経済を不安定化させる危険を常に抱えているのです」


 ここでクリオの後ろに、大きな映像が浮かび上がります。

 映像には、ここ10年間における物価水準の推移がグラフで映し出されています。


「現状、この国が直面している金本位制の弊害は、物価の継続的な下落です。10年間に渡って、わずかずつではありますが、この国の物価は下がり続けているのです。物価が下がり続けると、どのような問題が生じるでしょう?」


 閣僚たちが互いに目配せをしています。

 クリオは少し間を置いて、話し始めました。


「まず、物価が下落傾向にある場合、相対的にお金の価値が高まります。置いておくだけでお金の価値が上がるのですから、リスクを取って投資をしようという動きは起こりにくくなります。投資が滞ることで、国全体の経済活動は縮小し、税収も減ります」


 場内の様子を確かめながら、クリオが言葉を続けます。


「また国民にも悪影響があります。持続的な物価下落は労働者、特にこの国では農村に負担を強いるのです。お手元の資料をご覧ください」


 議場のそこかしこから、手元の紙をぺらりとめくる音が聞こえます。


「この国における農業従事者の平均年収がどのように推移しているかを示したデータです。ここ10年間の豊作・不作の影響を排除すると、彼らの収入は一貫して低下しているのです」


 閣僚たちの中に、うなずく者たちが見られます。

 クリオは勢いを得て、熱のこもった言葉をつなぎました。


「領主制のなごりから、農業従事者の多くは債務を抱えています。彼らは毎年の収穫物を換金した収入の中から一定額を債権者に支払っているのです。こうした中で物価が下がると、彼らの収入の元である農産物の価格は下がり、現金収入が減っていきます。しかし、借金の額は変わりません。収入が減り、借金の額と利息は変わらないのですから、返済のめどが立たない中で、土地を放棄したり、手に入れた耕地を旧領主に売り戻す者が多く発生しています」


 議場の一部、特に労働者の利益を代表する人々の中から、怒号に近い賛意の声が上がり、拍手が起こりました。

 クリオの政策は、確かに魔物の国の人々の中にある問題意識と、根っこのところで結びついているのだと感じさせられます。


「この問題への処方は簡単で単純です。金本位制から脱却し、通貨を十分に発行し、物価を適正な水準まで引き上げること。これにより、市場は投機への意欲を取り戻し、雇用を生みます。また、物価の上昇に伴い収入は上昇しますが、借金の額はそのままですから、今は借金に苦しむ人々も、再び自らの足で立ち上がるはずです。彼らが財産を築き、それが社会インフラと結びつくことで、魔物の国はより大きな発展をとげるでしょう」


 クリオが、ここぞとばかりに力を込めて熱弁をふるいます。


「誠実に働こうとしている人の歩く道に茨を敷く国は衰え、弱い者に重い荷を負わせようとする国は倒れるのです。金本位制からの脱却は、長期的な国家の発展のためにも、今、行うべきなのです」


 巻き起こる大きな拍手。

 クリオはにこやかに一礼し、次の登壇者を迎え入れます。




「本日は、国内金融最大手のギルモア銀行から、レミリア・ギルモア頭取にお越しいただきました。彼女には、金融取引の面から、管理通貨制度移行の必要性をお話しいただきたいと思います」


 クリオに促され、レミ姉が登壇し、にこやかに挨拶しました。


「皆様ごきげんよう。レミリア・ギルモアでございます。クリオール・クリオール氏のお話は、理路の整ったものではありましたけれども、場内の皆さまにおかれましては、やや抽象的で、かつ理想主義的ではないかと感じられる向きもあろうかと思われます。そこで、金本位制を継続することについて、もう少し身近なリスクもございますので、これについてわたくしからご説明申し上げましょう」


 それからレミ姉は、やや挑発的とも言える調子で、議場に問いかけます。


「皆様、現在この国では、どのくらいのお金が流通しているかご存知ですか? そのお金の量と、我が国の国庫にある金の量、どちらが多いと思われますか?」


 議場がざわめきます。


「混乱を避けるため、ここで貨幣流通量の詳しい額を提示するのは控えましょう。ただ確実なのは、。もしもすべての通貨を同時に金に兌換しようとすれば、我が国の財政は破綻しますが、足りない分の貨幣は、金ではなく、我が国の“信用”によって流通しているのです。こうした状況にあって、仮に我が国が『どうあっても金本位制を死守する』と宣言したら、どんなことが起こるでしょう?」


 レミ姉の次の言葉に、議場中の耳が傾けられているのがわかります。


「投資家は結託して、一斉にモルドを金に兌換しようとするでしょう。すると、通貨の供給量に対して金の保有量が足りないため、国庫の金はすぐに底を尽きます。それでも何とかして金を兌換するなら、為替レートよりも高い金額で、市場から金を集めなくてはなりません。投資家たちはここで金を国に売りつけることで、大きな利益を得ることができるでしょう。。クリオール氏のいた世界でも、金本位制の終末期に、こうした投機的攻撃が実際に発生したそうですわ」


 議場が再びざわめきました。

 レミ姉の合図で、再び物価水準の推移を表すグラフが浮かび上がります。


「こうした投機的攻撃を回避するための方策としては、すでに発行しているモルドを回収しつつ、通貨の供給量を削減することが、一応考えられます。しかしそれは、強烈な物価の下落を伴い、また大不況を呼び込みかねない政策です。物価水準の変化をもう一度ご覧ください。年によって変動はありますが、10年前から平均すると、年間マイナス1%のゆるやかな物価下落が続いています。すでに保有する金の量を超えて貨幣を供給しているにも関わらず、物価は下落を続けているのです。通貨の絶対量が足りないのです。この状態で大規模な金融引き締めを行えば、国内経済は深刻な打撃を受け、大恐慌が発生する危険があります」


 レミ姉が言葉を切ると、映像が消え、議場に沈黙が生まれました。

 十分な間を置いてから、レミ姉が演説を結びます。


「管理通貨制度への移行、すなわち金本位制からの脱却は、こうした危機に対する処方箋となるものです。これに伴い設立される中央銀行には、ギルモア銀行はじめ国内の有力金融機関から優秀な人材を集め、管理通貨制度への移行に向けて万全の体制で臨むことを、ここに確約いたします。各位におかれましては、よくよくご検討の上、ぜひ一名の反対もなく賛成票を投じていただきたいと願うものであります。もし反対される方があるとすれば、これらの危機にどう対処するおつもりか、お聞きしなければなりません。これにて、わたくしからのご説明を終わらせていただきますわ。ご清聴、まことにありがとうございました」


 議場が騒然となったまま、ここで会議は一旦休憩をはさみ、質疑応答ののち、議決へと移ります。

 僕たちのできることはここまでですが、十分な手ごたえを感じる内容でした。


 クリオがレミ姉の手を取ってお礼を言います。


「レミリア様、ありがとうございます。保守派の方々も、レミリア様のご登壇で大きく動かされた様子でした」


 レミ姉が笑ってそれに応えます。


「すでに議決に十分な数はバルトルディ候が集めておいででしょうけれど、せっかくの門出ですもの、満場一致で採決したいじゃありませんか」




 そして休憩と質疑応答が終わり、議決の時。

 全員の投票が終わったところで、リヒテル老が結果を読み上げました。


「賛成20、反対0。よって本件は閣議承認のもと可決とし、特別政務官クリオール・クリオールくんを、中央銀行総裁職に任命するものとする」


 魔物の国に、中央銀行が誕生した瞬間です。

 僕たちの国は、大きくその姿を変えようとしているのでした。



※今回の閣議では、レミ姉の演説ののち、いくつかの質疑がありました。

非常に長い質疑でしたので省略しましたが、魔物の国の閣僚たちがきちんと仕事をしていることを示すためにも、主要な質問だけ抜粋して、以下に紹介しておきましょう。


~質疑応答~

-----質問1-----

閣僚A:

金融は専門分野から遠く、恥ずかしながらまだ管理通貨制度の必要性について、いまひとつ理解できていない。金本位制のリスクはおおむね理解したが、管理通貨制度にデメリットはないのだろうか。また金本位制を維持することのメリットはないのだろうか。判断の助けとしてお聞きしたい。


クリオ:

お答えいたします。まず、管理通貨制度のメリットもデメリットも、「お金を自由に発行することができる」という点に尽きます。


お金を自由に発行できるということは、物価に介入できるということです。物価が高すぎれば、お金を発行してこれを相対的に引き下げ、物価が低すぎれば、お金の発行を止めつつ税金などにより市場のお金を回収することで、これを調整することが可能です。


一方、こうしたことが可能になるということは、「やり過ぎ」が発生する危険があるということでもあります。


金融政策を誤ると、物価が混乱し、国民の財産が毀損されます。例えば、物価が低すぎるわけでもないのにお金を大量に刷ると、お金の価値が下がるので、現金を保持している人はその分損をすることになります。逆に、物価が低すぎるときにお金を刷らず、税金を高めたりすると、景気は悪化し、国の経済規模が小さくなります。


金本位制は、金の保有量にこうした調整を委ねるため、通常時であれば市場原理に従って通貨の発行量が適切に調整されます。しかし、現状のように金が大量に流入している国が不胎化策を採ると、この調整機能が阻害されます。


まとめると、次の通りです。


■金本位制

メリット:金の保有量が十分なら、貨幣価値は市場で調整される。

デメリット:他国の金融政策の影響で、独立した金融政策が不能になる場合がある。


■管理通貨制度

メリット:独立した金融政策が可能で、景気の波をある程度コントロールできる。

デメリット:金融政策を誤ると、物価が混乱し、国民の財産が毀損される。

-----------


-----質問2-----

閣僚B:

管理通貨制度では物価を調整できるということだが、物の値段を自在にコントロールすることができるのだろうか?


クリオ:

お答えいたします。端的に言えば、必ずしも完全にコントロールできるわけではありません。しかし、金本位制によって起こる物価の下落のように、純粋な貨幣現象を解決することは容易です。


金本位制による物価下落は、通貨の供給量の不足によって起こるものです。金が足りないから通貨が発行できない、通貨が発行できないから通貨の価値が上がる、通貨の価値が上がるから相対的に物価が下がる、という形です。


管理通貨制度においては、このうちの「通貨が発行できない」という状況が原理的に発生しませんから、現状の問題は即座に解決することが可能です。


閣僚B:

では、コントロールできない場合とは?


クリオ:

さまざまな状況が考えられますが、例えば特定の物品の価格だけを調整することは不可能です。金融政策は物価全体に影響を与えます。


また、金融政策だけでは物価があまり変動しない状況も考えられます。例えば、不景気があまりにも長期化し、多くの人々が、今後も長期にわたって不景気が継続すると考えている場合、中央銀行を通じた金融政策だけでは、状況を打開できない可能性があります。


というのも、金融政策は中央銀行がお金を刷り、それを民間の銀行に貸し付け、銀行がそのお金をさらに人々に貸し付けることで、市場に出回るお金の量を調節するという方法を取りますから、もし人々がお金を借りることを嫌がり、できるだけ現金を手元に置いておきたいと願う状況では、中央銀行がいくらお金を刷っても、市場にお金が出ていかないことがあるのです。


こうした場合、国は国債の発行などにより強力な財政政策を合わせて実施し、人々が安心してお金を使える状況をつくる必要があります。端的には減税がわかりやすい手段ですが、有効な財政政策はそのときの状況によって異なります。最も重要なのは、中央銀行と政府が足並みを揃えて、それぞれの領域の政策を実施することです。

----------


-----質問3-----

閣僚C:

さきほどクリオール特務官から、金融政策と財政政策の足並みを揃えるというお話があったが、極端な話、中央銀行が完全に政府の言うとおりにお金を刷る場合、政府は無際限に国債を発行し、中央銀行が発行したお金で国債を引き受けさせることが可能に思う。こうした場合の弊害についてお聞きしたい。


クリオ:

重要なご質問です。確かに、政府の要求に従って中央銀行が無際限にお金を刷る場合、政府の財政規律が乱れる危険性があります。政府が無際限にこれを行った場合、通貨がどんどん増えていくわけですから、物価が上がっていきます。


物価が極端に上がれば、お金は紙くず同然になり、経済は致命的に混乱し、国民の財産は大幅に毀損されます。この状態はハイパーインフレーションと呼ばれています。実際に、私の故郷であるドイツでは、敗戦による莫大な賠償金を負いながら、被占領地帯の国民のストライキに対する賃金保証までも行い、財政が崩壊してハイパーインフレが発生したことがあります。


こうした状況を防ぐため、管理通貨制度を採用する国では、中央銀行を政府から独立した機関として位置づけます。中央銀行は、仮に政府が要求したとしても、物価の大きな混乱を招く可能性が高いと見れば、独自の判断で通貨の発行を行わないという判断をしなければなりません。


ただ一方で、インフレを恐れるあまり、中央銀行が本来行うべき金融政策を実施しないという状況も、往々にして発生します。こうした状況を避けるために、政府と中央銀行は目指すべき物価水準を“インフレターゲット”として定め、これを達成する責任を中央銀行が負うことで、極端な物価上昇を避けながら適切な金融政策を実現するしくみをもっています。

----------

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る