　その後もひたすら、佐々木先輩はアニメの熱弁振るうも、周囲は我関せず。むしろ、祐佳里と金平先輩が、学校の話や部活動のことで盛り上がっていたのが意外だった。俺を狙うためのタッグを組んだ、って感じか？　ま、少なくとも一年は、俺と、祐佳里と、……いやいや、俺と莉紗、それから祐佳里と金平、佐々木両先輩と共に生活することになる訳だから、仲良いに越したことはない。

　一方で莉紗はね真面目に勉強していた。そうだった、これは一応、勉強会という名目だったんだ。俺、そんな彼女をずっと見守っていた。