第8話 豆のカルチャーショック



食べるものに関してはお互いカルチャーショックが結構ある。


アメリカにはレッドビーンズ&ライスという料理がある。この食べ物の写真を見た時にご飯が入っているぜんざいのようなものだと思った。 


「これきっと、おはぎみたいなデザートだな」と嬉しくなって注文した。

仮にデザートではないとしても、日本の豆料理はうぐいす豆にしろ黒豆にしろ甘い。

しかしレッドビーンズはものすごく辛かった。


どう見てもあずき!どう見てもぜんざい!


当時の日本にはメキシコ料理のお店なんてなかったと思う。なので辛い豆なんて全然知らなかった。甘いと思って口に入れたものが辛かった時の衝撃!!コーラだと思って飲んだら醤油だったみたいな。


とある国はご飯は甘い味付けばかりだそうで、そこの国の人におにぎりを食べさせたら、皆吐き出したそう。

わかるよ、その気持ち。

 

物凄くショックだったけど、これは後ほど大好物になった。メニューにあればオーダしてしまうほど。 

慣れれば人間なんでもいけちゃう。


そういえば日本の豆といえば甘くないのある。

それは納豆だ。

私は大好物だけど、外国人のほとんどが苦手だと思う。知り合いの日本食は全部大好き!!とアメリカ人も「納豆だけはちょっと…」と言う。


夫も納豆を始めて食べた時にオーノーと悶絶していた。まず糸をひくビジュアルに 


「ひ~気持ち悪い~」


そして匂いを嗅いで


「くさい~くさい~~」を連発していました。


真顔で「腐ってる」と言ってました。


今でも実は苦手だ。でも


「ネギと辛子あったら食べられるかな」と言っておる。


私がレッドビーンズアンドライス大好物になったのと同じに、人間慣れればなんでもいけちゃうのだと思う。


これも一つの国際結婚の歩み寄りかもしれない。

ちょっと違うか。


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